2026年10月31日 レギュラーコース「職種からネタを作る」「ネタ見せ」
こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。
お笑い塾に通ってくださっている人は、旅行好きの方が多く、アジアやヨーロッパなどの国を定期的にめぐっている方もいらっしゃいます。
本日も、フランス旅行から帰ってすぐに授業へ駆けつけてくれた塾生さんがいました。その熱量に頭が下がる思いです。
お笑い塾のネットラジオがアップされましたので、まずはそちらのお知らせから。
驚異の新人タマゴガニさんの軽妙なトーク
広瀬きゅうりさんとともに、レギュラーコースの空気をガラッと変えてくれた、驚異の新人タマゴガニさんが、ネットラジオに出演してくださいました。
下記の画像をクリックいただけると、ネットラジオのサイトへジャンプいたします▼
大喜利的思考で、職種ネタを作る
それでは、2026年10月31日の授業レポートにまいりましょう!
今回は、大喜利の考え方を使って、「職種ネタ」を作るワークをしました。
進め方
- お題は「こんな〇〇は嫌だ」。〇〇に、職種を入れます。
- 今回の例題は「こんな不動産屋は嫌だ」です。
- 不動産屋の「正解」を書き出します。
- 正解を、非常識の側へずらします。
- ずらした欠点を、セリフと動きにして、ネタの形にします。
正解をずらす
- 「いい部屋を紹介してくれる」→「ろくな部屋を紹介しない」
- 「接客が丁寧で、気配りが行き届いている」→「配慮の欠片もない」
正解は、ごく普通の不動産屋さんの姿ですね。このずらしが、ワークの肝です。
ボケを、より詳細に
「ろくな部屋を紹介しない」(いい話から落とす形)
- 駅チカで最上階、家賃は5万円。お客さんが「めっちゃいい、決めよっかな」と喜ぶ
- そこで不動産屋さんが、さらっと言う。「ただ、エレベーターついてないんですよ」
- 続けて「あと、階段もついてません」と、同じ欠点を重ねる
- お客さんが「どうやって部屋に辿り着くの?」と聞くと、「壁伝いに這い上がってください」など、とんでもない行き方を教えてくれる
「配慮の欠片もない」(接客の場面に散らす形)
- お店に入った途端、「うち〇〇な人お断りしてるんですよ」と決めつける
- 間取りの紙を頼まれたら、「今日は〇〇があるんで、早く帰りたいのに」と、自分の都合を前に出す
- 紙を床など妙なところに置く。お客さんが「机の上に置いて!」と、言葉で補う
オチ(ずらしの発想から出たもの)
- お客さんが気に入った物件は、実は不動産屋さん本人の家だった
- 理由は「自慢したかった」
- お客さんが違うお店に行くと言うと、また最初の営業の顔に戻る。「じゃあ、探しますんで条件お願いします」
自由に考えてもらった場所
台本には、〇で空けた箇所があります。受講生が、自由に埋める場所です。
- お断りの対象(「うち〇〇な人お断り」)
- 階数
- 窓から入る方法
- 例えツッコミ
- 早く帰りたい理由
- 紙を置く場所(どうずらすか)
ここに、一人ひとりの個性が出ます。
押さえたいポイント
- 正解を先に書いておくと、「どこをずらすか」の基準ができて、迷いません。
- 「エレベーターも階段もない最上階」のように、目に浮かぶ形まで具体的にします。
- ずらす方向は、2つにしぼりました。
- 物件の欠点
- 接客の態度
印象に残ったネタをピックアップ
芥子壺さんとケンさんは、芥子壺さんが自前のアイテムを取り入れるというネタに。

不動産屋役の芥子壺さんが、間取りがプリントアウトされた用紙を掲げるというダイナミックな展開に。

間をつなぐなど、フォローに徹するケンさんの優しさが光ります。
今回は、不動産屋でしたが、これを医者、教師など職種を変えても、ズラし方さえ覚えておけば、ボケを作りやすくなるでしょう。
11月7日、ライブ喫茶亀で第38回お笑い寄席が開催されます。
今回は、ライブに向けた最後のネタ見せが行われました。
タマゴガニさんは、経理という実際に体験したお仕事を活かしたフリップ芸を披露してくださいました。

ボケなのか実際にあったことなのかがわからない、という意見もあったので、ネタの冒頭で「こういうふうに楽しむネタですよ」という提示があると、さらによくなるでしょう。
鉄道芸人のしろみずさんは、

鉄道ダジャレで、アンパンマンを題材にしたわかりやすいネタをやってくださいました。
お笑い塾では「フリップネタといえば、しろみずさん」という感じがいたします。
持ち前の鉄道に関するマニアックな知識も入り、独自性の強いネタにしあがっていました。
此花六丁目さんは、R-1に向けたピンネタを作ってきてくださいました。

此花さんは声がいいので、声優のオーディションという武器を活かせるチョイス。
前半はわかりやすいボケが多かったのですが、後半はやや失速気味でしたので、後半のボケを入れ替えるとエスカレーションが作れそうです。
芥子壺さんは、言葉を掲揚するという固有のネタ。


アイテムのサイズも、大きくなり見栄えするようになりました。
どうしても間があきやすい構成になるので、そこをどう詰めるかが大事ですね。
間を補う言葉を入れたり、お客さんいじりなどを加えると、バランスよくなりそうです。
ネタをたくさん作れることが強みの広瀬きゅうりさん。
今回も2本のネタを持ってきてくれました。
1本目は骨折した人が、松葉杖を奪われるという抜群の導入。

そこからの展開を加えられれば、面白いネタになりそうですね。
たたき台という感じでしたので、さらなる困りが加速していく流れにするのがいいかもしれません。
2本目は、前回に披露してくれた「のど自慢」をモチーフにしたネタ。

理由付けや整合性がしっかりつけられました。後半、歌から離れる展開になったので、そこで戸惑う人もおられたようです。
ひとつの軸で枠からはみ出さないようなボケや展開をそろえると、見やすさが増すでしょう。
最後はオウジサマズ。

高橋さんと此花六丁目さんのコンビ。
テンポよく3分ジャストという見やすい尺の漫才でした。
知識の前提となるフリの部分が、やや伝わりづらいものが多かったので、そこをどう調整するかが鍵を握りそう。
何度もふたりでネタをやっていることもあり、呼吸がどんどんあってきています。
今回もたくさんのネタが披露された、レギュラーコースのネタ見せ。
さて、来週の土曜日はいよいよ本番!
第38回お笑い寄席は、
11/7(土)に玉造のライブ喫茶亀で開催されます。
13時45分開場で、14時開演。
入場料金は500円。
ワンコインで90分の濃密な内容をお楽しみいただけます。
ぜひ、お越しいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

