2026年6月13日 レギュラーコース「DJ&リスナーのコント」「ネタ見せ」

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

 

夏といえば、お笑いのコンテスト一回戦がそろそろ始まるシーズン。

 

初戦の準備を始めている方も、少なくないでしょう。

 

大阪お笑い塾でもM-1に出場予定の方がおられます。どんなネタが披露されるのか、楽しみですね。

 

さて、大阪お笑い塾のレギュラーコース、ビギナーコース、ビギナーコースライトすべてのコースを知り尽くす男、ケンさんが、お笑い塾のVoicyに出てくださいました。

たけちゃんこと、奥村武資さんのご厚意で、サブチャンネルで大阪お笑い塾の配信をさせていただいています。

こちらからお聴きいただけますので、ぜひよろしくお願いいたします▼

コント「深夜ラジオ」

今回の授業では、いよいよ実際にコントに挑戦しました。題材は「深夜ラジオ」。DJとリスナーという二人の登場人物が繰り広げる、失態続きの深夜放送コントです。


どんなコントなの?

深夜1時、DJがラジオ番組を始めます。しかしこのDJ、とにかく失態だらけ。

 

リスナーの個人情報を平気でバラし、お詫びの品はしょぼく、始まってすぐ番組を切り上げようとするなど、はちゃめちゃです。

 

リスナーの個人情報をバラしたDJが、最後に自分もバラすという対称構造が、このコントの骨格です。


このコントのポイント

DJは「天然」が命

DJを演じる上で最も大切なのは、悪意がなく、気づいていないという「天然」さです。「しまった」という顔をしながらも、すぐ次の失態に向かう。反省が浅く、全然学習しない。この「懲りなさ」がDJというキャラクターの笑いの核心です。

リスナーは「愛のある呆れ」で

リスナーのツッコミは、怒りではなく「呆れ」が基本です。

温度を上げすぎると場の空気が重くなって、DJの失態が際立たなくなってしまいます。軽やかに、でも確実に呆れる。この加減が難しくも面白いところでした。

またツッコミの言葉も、「気持ち悪いぞ」「先に言ってくれ」「もっといいもの、くれよ」と、場面に合わせて言葉を変えることで、笑いにリズムと変化が生まれました。


このコントならではの面白さ

このコントには、普通のコントにはない特殊な仕掛けがあります。

DJはスタジオにいて、リスナーは自宅にいる。本来は別々の空間にいる二人が、声だけでつながっているという設定です。しかし舞台の上では、二人は物理的に近くにいる。この「設定上は分断されているのに、同じ舞台にいる」という矛盾を、観客は了解した上で見ています。

 

これこそがこのコントの妙味です。DJの失態はリスナーにはちゃんと聞こえているのに、DJはそれに気づいていない。分断された空間を越えて、ツッコミが「届いてしまう」という感覚が、独特の可笑しさを生んでいました。

繋がっていないふたつの場所を、さもつながっているように見せる手法は、2020年のM-1決勝でマヂカルラブリーが披露した「つり革」のネタでも確認できます。

 

こちらは漫才コントでしたが、コント内で空間をわけて、ツッコミ役は外側からツッコミを入れるというメタ的な手法ででした。


ネタ見せ

大阪お笑い塾では二か月に一度、主催ライブを行っています。

いつもはライブ喫茶亀でやらせていただいているのですが、7月は楽屋Aでの開催です。

今回も、7月にライブに向けて、たくさんの面白いネタが披露されました。


鉄道芸人のしろみずさんは、たくさんの駅名を入れたフリップネタを作ってきてくれました。

6分を越えていたので、ここから短く4分以内に収められるようになると、お客さんが見やすいネタに仕上がります。

駅に関する知識は、しろみずさんならではのものがありますので、情報と笑いの比率が鍵を握りそうですね。


先日、初舞台を経験したゴールデンルーキー久木さん。

犯人としか思えないビジュアルで、歩いているところを警察官に呼び止められるというわかりやすいピンネタ。

笑いのボケは隠すのが基本。

顔やアイテムを隠すなど、しっかり仕込んだボケが入った面白いネタでした。

この調子で、ネタを作り舞台数を増やせば、さらなる飛躍が見込めることでしょう。


芥子壺さんは、6/28に行われる単独ライブに向けたネタを披露してくれました。

朗読劇という芥子壺ならではのスタイル。

ネタの楽しみ方を、冒頭で提示できるとお客さんは安心できます。

単独では、普段やらないマニアックなネタをしやすいので、芥子壺さんの良さが全開になりそうな予感がいたします。


トロイカは、極楽さん、ケンさん、芥子壺さんのトリオです。

今回は、2パターンあるので、どちらがいいか見てもらいたいというご要望でした。

どちらも3分ほどのネタでしたが、最初に上演した方が、吉本新喜劇のようなポップなノリがあり好評。

ケンさんと芥子壺さんが、極楽さんにめった打ちに遭う様子が何度も繰り返され、大きな笑いが生まれました。

これはいいネタができそうな予感満載!

本番が楽しみです。


なすP&塚田さんは、ピップでチャームなコント。

塚田さんの奔放さに手を焼きつつも、しっかりツッコミを入れる、なすP。

回を重ねるごとに、どんどん息があってきております。

ふたりにしか出せない空気感が何よりの武器ですね。


おうじさまずは、前回よりも動きのボケが増えました。

写真左のボケの此花六丁目さんが、ツッコミの高橋さんをおちょくるようなボケを度々繰り返し、時間を追うごとに笑いが増幅していく構成。

最初の1分の中のボケがやや弱いため、1分以内にひとつパンチの強いものがあると、さらによくなりそうですね。

時間も4分以内に収まり、よいテンポでネタを進められていました。


7月のライブまで、残すところあと一回。

授業のあとに、ネタを詰めるなど高い熱量で取り組んでおられる方が多く、きっと素晴らしいライブになることでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

高田豪(大阪お笑い塾代表)

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