2022年2月12日「誰の視点でどう見るか?」&「人に伝えたくなるトリビア」

授業レポート&ライブレポート

二月は、一年で最も寒い時期。

みなさんは、いかがおすごしでしょうか?

毎回バレンタインデーの前後になると、シアリスの塚田さんからチョコレートの差し入れがございます。

 

塚田「みなさん、チョコどーぞ!」

授業前に塚田さんのチョコレートを食べて、全員笑顔に!

 

さて今回も、授業前にネトラジの収録がございました。

「男気スイッチ」というテーマで話しております。ゲストは前回に引き続き、エンラエンラ碓井さん。

司会の高橋さんと噛みあいそうで、中々噛み合わないトークが妙な味わいに。

ぜひ下記の↓リンク↓からお聴きくださいませ♪

第22回大阪お笑い塾ラジオ『男気スイッチを押す時はいつ!?』

視点(カメラ)をどこに据えるか?

最近、話題になっている映画『大怪獣のあとしまつ』。

物議をかもしているということは、それだけ言及したくなるパワーがある映画なのでしょう。

監督の三木聡さんは、放送作家からドラマ監督、映画監督になった方だけあり、映画には、天丼など多数のお笑いロジックが詰め込まれておりました。

興味深かったのは視点です。ネタバレを避けるため、詳細説明は避けますが、映画が始まった時点で大怪獣はすでに息絶えており、それを人間がどう片づけるのか?というのがおおまかな流れ。

怪獣を題材に扱った映画で、人間臭い日常の視点を入れているのが面白かったです。

今回は、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』を題材に、視点とポジションについてみなさんで考えました。

作者のさくらももこさんは、ご自身が落語家を一度真剣に目指されたほどの落語フリーク。

だからこそ、ちびまる子ちゃんにも落語的エッセンスが色濃く含まれています。

主人公の、まるちゃんはクラス全体でいうと、真ん中あたりのポジション。

特別、勉強ができたり運動が得意だったりということはなく、普通の人間の代表といってもいいでしょう。

ここがすごく落語的なのです。

中立のポジションから、様々な人達とコミュニケーションします。

ちびまる子ちゃんの世界では、クラスの花形が大野君、杉山君。スポーツが得意で女子からの人気も高め。

彼らの視点から物語を描くと、ちっとも面白くありません。

お笑い芸人はよく、自分が困った話や失敗した話などを意図的にしますが、これはあえて視点を低いところに持っていっているのです。

低い位置にカメラを据えることで、エンタメ化しやすいエピソードが集まります。

ちなみに、ちびまる子ちゃんのスピンオフである『永沢君』という漫画は、主人公の永沢君視点で描かれた作品。

クラスのすみっこにいる永沢君や藤木君の思春期を、ダークなタッチで描いております。

視点遊びが習慣化すると、柔軟な考えが自然とできるようになり、面白いネタも思いつきやすくなるでしょう。

「誰誰の視点から見たら、自分はどう映るのだろう?」と、考えることで、どんどん発想力と着眼点が磨かれます。

誰かに言いたくなるトリビアを発表

人は面白い話、興味深い情報などを聞くと、誰かに「ねえねえ、聞いて」と話したくなる生き物。

今回は、みなさんに様々なトリビアをお話いただきました。

特に印象的だった方々をご紹介しましょう。

滋賀県出身のアカソフさんは「滋賀県民とにかく優しい説」を押しまくりました。

そして鉄道芸人のしろみずさん。

路線図を描きながら、説明してくださいました。

東京から大阪へ戻る際は、新幹線で新大阪を目指すのがスタンダード。「もし何かのアクシデントでそれがままならなくなったら?」という視点で語ってくださいました。

一旦、四国へフェリーで行くというやり方もあるのだとか。

小旅行気分も味わえるため、時間にゆとりがある方はチャレンジしてみると楽しそうですね!

ネタ発表の時間

今回もたくさんのネタが発表されました。

ヅラをつけて美声高らかに歌い上げるアカソフさん。

BLネタから歌ネタまで幅広いのが彼の持ち味。「女性とデートすることになったのはいいけど、ちょっと困ったことになっちまったぜ…」といった困惑ソング。

今回は、たたき台ということなので、ここからブラッシュアップしていくことでしょう。

 

あるあるネタのコントに挑戦した高橋さん。

臨場感あふれる演技に、感情が刺激された方が複数出現。

意図していない反応もあったそうなので、演技や演出を変えることで狙った笑いをとりやすくなるはず!

 

お次はエンラエンラ碓井さん。最近、漫談を披露する機会が増えています。

2本の漫談を披露してくれました。

先月行われた「新撰落語もぎた亭」で、コントをされた碓井さん。コントの前に披露されていた漫談は、肩の力が抜けており好評でした。

披露したいネタを、誰に対してどのように伝えるかのアプローチを工夫することで、面白い漫談が仕上がっていきそうな予感が…。

今後が楽しみです!!

 

鉄道芸人しろみずさんは、前回やってくれたネタを再度、披露!

最後、予期せぬアクシデントもありましたが、そこは見事にアドリブで処理。このあたりの対応、長年やってこられたキャリアを感じました!

 

アングル難の写真で、すみません…。

こちら↓トマティーンのネタ。

3/12のお笑い塾ライブの企画は、トマティーンに関するクイズ機会になる予定。

最近、アグレッシブにお笑いスキルを取り入れようとされているトマティーン。

今回は「旋風脚(せんぷうきゃく)」という必殺技を取り入れたネタを披露。

蛇足ですが、私は「旋風脚(せんぷうきゃく)」と聞けば、ストⅡの『竜巻旋風脚 』を思い浮かべます。おじさんですみません(笑)。

前回のネタよりもテンポがよくなり、わかりやすさもアップしたトマティーンでした!

土日にイベントが集中することが多い人気者のトマティーン。

ご多忙にもかかわらず、授業に参加してくれるのは嬉しい限りです!

 

以前やったネタの改作にチャレンジしたシアリス。

ネタの導入が長くなるという問題を抱えていたシアリス。

台本担当の畠山さんは、過去のネタを見返した際に「なげぇよ…」と過去の自分につぶやいたとか。

現在は、コンパクトに入れるようなフォーマットができたこともあり、ネタは様変わり。

毎回、一歩一歩着実に進んできた成果が出ています。

最近は、写真左の塚田さんが畠山さんを巻き込む動きが出せるようになり、これが笑いにつながっています。

3/12のライブに向けて、歩みを進めるシアリスでした。

さて次回の授業は、2/26(土)。

2月は風邪が流行る季節なので、みなさんお体ご自愛くださいませ。

それでは、またお会いいたしましょう!!

写真・文 高田豪

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