有吉弘行の「哲学者の言葉」毒舌訳|ニーチェが語る笑いの説明

先日、結婚を発表された有吉弘行さん。

猿岩石時代から現在にいたるまで、よくテレビ番組で有吉さんの姿を見ておりました。

今回は有吉さんの「毒舌訳・哲学者の言葉」をご紹介します。

有吉さんの著書を読んだのは、今回が初めてだったのですが、有吉さんらしい毒味がふんだんに詰まっています。

ソクラテス、ニーチェ、アリストテレス、モンテーニュ、ゲーテなど名だたる哲学者の言葉に対して、有吉さんが解釈を述べる形式。

項目ごとに独立しているので、どこからページを開いても楽しむことが可能。

ニーチェの「人間のみがこの世で苦しんでいるので、笑いを発明せざるをえなかった」という言葉を有吉さんが引用しているのも興味深いです。

どんな苦しい状況でも、笑っている一瞬はその苦しみを忘れるのが人間という生き物。

猿岩石でブレイクしたあと、苦渋をなめ続けた有吉さんだからこそ、上記のニーチェの言葉が、より心に響いたのかもしれませんね。

税込み600円ほどで買えて、サクッと読める文庫本ですので、非常に読みやすいです。

高田豪(大阪お笑い塾・塾長)

2021年4月10日(土)大阪お笑い塾・授業レポート「ツッコミ強化トレーニング」

早いもので、もう葉桜。

三寒四温の4月ですが、着実に季節が移り変わってきております。

さて本日は、『お笑い塾ラジオ』の収録が行われました。

記念すべき第1回目は、お笑い塾の塾長・高田豪と、前身の漫才塾の歴史を最も知るといっても過言ではない、高橋さんとのトーク

上方芸能界の生き字引で名物社長といわれた故・大瀧哲雄さんの言葉を紹介

常々、口にされていた正しいことより楽しいことを優先についても触れています。

高橋さん自体も「何かしながら軽い気持ちで聞いてもらえたら」と言っていますので、ハードルを上げすぎず、ゆるゆるとお聞きくださいませ。

下記のURLからお聞きになれます!

http://manradi.seesaa.net/article/480952524.html

あわせて大阪お笑い塾のYouTube『大阪お笑い塾チャンネル』もよろしくお願いいたします!

 

4/24(土)のお笑い塾は、ゲスト講師である大学の准教授・蓮池光人さんの講義が決まっております。

本日は、蓮池さんが見学に来られていました。

さて、本日の講義は『ツッコミ』について。

ツッコミは瞬発力が大切。

そしてフレーズ選びが大事。

ツッコミが抜群に上手い人がひとりいれば、その場の盛り上がりは格段に変わるもの。

司会の役割を任されるのも、ボケよりもツッコミの人の方が多くなります。

今回は、「ツッコミ力を鍛える」ということで、ボケの加えられた童話や昔話を高田が朗読。

それを隣で聞いている生徒さんが、即興でツッコむという企画です!

どんなものを読んだのか、少しだけ抜粋しましょう。


『赤ずきん』

あるところに、かわいい女の子が暮らしていました。彼女はいつも赤い頭巾をつけているので「黒ずきんちゃん」と呼ばれていました。


さて、あなたならどんなツッコミワードを口にしますか?

「赤ずきんちゃうの?」

「黒ずきんて」

「まさかのブラック!?」

「黒の要素あった!?」

「間違えすぎっ!」

「ちがうって!」

など、色々な言葉が入れられそうですね。

ツッコミワードは「これだけが正解」というのはありません。

各々にフィットする言葉があるでしょうし、長尺のツッコミが得意な人もいるでしょうから、端的なもののみが正解ともいえないのが実情。

会話のテンポをアップさせたいのなら、短めの切れ味鋭いツッコミがよさそうですね。

こちらの企画で異彩を放つ人物がいました。

鉄道芸人のしろみずさん。

※マスクをつけている写真真ん中の男性がしろみずさん

ボケをスルーしながら、時折ぽつりぽつりと独自のツッコミワード?を言い放ち、笑いがさざ波のように広がっていきました。

ちなみにこれをお笑い塾では「しろみず現象」と呼んでおります(笑)。

しろみずさんにしかできない離れ業ですので、オリジナリティーしかありません。

オーソドックスのツッコミが正解だと考えていた人は、度肝を抜かれたのではないでしょうか。

しろみずさんご本人は、授業を振り返りこのようなつぶやきをしておられました。

無意識で大きな笑いを発生させられるのは、天性としか表現しようがありません。

大きな武器ですね!

 

授業の後半は、いつもようにネタ見せの時間。

ツッコミ企画で爆笑をかっさらったしろみずさんは、鉄道ネタのフリップ芸に磨きをかけます。

もう少し近寄ってみましょうか。

「新快速」と書かれていました!

しろみずさんの鉄道や列車に関する知識は無尽蔵。

いくらでも鉄道ネタが作れそうな感じがします。

 

続いて安定度抜群の碓井さん。

本日のピンネタは「人との距離感」「敬語とタメ口」をテーマにしたもの。

緩急を自在に使い分け、コンスタントに笑いをとっておられました。

人情の機微を理解する碓井さんらしいネタですね。

碓井さんはコンビでYouTubeチャンネルをやっておられますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね!

妖怪に精通している碓井さんが、マニアックな―トークを繰り広げる内容になっております。

 

ピンネタと漫才の両方を貪欲に追及するアカソフさん。

実際に会社員をしていることもあり、職場で翻弄される人を熱演。

被害者ポジションに立たざるをえない人間の悲哀、そしておかしみを巧みに狙います。

 

お笑い塾ラジオのMCを務めた高橋さんは、富山を来訪した際のエピソードを漫談に仕立て上げます。

前半のフリを後半しっかり回収した瞬間、大きな笑いが起こりました。

アカソフさん(ボケ)と高橋さん(ツッコミ)のコンビが怪盗グリーン

ふたりとも会社員をしながら時間を捻出し、毎月必ずかなりの数、若手ライブに出ています。

今日は1分ネタの漫才コントを披露。

同じフリでたくさんボケられる形式にしてあり、1分ネタ用のフォーマットをしっかり作ってきた感じがしました。

「テンポが良すぎる」という意見もあったので、効果的な間をいくつか入れてメリハリを意識することで、さらにネタの質が上がりそうな予感がプンプンしました!

6/5に開催されるお笑い塾の主催ライブに向けて、早くも新ネタを作ってきた人もおり、教室は熱気に包まれっぱなしでした(換気はもちろん定期的にやっております^^)

冒頭でもお伝えしたとおり、4/24(土)14時からは蓮池光人さんの講義がございます。

大学で、ベストティーチャー賞を受賞されている方だけあり、深い学びのある授業をしてくださることでしょう。

もちろん、どんな講義内容だったか、こちらのホームページで4/24の模様もお伝えする予定。

楽しみにお待ちくださいね!

アカソフ「今日のお笑い塾は、これにてオールフィニッシュ!」

※「一本締め」でお手を拝借しているのではありません。あしからず(笑)。

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾代表)

「ジミー大西最強説」~天然はフリオチなど無関係~

大阪お笑い塾の授業の中で、よく『フリとオチ』『フリとボケ』について触れます。

若手芸人さんとネタについて話している最中に「フリが弱かったです」「フリを丁寧にしたら、笑いが増えました」といった内容を耳にすることがあるのも確か。

それほど、『フリオチ』はお笑いにおける鉄板ロジックといえるでしょう。

しかし、そういった論理が全てに当てはまるわけではありません。

天然と称される人は、生まれ持った素材の強さ、キャラクターの強さによって『フリオチ』など、一瞬で吹っ飛ばす破壊的な笑いを見せることがしばしばあるのです。

『フリオチ』の笑いは、ロジックと関連している分、その構造を理解し一度、味わってしまうと、同じものを見ても、それほど笑えなくなるもの。

『フリオチ』の笑いが、意外性や裏切りによって起こるため、これは極めて当然といえるでしょう。

ジミー大西・最強説

痛飲した翌日の起きてすぐ。まだまだ気分がダウナーで乗らないとき、僕は決まってジミー大西さんの動画を見ます。

ジミーさんの動画を見ながら、幸せな気分に包まれたあと、仕事モードに切り替えをはかり稼働するのです。

ジミーさんといえば、天然系芸人の超大御所。

松本人志さんが、ドキュメンタルに何度もジミーさんを招いているのも、やはり替えがきかない類まれなる人材だからでしょう。

率直にいうと、ジミーさんの動画を見ていると、人ではなくジミー大西という生き物を見ているような気持ちになります。

みなさんも、赤ちゃんや子犬の動画を見ていると、自然に顔がほころびますよね?

ジミーさんに対する反応は、もっと強烈なものであるものの、何度見ても感情を揺さぶられるという意味では、ジミーさんと赤ちゃんや子犬は同じカテゴリーだと感じています。

興味をお持ちの方はぜひ「ジミー大西 カンキツケ」でYouTube内を検索してみてくださいね。

「ジミー大西 カンキツケ」の動画、僕は100回以上見ていますが、未だに毎回、同じ熱量で爆笑しています。

意図的に笑いをとりにいかない分、天然芸人はある意味、お笑い界において最強といえるかもしれません。

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

 

2021年4月3日(土)定期ライブ『OSAKAお笑い寄席』のレポート

大阪お笑い塾では、2ヶ月に一度、定期ライブを玉造にある『ライブ喫茶亀』で開催しています。

毎回、お笑い塾の授業の後半に、ネタ見せのコーナーがあります。

塾生は定期ライブである『OSAKAお笑い寄席』に向けて、ネタをブラッシュアップしていく流れになっています。

今回は、通算4回目となる大阪お笑い塾の主催ライブ『OSAKAお笑い寄席』の模様についてお届けしていきます!

MCはシアリス

今回、司会を務めたのはシアリスのおふたり。

二回目のMCとなります。

前回は、緊張も見られましたが今回は、かなり司会慣れをしてきた感じがあります。

写真左側の赤い服の女性は塚田さん。

お笑い塾の和み担当の彼女。今回も、のっけから客席を和ませてくれました!

バラエティーに富んだネタが行われる!

怪盗グリーン↓のように、スタンダードな漫才もあれば

↑大阪男塾のように、ぶっ飛んだネタも見られるのが当ライブの醍醐味!

ちなみに目隠しされているのが塾長で、何かささやいているのがレオンさん。右側で棒以上に棒立ちを決め込むリアルスティックな男が幸太郎さんです(笑)。

YouTubeが普及したこともあり、最近ではキャリアが浅くても完成度の高いネタを作る人がずいぶん増えました。

大阪お笑い塾では「上手いと言われるネタではなく、演者もお客さんも楽しいネタを作ろう!」というモットーでやらせていただいております。

塾生だけではなく、芸能プロダクションの3PEACEからシロちゃん(下部写真)やユウシテッセン山本ォォオさんなどもゲスト出演してくださり、いっそう盛り上げてださいました!

ちなみにシロちゃんは、『工業高校内におけるモテる男女』というマニアックな切り口のフリップ芸。

工場高校出身のシロちゃんならではのネタですが、これもまたオリジナリティーがありますね!

コーナーも大盛況!

コーナーでは、大阪お笑い塾が誇るダンシングクイーンの塚田さんが、踊りで

  • 喜怒哀楽
  • 風林火山
  • 春夏秋冬

の四文字の漢字から、漢字一文字を選び出し「どの漢字をテーマにして踊っているのか?」を当てるというもの。

回答者には、身体表現を読み取る高度な観察眼と分析力が求められます。

「これでもか!」と躍動する彼女。MC&コーナーで大活躍!

今回のライブの軸になっていたは塚田さんだったといえるでしょう。

 

コーナー司会を務めた大阪男塾の塾長もこの表情。

演者が純粋に楽しんでいると、お客さんにも楽しい感情が自然と伝わりますね。

次回の大阪お笑い塾のライブは6月5日!

第5回目の大阪お笑い塾のライブは6月5日の14時開演を予定しております。

開催場所は、今回と同じくライブ喫茶亀。

ぜひ、次回のライブもよろしくお願いいたします!!

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾・代表)

2021年3月27日(土)大阪お笑い塾・授業レポート「序破急エピソードトーク」

春は気分が高揚するシーズン。

年度末が終わり、新たに「何か始めたい!」と新たな扉を叩く人も少なくないのでは?

この日は、大阪お笑い塾に見学者の方が来訪

メモを取りながら、熱心に講義を受けておられました。

どんな場所でも、まず自身にフィットするのか波長が合うのかを感じていただくのが大切。

大阪お笑い塾では現在、塾生を募集中ですので、「授業風景を見てみたい!」と思われた方は、nejisiki27@gmail.comまでメールをお送りくださいませ。

と、いきなり塾生募集から入ってしまいましたね!

「油断も隙もありゃしねぇ~…」といった感じで、授業レポートに入ってまいりましょう!

3部構成・序破急

序破急と聞けば、瞬時にエヴァンゲリオンの劇場版を連想する人がいそうですね。

ウィキペディア先生から引用して説明いたします。

序破急(じょはきゅう)とは、日本の雅楽舞楽から出た概念であり、能楽連歌蹴鞠香道剣術抜刀術居合道茶道[1]など芸道論で使用される言葉である。脚本構成としては、に限らず、浄瑠璃および歌舞伎等においては、 日本では中近世以降、伝統的に用いられてきた構成である

Wikipedia「序破急」

 

雅楽の用語でもあるとのことで、かなり『和』にちなんだイメージが強いですね。

ちなみに現在、大阪お笑い塾では、「感性を磨こう」と俳句をたしなむ人が増えています。

俳句も5・7・5になっており、上5・中7・下5の三部構成ですね。

映像分野脚本構成においても、序破急の同義語である三幕構成が国際的に主流となっている[5]。また、文章構成などにおける三段構成(パラグラフ・ライティング三幕構成等)を指す概念としても用いられる。

Wikipedia「序破急」

音楽だけではなく、脚本の構成にも用いられるのが序破急。

構成法といえば、起承転結の方が有名かもしれません。

しかしテンポで勝るのは序破急

若手のネタは2分、3分とかなり短い時間内に収めなければなりません。

展開しすぎると畳みづらくなる危険性が出てくるのです。

紳助竜介で売れっ子漫才師となり、M-1グランプリを立ち上げた島田紳助さんはかつて「漫才にストーリーは不要」といった旨の発言をされました。

短い時間であれば、ボケ数が多いほど有利

話を展開しているうちにかなりネタ時間が経過していたとなれば、高い評価を得づらくなるかもしれません。

もちろんしっかり伏線を張り、終盤でしっかり回収する形の漫才が悪いといっているのではないのです。

しかしそういった形式の漫才は、賞レースで不利になるのは確かでしょう。

というわけで、本日は三部構成を意識した上で、これまであったエピソードを端的にまとめるというワークにチャレンジいただきました。

意識するのはテンポと展開

3という数字には切れ味があります。

悠長に運んでいると、あっという間に時間が過ぎ去り、三部構成にはなりません。

三段落ちというお笑いの構成法にも、しっかりと理由があるのでしょう。

これまでの人生を振り返り、みなさん様々な序破急を話してくれました。

  • 序→幼稚園の自由すぎる園風で「人生オールオッケー、ルールなんて関係ねぇぜ」と思い込む
  • 破→小・中・高は、ひたすら人間社会?!の仕組みをインプット
  • 急→小・中・高で学習したことを活かし社会に適応

というユニークかつ、トリッキーな序破急を発表する猛者も。

最もコンパクトな序破急を語ってくれたのは、上記の写真の塚田さん(シアリス)。

言葉は意識しなければ、つい冗長になってしまうもの。

今回の『序破急エピソードトーク』は、無駄を省き要約して伝える良いトレーニングになったのではないでしょうか?

ライブMCを任され気合満点のシアリス

大阪お笑い塾では、二か月に一度、第一土曜日にライブ喫茶亀で、主催ライブを行っています。

「MCをたくさんの人に経験していただきたい」という意図から、固定せず回していくシステム。

4/3のライブMCを務めるのは……

シアリスのおふたり。

以前にも一度MCをやってもらいましたが、そのときが司会初チャレンジでした。

初めての経験は何事も負荷が多い分、学びがたくさんあります。

今回は4/3に向けたネタの最終チェック。

4/3のシアリスは

  • 司会
  • コーナー
  • 漫才

と大忙しですが、きっと楽しみながら務めてくれることでしょう!

鉄道芸人の、しろみずさんも塾の先輩としてバックアップしてくれるはず!

 

大阪お笑い塾のライブは「とりわけコーナーが盛り上がる!」と、お客様に言っていただくことが多いです。

興味をお持ちの方は、4/3(土)ライブ喫茶亀までお越しくださいませ。

開場は17時で、入場料金は500円。

ライブ喫茶亀は、JR、大阪メトロ玉造駅から徒歩1分とアクセス抜群。

アクセス

塚田「もう4月だわね。ほんとライブが待ち遠しいわ~」

と、ネタ終わりの塚田さんも春コートに身を包み、来るべき日に向け集中マックス。

4月の授業は、10日と24日の14時からスタート!

また授業レポートをお届けいたしますね。

それでは、またお会いしましょう。

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾・代表)

 

【シアリスイラスト▼(作・芥子壺画伯)】

2021年3月13日(土)大阪お笑い塾・授業レポート「名言を紹介しよう!」

授業前にはYouTube動画の撮影

本日は、授業前にお笑い塾のYouTubeチャンネルの撮影が行われました。

写真、左側はMCの畠山さん、右側はアカソフさん。

普段から、よく話していることもあり、和気あいあいとした雰囲気で撮影は行われました。

以前、授業内でおふたりが即興ネタのエチュードをやった際には、こんなことに……!?

突然、椅子の上に上がった畠山さんに「聞いてないよ~…」とビビるアカソフさんの図(笑)。

どのような内容になったか下記の動画でご確認くださいませ!

3月20日の授業レポート

さて、それでは授業レポートに入っていきましょう!

お笑いのネタで使われている要素は、大きく分けると

  • バーバル(言語)
  • ノンバーバル(非言語)

に分類できます。

ノンバーバルコミュニケーションも、非なる言語なわけで、言語を基準にした枠組みの中に入れられているということは、言語の範疇ということもできそうですね。

さてこの日の授業では、言葉を掘り下げる試みをしました。

名言紹介で言葉を掘り下げる

お笑い塾では授業の一週間前から課題をお出しすることがあります。

今回は「あなたの心を動かした名言」というテーマ。

ちなみに私は落語作家なこともあり、立川談志師匠の「上品とは欲望に対する動作のスローモーなやつ」というものが好きです。

夜のスーパーで半額などの見切り品を見つけた際に、音速で動きそうになる自分に「欲望に対して動作が早すぎるぞ!」と、いつも言い聞かせています(笑)。

この日は、株式会社3PEACEからユウシテッセン山本ォォオさんが参加してくださいました。

野球が大好きな山本さんは、故・野村克也さんがよく用いていた言葉をピックアップ。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

こちら↑の言葉は、色々な場所で引用され、マザー・テレサ、ブッダ、ガンジーが口にして広まったという説、アメリカのスーパーマーケットの創始者であるフランク・アウトローという説があります。

諸説あり誰が言いだしたものかわからないものの、これだけ伝え広がっているということは、素晴らしい言葉であることを証明していますね。

お笑い塾の若頭、アカソフさんは名作アニメ『カリオストロの城』の最後のセリフを選択。

「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」という銭形警部のセリフはあまりに有名。

ジブリ映画を含めても、「宮崎監督のアニメの中で『カリオストロの城』が最も好き」という人は少なくないでしょう。

畠山さんの選んだ名言は「人を守ってこそ、自分も守れる。己のことばかり考えるやつは、己をも滅ぼすやつだ!」

何と黒澤明監督の名作『七人の侍』よりチョイス。

渋すぎますね!

志村喬さん演じる島田堪兵衛が、己の保身ばかり考えて自己中心的な行動をとる農民に向かって言い放った、鬼気迫るセリフ。

お笑い塾ではよくチームワークの大切さをお伝えしています。これまでの授業やライブを通して、畠山さんも何か感じるものがあったのかもしれません。

ちなみに黒澤映画に絶賛ハマリ中の彼女は、週一ペースで黒澤作品を見ていっているのだとか。

ぜひまた心に残ったセリフを教えてもらいたいものですね。

作品内の言葉というのは、部品か、それ以上の役割を果たします。

お笑いネタの中に入れるセリフも、一か所を抜き取っただけで、ある程度の世界観を伝えられることが理想です。

例えば「命より大事な銭貸しとるんや!」というセリフを耳にすれば、あなたは何を想像しますか?

こちらは『難波金融伝・ミナミの帝王』の主役、萬田銀次郎のセリフ。

まずお金のことをと表現している時点で、剣呑なにおいが漂います。

そして「命<銭」と言い切っていることで、銭原理主義者と判明。

すなわちお金に、まつわる仕事に従事している人ならではのセリフなのです。

キャラクターのにおいまで、まとっているセリフは相当、伝わるものがあるのは事実。

コントを作る際にでも、そのキャラクターならではのセリフというのに注目してみましょう。

碓井氏のネタが大絶賛された日

最近、面白さが増したといわれる碓井さん。

彼は、上方の噺家さんへ落語台本を書いていることもあり、作家としての腕は以前より定評がありました。

この頃、「自分がどのキャラを演じれば受けるのか?」というお客さんの目線を、以前より強く意識できるようになってきたと映ります。

マニアックな知識をふんだんに持つ碓井さん。

彼がこの日、持ってきたネタはオタクのサークルに女性が来たことで、どんどんおかしな方向へ行くコント。

『オタサーの姫』に翻弄されるオタサーの人々を、これほど的確に描き出せる人は稀有。

ものすごい量の笑いが沸き起こり、これまでたくさんのネタを目にしてきたユウシテッセン山本ォォオさんも賛辞を送っておりました。

いくらテキスト上でネタがしっかりしあがっていても、受けないことがあります。

ネタは誰がどのように演じるかが非常に大切

お笑い界隈では「ネタが浮く」「ネタが合っていない」という表現をされますが、反対にフィットしているネタは、自然と笑いを湧き起こすもの。

それをこの日の碓井さんは、しっかりと証明してくれたのでした。

他の塾生さんたちも、強い刺激を受けたのではないでしょうか。

以上、2021年3月13日の授業レポートでした。

さて4/3 17時からは、お笑い塾の発表会ライブ『OSAKAお笑い寄席』が玉造にあるライブ喫茶亀で開催されます。

昨年秋からスタートした塾の主催ライブも、早いもので4回目となりました。

上記チラシのイラストは塾生さんの芥子壺さんが描いてくださいました!

ライブ喫茶亀へのアクセスは下記からご確認くださいませ。

アクセス

それでは、またお会いしましょう!

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾・代表)