2026年10月3日 ビギナーコース・ライト「スマホで困りを考える」
こんにちは。大阪お笑い塾です。
10月3日講義では、我々にとって、もはやなくてはならなくなったスマホを中心に講義をいたしました。
エピソードトークのテーマは「スマホ」
今回のエピソードトークのテーマは「スマホ」でした。誰もが日常的に使っているこの機器にまつわる話題は、受講生それぞれの個性が色濃く出る、面白い発表が並びました。
ケンさんは、自身のスマホの検索履歴をそのまま披露するという、思い切った方法で発表に臨みました。

日頃何を調べているかという、本来人には見せない情報をあえて公開する自己開示の形は、会場に大きな笑いを呼びました。
他の受講生からも、スマホを使って新たな出会いを模索しているという話、飲食店でQRコードを使った注文がうまくいかず四苦八苦したという話、方向音痴ゆえにGoogleマップに何度も助けられているという話など、それぞれの生活に根ざしたエピソードが披露されました。

GPS機能の良し悪しについて語る発表もあり、便利さの裏にある戸惑いや不満も、笑いの種として掘り起こされていました。
身近すぎて普段は意識することのないスマホという道具も、こうして一人ひとりの視点で語られると、使い方や付き合い方の違いがはっきりと見えてきます。
同じ道具を使っていても、人によってこれほど違う話が出てくるのだという発見も、今回のエピソードトークの面白さのひとつでした。
ワークは、戸田先生による「異文化からの詰問」
後半のワークでは、戸田先生が江戸時代の人間、あるいは宇宙人になりきり、スマホを持つ現代人に対して「それは、なんじゃ?」と詰め寄るという、困りを軸にした実践が行われました。

現代人にとってスマホは、説明の必要がないほど当たり前の存在です。しかし江戸時代の人間や宇宙人という、まったく異なる価値観を持つ存在の視点に立たされると、このごく普通の機械が、途端に説明のつかない「けったいな文明の機器」として立ち現れてきます。
受講生は、戸田先生からの素朴で容赦のない質問に、スマホの仕組みや役割を一から説明しようと試みますが、当たり前すぎて言葉に詰まる場面や、逆に説明しようとするほど奇妙に聞こえてしまう場面が続出し、大いに盛り上がりました。
笑いの基本は、「人のちょっとした困り」です。「スマホはスマホでしょ!?」と普段、思い込んでいる人に外側から、スマホそのものの概念を知らない人が問いを投げるというのは、非常にユーモラスなワークでした。
「当たり前を疑う」という視点の価値
このワークの面白さは、単に江戸時代や宇宙人というキャラクターを演じること自体にあるのではなく、「当たり前を疑う」という視点そのものを体感できる点にありました。
日常に深く溶け込んでいるものほど、その奇妙さや特殊さには気づきにくくなります。
しかし一度、まったく異なる視点を持つ存在の目を借りてみると、見慣れたはずのものが新鮮な違和感を伴って見えてくる。
これは、以前の授業でも触れてきた「エピソードトークの素材は違和感の中にある」という考え方を、より大胆な形で実践したワークだったと言えます。
前半のエピソードトークで語られた、スマホにまつわる個人的な体験の数々も、後半のワークを通じて振り返ると、また違った角度から見えてきたのではないでしょうか。
当たり前だと思っていたものを、一度「けったいなもの」として捉え直してみる。この視点の転換こそが、笑いの種を見つけるための、大切な技術のひとつであることを、今回の授業は改めて教えてくれました。
