2026年10月10日 レギュラーコース「マニアックなことをわかりやすく伝える」「ネタ見せ」

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

しばらく雨天が続いていましたが、10月に入り秋晴れが続いて、気持ちがいいですね!

 

さて9月下旬には、なすPと塚田さんのコンビのナニニャーゴが、名古屋で行われたM-1の一回戦に挑戦。

お笑い塾は大阪が拠点なので、これまでは大阪でのチャレンジが多かったのですが、こうして他の地域にも足を運び漫才をするというのは、非常に嬉しいですね。

結果は、残念ながら二回戦への通過はならなかったものの、ナイスチャレンジナニニャーゴという感じで、他の塾生さんも刺激をもらったようでした。

マニアックなことをわかりやすく!

お笑いのネタでも、作り手や演者が、お客さんの頭の中を想像して、伝わる表現を選ぶことが大切です。

主観が強すぎると、独りよがりのネタになってしまうので、まずは何でも「しっかり伝える」ことを意識します。

この「伝える」というのは、簡単に思えて、なかなか難しい……。「これくらい伝わるだろう」という想定が、ことごとく外れることもあるのです。

その一環として、今回は次のワークを実施しました。

ワーク:詳しい分野について語る

自分が詳しいことを、その分野を知らない人に伝える練習です。伝えるときのポイントは次の5つです。

・世間一般で理解されない言葉(専門用語)は、できるだけ使わない
・例えを入れる
・ビジュアルイメージが広がる表現を入れる
・数字を入れる
・要点を3つ、箇条書きにする(項目を増やしすぎない)

例:ミホノブルボン(競走馬)

競走馬でいうと、オグリキャップ、ディープインパクトのような知名度のある馬ではなく、ミホノブルボンというある年代の人しか知らないチョイスをすることで、「いかに伝えられるか?」が確かめられます。

たとえばこんな感じ▼

ミホノブルボンは、1992年に皐月賞と日本ダービーを勝った競走馬です。この馬を、競馬をまったく知らない人に紹介するとしたら、次のようになります。

①750万円の安い馬(数字)

②坂道で調教され続け、「走るサイボーグ」に(ビジュアル情報)

③スタミナのあるウサインボルト(例え)

数字で驚きを作り、見た目が浮かぶ言葉で印象を残し、身近な人物に例えてイメージをつかんでもらう。3つの項目に、それぞれ別の役割を持たせています。


発表された中から、特に面白かった方をピックアップいたしました。

こちら▼は最近、ケンさんとのコンビ「ゴッケン」を組んでおられる極楽さん。

三国志が大好きという極楽さんは「馬良」について、語ってくださいました。

最初は「馬良って誰!?」という戸惑いがあったものの、極楽さんの巧みなトークで、「面白い、ちょっと三国志読んでみようかな?」と誘われることに。

馬良は「白眉」という言葉の語源であるという締めも、よかったですね。


ネタ見せ

大阪お笑い塾では、二か月に一度、主催ライブを行っています。

今回は、11/7(土)のライブに向けたネタ見せが行われました。

たくさんのネタが披露されました。


新塾生として新鮮な風を吹き込んでくれたタマゴガニさんは、2本のネタを熱演。

一本目は、料理教室で実際にあったエピソードを漫談に。

二本目は、フリップ芸で、経理をされているお仕事の経験を上手くボケにされていました。

どちらもR-1を意識された2分ネタ。ボケ数を増やすための工夫があれば、さらによくなりそう。台本の構成は、しっかりしていたので、基礎はすでにできています。


180㎝を超える、謎の長身女性が出現!

こちら新塾生の方ではなく、広瀬きゅうりさん。

手足が長く、絶妙な面白顔に仕上がっていました。

「これまで、お笑い塾の塾生で女役をする人がいなかった」というご意見がありましたが、確かにそうですね。

ビジュアルインパクトが強烈なので、あとは、見やすさとネタが濃くなりすぎないような引き算があると、さらによくなるでしょう。

広瀬きゅうりさんは、「のど自慢」をモチーフにネタも披露してくれました。こちらは、鐘の音をボケとしてズラすアイデアが入っており、どちらも見ごたえたっぷり!

熱量の高さに頭が下がる思いです。


芥子壺さんも、二本のネタを披露してくれました。

こちらは拍手マシンのネタですが、もう一方は「言葉を掲揚するマシン」という独特の切り口。

芥子壺さんは、文語的な素養があるので、最近、それをどんどんネタに組み込んでいっている印象があります。

壮大な装置を作り、そこで腰砕けになるような脱臼感のあるオチを作れば、アイテムならではのフリオチが成り立つはず。

芥子壺さんにしか、作れない世界がしっかりとできあがっています。


ゴッケンは、街頭アンケートのコントに挑戦。

写真左側のケンさんが、呼び止められ妙な内容のアンケートに答えさせられるという構図。

質問内容がどんどんおかしくなり、笑い加速します。

中盤から終盤にかけて、さらにお互いの感情の対立が表現できると、エネルギーが増大しそうですね。

見やすいシチュエーションのネタなので、ここからどんどんブラッシュアップして、本番に向けて仕上げていただきたいです。


オウジサマズは、新しいネタを披露。

写真右側の此花六丁目さんが、電話のオペレーターを担当するというネタ。

淡々とした口調で機械的に話す此花六丁目さんが、独特の味わいを出していました。

どこから電話オペレーターに切り替わったのか混乱した方がおられましたので、「今、この人は何をしているのか?」を都度都度、伝えられるようになると、もっと面白くなりそうです。


最後は、名古屋でM-1に挑戦してきたナニニャーゴ。

ふたりがネタをすると、一気に周囲が明るくなります。女性ならではの、柔らかさと華やかさがあるコンビです。

今回は、塚田さんが書いてきた台本で、なすPがボケ、塚田さんがツッコミというポジションを変えるという工夫がありました。

お寺のコンセプトカフェという風変わりな設定のコント。

5分とかなりのボリュームになっていましたので、まずは4分以内に収めることが大切です。

お寺ならではのボケをたくさん入れられそうなので、テンポアップしてネタのぜい肉をそぎ落とせば、きっとたくさんの笑いを取れるネタに昇華されるでしょう。


多くのネタと、それに対する生徒さんのご意見が飛び交い、授業終了が開始から2時間半を過ぎていました。

新しい人が増え、ネタに対する熱量もますます高まり、躍動感が生まれつつあるレギュラーコース。

11/7(土)のライブまで、授業があと一回ありますので、そこでどんなネタが披露されるのか楽しみですね!

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました!

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

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