2026年5月23日 レギュラーコース「手相占いのコント」「ネタ見せ」

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

 

先日の「THE SECOND」は、かなり盛り上がりましたね。

 

なんと言っても話題をかっさらったのは、金属バット。

 

完全に優勝するかという流れで、3本目のネタはまさかの長尺のフリ。

こちらの記事で、解説していますので、よければお読みくださいませ▼

「お笑いのフリとは何か?」THE SECOND決勝で金属バットが披露した「長尺のフリ」と衝撃のオチ|大阪お笑い塾(社会人向けカルチャースクール)

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。 今回は、金属バットが「THE SECOND」の決勝の3本目に披露した、衝撃のネタについて解説いたします。 THE SECOND 2026…

 

二人一組で「手相占い」のコントに挑戦

今回の授業では、二人一組になってコントの実演に挑戦しました。題材は「手相占い」です。

占い師(B)が客(A)の手相を次々と読み上げていくというシンプルな設定ですが、その中に笑いの仕掛けがたっぷり詰まっています。

 

台本は、次のとおり▼

(※町を歩いていて、手相占いに気づくA)
A「ん? 『手相占い〇〇〇』 すごい名前やな。ちょっと、面白そう。すいません、占ってほしいんですけど」
B「おお~、見えた! あなた…」
A「は、はい!?」
B「〇〇ですね(「人間ですね」とか「男ですね」「女ですね」など当たり前のことを言う)」
A「【※リアクション】今あんまりお金ないんですけど、おいくらですか?」
B「15分 〇〇円です」
A「【※リアクション】 あなた、ちゃんとした占い師さんですよね?」
B「はい。何を隠そう、私は〇〇の弟子ですから」
A「手相、関係なくない!?」
B「では、お手を。財運線から見ます。近々〇〇が起こり、お金が✖✖になるでしょう」
A「【※リアクション】」
B「次、生命線。……なるほど。あなたは【 】歳まで生きられます」
A「【※リアクション】」
B「次、運命線。……ふむ。あなたは将来【     】になるでしょう」
A「【※リアクション】」
B「次、結婚線。……ズバリ言います。あなたの結婚は【     】ですね」
A「【※リアクション】」
B「次、知能線。……う~ん、あなた、偏差値【 】ですね」
A「【※リアクション】」
B「最後は、感情線。感情は一切ない。皆無」
A「いやあるでしょ!」
B「いえ、ありません。あなたはサイコパスです」
A「サイコパス? なんで、そう言えるの?」
B「顔を見たらわかるります。顔にサイコパスって書いてあるもの」
A「面相見ずに、手相で占って!」

空欄にボケやリアクションを入れることで、各々のカラーが出ます。

財運線・生命線・頭脳線・感情線・運命線・太陽線・知能線と、それぞれの線にボケを仕込んでいく構造になっており、最後の感情線でオチを迎えます。

 

手相占いという設定は、「次に何を言われるかわからない」という緊張感をお客さんに自然に持たせることができる、コントとの相性が抜群のシチュエーションです。


ボケの方向性

各線のボケには、こんな方向性があります。

占いで言われて嬉しいことを、嫌なことにずらすとそのままボケになります。

ボケの方向性の例
財運線 近々大金が入る→実は借金が増える、など
生命線 長生き→実は来週が山場、など
頭脳線 天才的→使っていない、など
運命線 大きな転機が来る→もう過ぎた、など
太陽線 有名になる→炎上など不明な形で、など
知能線 頭がいい→頭がよくない
感情線 感情の有無は顔を見ればわかるというオチへ

実演してみて

二人一組で実際にコントを演じてみると、同じ設定でも組み合わせによって全く違う笑いが生まれるのが面白いところです。

どんなボケを仕込むか、どんなリアクションを返すか。即興の要素も絡みながら、教室は大いに盛り上がりました。

しろみずさん、Kさんのコンビは、「鉄道手相占い」という新ジャンルを開拓。そのまま、ライブでやっても、なかなかの受けを取れるのでは? という面白い内容でした。

シンプルな設定の中に、いくつもの笑いを仕込んでいく。この積み重ねの感覚こそが、コント作りの醍醐味のひとつです。


ネタ見せ

大阪お笑い塾の授業では、最後に毎回、ネタ見せを実施しています。

今回は、7/4に楽屋Aで行われる「OSAKAお笑い寄席」に向けたネタが発表されました。


芥子壺さんは、以前やられていた青い化物ちゃんのフォーマットを、黄色いエイに変えて見せました。

お客さんを存分にいじれる形式ですので、巻き込みやすいネタです。

声色を使い分けて、エイが話しているのが、すぐ伝わるような形にできるとさらによくなりそうですね。


期待の新人Kさんは、結婚式の受付というわかりやすいシチュエーションのピンコント。

ヤマザキ、ヤマサキという紛らわしい名前の人が立て続けにやってきて、混乱するという内容。

着眼点はわかりやすいので、ボケをどう並べるかという視点が加わると、もっとよくなりそうなネタでした。

間もなく初めて、お笑いの舞台に立たれるKさん。

今後の飛躍が楽しみです!


おうじさまずは、非常にわかりやすい設定の漫才。

此花六丁目さんが、バーテンダーに扮し淡々とシュールなボケを繰り広げます。

4分以内にしっかり収まり展開もたくさんある楽しい漫才でした。

ややボケ先行になりつつあるので、なぜそのボケをするのかという理由が加わるとネタのクオリティがさらに高まりそうですね。


鉄道芸人しろみずさんは、大阪にある駅を使ったフリップ芸。

情報量が多くなりすぎると、お客さんの集中力がかなり必要となります。

できるだけ緩急を意識し、フリとオチのセットを増やすことで、笑いを増やせるでしょう。

鉄道に関する知識をふんだんにお持ちのしろみずさんですので、そこはさすがという感じがいたしました。


極楽さん、芥子壺さん、ケンさんのトリオは、チェーンソーマンを取り入れてコント。

芥子壺さんがチェーンソーマンに扮し、チェーンソーウーマンに。

ネタのフォーカスが複数あったため、どこを楽しめばいいかをしっかり作ると見やすくなります。

チェーンソーマンは大人気漫画ですが、それでも知らない人がいるため、そこをいかに考慮するかがポイントになりそうですね。

授業後、三人で早速ネタの改善に取り組んでおられました。

真摯にネタ作りをする姿に、お笑い熱の高さを感じました。真剣に作り込むことで、お客さんにしっかり伝わる面白いネタがきっとできあがることでしょう。

 

以上、5月23日の授業レポートでございました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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