ビギナーコース・ライト⑥「ミルクボーイの漫才のあるある・なしなし」

授業レポート&ライブレポート

こんにちは。大阪お笑い塾です。

大阪お笑い塾には、

・レギュラーコース

・ビギナーコース

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の3つのコースがあります。今日は初めて、ビギナーコースのライブが玉造のライブ喫茶亀で開催されました。

たくさんのお客様にご来場いただき、温かいライブとなりました。

ビギナーコースの皆様、ご出演ありがとうございました!

ご協力いただいた方々、誠にありがとうございます!

エピソードトーク「けったいな人」

本日の最初のワークは、受講生の皆さまに「最近けったいやなと思った人や出来事」を話していただくところから始まりました。

けったいという言葉には、関西弁ならではの独特のニュアンスがあります。

単に変という意味ではなく、どこか説明しづらい違和感や、妙に引っかかる感じを含んでいます。明確な怒りでもなく、深刻な問題でもない。しかし、なぜか気になってしまう。このニュアンスこそ、実は芸人にとって非常に重要な視点になります。

笑いは、日常の中のズレや違和感を抽出し、それを他者にも共有できる形に整える作業です。

けったいやなという感覚は、そのズレの最初の芽にあたります。普段なら見過ごしてしまう小さな違和感を拾い上げ、それを言葉にして人に手渡すことで、笑いのタネに変わっていきます。

受講生それぞれが語ってくれたエピソードは、独自性がありで、けったいの幅広さを物語っていました!

ミルクボーイの漫才を体験してみよう!

続いて、漫才を体感で学ぶパートに移りました。今回は、戸田先生が深く敬愛してやまないミルクボーイのフォーマットを実際に使い、漫才の構造を身体で理解していく授業です。

最初の素材づくりとして、テーマに沿ったあるあるとなしなしを作成します。今回のテーマはクリスマスでした。

あるある、なしなしをこんな感じで作っていきます▼

あるある① 親が子どもの寝床にそっとプレゼントを置く
なしなし① 贈り物がなぜか毎年ぬか漬けになる

あるある② 一年でカップルが一番いちゃいちゃできる日
なしなし② まわしを締めた裸の男たちがぶつかり合う日

このように、まずは王道のあるあるを設定し、そこから大きく外したなしなしを作ることで、ボケの軸が生まれます。

違和感をはっきりさせるという点でも、けったいの感覚が大きく役立ちます。ズレをズレとして認識する力が、そのままネタづくりの精度につながるためです。

素材が整ったら、いよいよミルクボーイ漫才の枠組みへ当て込みます。フォーマットは非常に計算されており、あるあるを起点にしながら、どれだけズラすか、どこに違和感を溜めるかが明確に構造化されています。

実際に声を出しながら体に落とし込むことで、笑いのリズムと流れが自然に理解できるようになります。

今回は特別に、M-1出場経験のある戸田先生が、ツッコミの内海さん役として実演してくださいました。実際に漫才へ挑戦するワークは座学では得られない学びになり、受講生の皆さまも空気が変わったのを実感されたようでした。

本日の授業は、けったいという関西特有の感覚を起点にしながら、日常の違和感を笑いへと昇華するプロセスを、実践的に深く体験する内容となりました。

さて、ビギナーコース・ライトの年内の授業も残すところ、あと一回!

では、また次回のレポートでお会いいたしましょう!

大阪お笑い塾

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