2026年1月31日の授業レポート「20答法を使ったクイズ漫才」「ネタ見せ」

授業レポート&ライブレポート

【授業レポート】心理学×お笑い構造論。「20答法」で自分だけのネタを作る

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

今回のお笑い塾では、心理学の自己分析手法を用いて、ゼロから漫才のネタを作るを行いました。

「自分の何が面白いのか分からない」「ネタがない」と悩む方にとって、漫才を骨子から作るアプローチとなりましたので、その内容を共有します。

1. 自己理解に役立つ「20答法」

まず最初に行ったのは、ネタ作りではなく「自分の深堀」です。

使用したのは、アメリカの心理学者、クーンとマックパーランドが考案した「20答法(Twenty Statements Test)」という自己分析テストです。

やり方は非常にシンプル。

「私は(   )です」という空欄のある文章を、紙に20行書き出し、制限時間5分以内に埋めていくだけです。

「私は女性です」「私は会社員です」といった短い文で構いません。とにかく手が止まらないように、思うがまま書き込んでいきます。

実際にやってみると分かりますが、書き出しのうちは「性別」「年齢」「職業」といった、社会的な特性がスラスラと出てきます。

しかし、10個を超えたあたりから筆が止まり始めます。

そこを乗り越えると、次第に「私はいつか結婚したい」「私は一軒家を建てたい」「二拠点生活を送りたい」といった、自分の内面にある欲求や将来像が出てくるようになります。

この「前半」と「後半」の質の変化こそが、今回のネタ作りの鍵となります。

2. 情報の深さを「3つの記号」で仕分ける

書き出した20個の「私」を、情報の深さに応じて以下の3つのマークで分類しました。

①【◎】一目瞭然なこと 基準:初対面の人でも、見た目や名刺を見れば1秒で分かること。 対象:性別、年代、職業、メガネ、体型など。 (漫才における「フリ」や「前提」になります)

②【△】それほど知られていないこと 基準:親しい同僚や友人は知っているが、パッと見では分からないこと。 対象:趣味、好きな食べ物、出身地、家族構成など。 (漫才における「意外性」や「人間味」になります)

③【×】言われないと絶対に分からないこと 基準:頭の中にある考えや、身体の感覚。自分から口に出さない限り、他人が絶対に知る由もないこと。 対象:欲望、体調、漠然とした不安、独り言。 (漫才における「オチ」や「共感」になります)

3. 実践:クイズ形式への当てはめ

分類ができたら、あとは以下のテンプレートに当てはめるだけです。 情報の深度を「◎→△→×」と深くしていくことで、自然と笑いの構造が出来上がります。

第1問(レベル1:一目瞭然◎) まずは、誰でも正解できる簡単な問題で、観客との距離を縮めます。

  • 素材例:「会社員だ」

  • Q:私の職業は?

    • A:会社員

    • B:スパイ

第2問(レベル2:それほど知られていない△) 次に、少しプライベートな情報を出し、人柄を伝えます。

  • 素材例:「唐揚げが好きだ」

  • Q:私が健康診断の直後に、我慢できずに食べたものは?

    • A:野菜サラダ

    • B:唐揚げ定食

第3問(レベル3:言われないと分からない×) 最後に、誰にも言っていない本音をさらけ出します。ここが一番の盛り上がり所です。

  • 素材例:「未来のこと(老後の不安など)」

  • Q:昨晩、寝る前に考え出したら、眠れなくなったこととは?

    • A:明日のデートの計画

    • B:老後の資金繰りへの不安

第4問(締め) 最後はネタを終わらせるための定型句です。

  • Q:この漫才の行方は?

    • A:そろそろ終わる

    • B:まだまだ続く

    • (Aを選ばせて)正解はA。なので終わります。どうも、ありがとうございました。

まとめ

参加者の皆さんが作成したネタは、どれも「その人らしさ」が溢れていました。

特に第3問の「言われないと分からないこと(×)」では、「お金が欲しい」「実は帰りたい」といった飾らない本音が飛び出し、大きな笑いが起きていました。

写真左側の極楽さんは回答者、右側の畠山さんが質問者です。

3問目は、畠山さんの「私は横断歩道で信号待ちをしているとき。どんなことをしているでしょう」というもの

A「にこにこ、笑っている」

B「通行人に、早く渡ってよとイラついている」

なんと正解は、、、

Bでした。

一同「えっ、畠山さん、そんなこと、思ってたの!?」と驚きつつも爆笑。

自己開示は、笑いにおいて大切ですね。

こちらのネタを作りやすいのは、特別な発想力が必要なく、その人の中にあるものを当てはめるだけでつくれるというお手軽さ。

自分の中にある言葉を掘り起こし、正しい順番で並べるだけで、誰でも面白い漫才を作ることができます。

自分を知ることが、笑いへの第一歩。それが実感できるワークショップとなりました。

お笑い塾のネトラジもお楽しみください!

ここで、お笑い塾のネットラジオのお知らせです。

2026年一発目のゲストは、昨年のビギナーコース初のライブの司会を務めてくださった小野っちです。

ライブの振り返りや、ビギナーコースの人たちのことを語ってくれています。

ぜひお聴きいただけると嬉しいです。

画像をクリックくださいませ▼

ネタ見せ

3月7日、ライブ喫茶亀でお笑い塾の主催ライブである第34回OSAKAお笑い寄席が開催されます。

今回は、そちらへ向けたネタが発表されました。


しろみずさんは、ある場所へ行った貴重な体験を披露してくださいました。

詳細は伏せますが、興味津々の人も多く、ネタ終わりには質問責めに合う一幕も。

やはり取材に勝るものはありません。

あとは、お客さんが上手くネタの世界に入れるよう上手く整えるとバッチリでしょう。


此花六丁目さんは、パソコンを使ったネタを披露してくださいました。

陣内さんのやられていた画像につっこむネタの形式で、とても見やすかったです。

AI使いの此花さんだけあり、テクノロジーを用いるとたちまち輝くを放ちます☆


芥子壺さんは、前回披露してくれた、ちゃぶ台返しネタ。

テンポアップを意識されており、かなり展開が早くなっていました。

1ブロックあたりに入れる情報を減らすことで、さらに見やすさが増しそうですね。

2分、3分のネタというのは、予想以上にキャパが小さいので、シンプル化して情報の間引きをしていただけると良いネタにしあがりそうです。


最後はシアリスです。

塚田さんが何度注意されても、同じ行動をとるという、繰り返しの漫才。

イノセンスな塚田さんの魅力が、たっぷり発揮されていました。

シアリスも、ひとくだりを短くするを意識することで、見やすさを上げられることでしょう。


早いもので、1月のお笑い塾もこれにて終了。

1月はお笑い寄席からスタートしましたが、3月にはまたすぐライブがあります。

このリズムに慣れてネタを作りブラッシュアップすることで、どんどん実力がついていくことでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

インフルエンザが猛威を振るっているそうですので、お体にはご注意くださいね!

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

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