人志松本のツマミになる話で出た千鳥ノブ発「溶鉱炉ターミネーター」

千鳥のノブさんといえば、印象に残り面白フレーズを生み出す名手。

「クセが強い」は、いまや日常でみなさんに使われるほど浸透。早朝ロケにベロベロの酩酊状態で現れた大悟さんを「懲役300年みたいな顔」と表現するなど、

ノブさんは巧みに言葉を組み合わせるセンスに長けておられます。

2021/04/02(金) の22時頃から放送された『人志松本の酒のツマミになる話』で、

  • 松本人志さん
  • 矢部浩之さん
  • 千鳥のおふたり

が共演されました(他の出演者の方もいらっしゃいますが、今回は割愛いたします)。

非常に豪華な顔ぶれですね。

松本さんと矢部さんの共演は、実に7年ぶり。

これまで松本さんに直接「あれ、何やったんすか?」と尋ねられなかった話を、矢部さんが包み隠さず話すなど、番組の第一回はおおいに盛り上がりました。

番組の中で、またもノブさんのフレーズセンスが光る場面が……。

発端は矢部さんのお話から。


エレベーターを待っていた矢部さん。何とエレベーターの中から現れたのは大先輩ダウンタウンの松本さん。いきなりのカリスマ登場にドギマキする矢部さんでしたが、おはようございますと挨拶。
実は後輩思いの優しい松本さんは、矢部さんに「色々、大変やったな」と労いました(ふたりが鉢合わせたのは、岡村さんのラジオでの炎上騒動のあとのタイミング)。
松本さんはエレベーターから出て、矢部さんが乗り込みます。
矢部さんが「失礼します」と頭を下げようとした瞬間、松本さんはニッコリ笑い、右手の親指を立てたのでした。


出演者は一様に「やさしい~」と口にし、松本さんは照れ始めます。

まず大悟さんが(親指を立てた松本さんを)「ターミネーター(の所作や)」とぽつり。

続けてノブさんが「溶鉱炉ターミネーター以来」と表現。

「溶鉱炉ターミネーター」がサラリと出てくるのが、ノブさんのすごいところ。

ご存じない方のために『ターミネーター2』のストーリーを説明いたしますと、


ターミネーター2のラストでシュワちゃん演じるT-800が、任務遂行後、未来から来たロボットである自分が、このまま存在し続けることは良くない影響を与えるという判断から、溶鉱炉の中に我が身を沈めていき、溶鉱炉の中から右手のみを突き上げ、拳を握り親指を立てる。


駆け足で語りましたが、上記のようなあらすじとなります。

とにかくラストは涙なくしては、見られない名シーン。そこから彼は言葉をチョイスしたのです。

「溶鉱炉ターミネーター」というフレーズも、もしかしたら『千鳥ノブ名言集』として、後々まで残っていくかもしれませんね。

高田豪(大阪お笑い塾・塾長)

有吉弘行の「哲学者の言葉」毒舌訳|ニーチェが語る笑いの説明

先日、結婚を発表された有吉弘行さん。

猿岩石時代から現在にいたるまで、よくテレビ番組で有吉さんの姿を見ておりました。

今回は有吉さんの「毒舌訳・哲学者の言葉」をご紹介します。

有吉さんの著書を読んだのは、今回が初めてだったのですが、有吉さんらしい毒味がふんだんに詰まっています。

ソクラテス、ニーチェ、アリストテレス、モンテーニュ、ゲーテなど名だたる哲学者の言葉に対して、有吉さんが解釈を述べる形式。

項目ごとに独立しているので、どこからページを開いても楽しむことが可能。

ニーチェの「人間のみがこの世で苦しんでいるので、笑いを発明せざるをえなかった」という言葉を有吉さんが引用しているのも興味深いです。

どんな苦しい状況でも、笑っている一瞬はその苦しみを忘れるのが人間という生き物。

猿岩石でブレイクしたあと、苦渋をなめ続けた有吉さんだからこそ、上記のニーチェの言葉が、より心に響いたのかもしれませんね。

税込み600円ほどで買えて、サクッと読める文庫本ですので、非常に読みやすいです。

高田豪(大阪お笑い塾・塾長)

「ジミー大西最強説」~天然はフリオチなど無関係~

大阪お笑い塾の授業の中で、よく『フリとオチ』『フリとボケ』について触れます。

若手芸人さんとネタについて話している最中に「フリが弱かったです」「フリを丁寧にしたら、笑いが増えました」といった内容を耳にすることがあるのも確か。

それほど、『フリオチ』はお笑いにおける鉄板ロジックといえるでしょう。

しかし、そういった論理が全てに当てはまるわけではありません。

天然と称される人は、生まれ持った素材の強さ、キャラクターの強さによって『フリオチ』など、一瞬で吹っ飛ばす破壊的な笑いを見せることがしばしばあるのです。

『フリオチ』の笑いは、ロジックと関連している分、その構造を理解し一度、味わってしまうと、同じものを見ても、それほど笑えなくなるもの。

『フリオチ』の笑いが、意外性や裏切りによって起こるため、これは極めて当然といえるでしょう。

ジミー大西・最強説

痛飲した翌日の起きてすぐ。まだまだ気分がダウナーで乗らないとき、僕は決まってジミー大西さんの動画を見ます。

ジミーさんの動画を見ながら、幸せな気分に包まれたあと、仕事モードに切り替えをはかり稼働するのです。

ジミーさんといえば、天然系芸人の超大御所。

松本人志さんが、ドキュメンタルに何度もジミーさんを招いているのも、やはり替えがきかない類まれなる人材だからでしょう。

率直にいうと、ジミーさんの動画を見ていると、人ではなくジミー大西という生き物を見ているような気持ちになります。

みなさんも、赤ちゃんや子犬の動画を見ていると、自然に顔がほころびますよね?

ジミーさんに対する反応は、もっと強烈なものであるものの、何度見ても感情を揺さぶられるという意味では、ジミーさんと赤ちゃんや子犬は同じカテゴリーだと感じています。

興味をお持ちの方はぜひ「ジミー大西 カンキツケ」でYouTube内を検索してみてくださいね。

「ジミー大西 カンキツケ」の動画、僕は100回以上見ていますが、未だに毎回、同じ熱量で爆笑しています。

意図的に笑いをとりにいかない分、天然芸人はある意味、お笑い界において最強といえるかもしれません。

高田豪(大阪お笑い塾・代表)