落語の人気キャラ与太郎は、様々な漫画に出現

落語には、そそっかしい人がよく登場します。

笑いと人がしてしまい失敗は、かなり関連性があり、私も大阪お笑い塾の授業の中で「自慢話よりも失敗談を率先して話しましょう」「日常で失敗したら、受けるエピソードができたと捉えましょう」などとお話することがよくあります。

落語の人気キャラクターといえば与太郎氏。

与太郎噺というジャンルが作られるほど、与太郎は古典落語の中によく登場します。

『道具屋』『牛ほめ』などは、代表的な与太郎噺といえるでしょう。

与太郎は、失敗ばかりしますが「しょうがないやつ」という位置づけで愛され世話をされる人気者。

どこか憎めないんですね。

お笑い芸人の立ち位置でボケとツッコミがあります。

ボケに該当する人の中で、天然ボケと称される人はいずれも与太郎的。

漫画を読んでいても、「このキャラ与太郎的だな~」と思うことがあります。

『ドラえもん』の中に、『胴斬り』『壺算』など古典落語をモチーフにした作品が出てくるのは有名でしょう。

作者の藤子F不二雄先生が、大の落語好きだったこともあり、

キャラクターそのものが落語の登場人物っぽいのも確か。

のび太はとても与太郎的です。

あまり野心がなく欲望に弱く、すぐ調子に乗って失敗してしまうというのは、のび太の性質であり、与太郎の性質でもあります。

さて、最近『のだめカンタービレ』を読み返しているのですが(連載のスタートが、もう20年ほど前になるんですね~)、主人公ののだめ(野田恵)は典型的な与太郎。

ざっと例を挙げますと…

  • 人の食べ物を略奪
  • 部屋はすぐ散らかる
  • 汚部屋になりすぎて虫がわく
  • 人の部屋に押しかけベッドで眠る

などなど、どこを切り取っても、与太郎なのです。

話は自然とコミカルになり、千秋真一という、のだめが好意を寄せる王子様のようなキャラクターは、のだめに対してツッコミの立ち位置になります。

与太郎はあなたの周囲にもいますし、あなたの中にもいるはず。

「与太郎を探してみよう!」という視点で、日常を過ごしたり漫画や映画などを見ると、意外な発見があるかもしれません。

高田豪(大阪お笑い塾代表)

『第22回 露の団四郎バースデー独演会』in繫昌亭

創作落語の集まり『新撰落語もぎた亭』で、いつもお世話になっている露の団四郎師匠が、繫昌亭で22回目となるバースデー独演会を開かれていたので、行ってまいりました。

もぎた亭の先輩落語作家さんである、神崎京一さんの作品『つるのおんがえし』、荻野さちこさんの作品『釘づけ』が上演され、大きな笑いが起こっておりました。

生の落語を堪能されたお客様が、柔らかい表情で繫昌亭を後にされていたのが印象的でした。

大変なご時世ですが、笑うことで明日への活力が生まれます。

大阪は今、コロナで大変ですが、早くゆっくり寄席を楽しめるようになればと切に願います。

繫昌亭入口にある『上方落語四天王』の絵。

そして目安箱(笑)。