2021年9月11日お笑い塾・授業レポート「エンタメとは?」「鉄道芸人の復活!」

授業レポート&ライブレポート

五輪が終わり、秋に入りましたね。しばらく雨が続いていましたが、授業の日は好天に恵まれました。

大阪お笑い塾では、授業前にネットラジオやYouTubeの撮影をよく行っています。

この日は、芥子壺さんがゲストのネトラジ収録。クレイジーキャッツなど、芥子壺さんが愛する芸能人の名前が出ました。

配信は2週間後を予定しております。

エンタメは芸術と違う!?

大阪お笑い塾ではエンタメに関する講義をよく行います。

お笑いもエンタメの一環なのですが、ネタ作りをされる方は強すぎるこだわりゆえに、苦しむことがあります。

今回はエンタメとアートの違いに触れながら、どこまでこだわりを残すべきなのか?について語り合いました。

エンタメは、お客さんに届けるものなので、独りよがりが許されないジャンル。

もちろんアートも、自己完結しすぎるのはよくないでしょうが、エンタメと比べて表現方法や伝え方はまるで異なります。

作り手は往々にして「ここは絶対譲れない」「今の形をできるだけ残したい」と思うもの。

ただし、エンタメの場合、己のこだわりに捉われすぎると、他者に届かないものになりかねません。

エンタメは伝える、伝わるのが大前提。

週刊少年ジャンプというスーパーエンタメ雑誌と、オルタナティブコミックの先駆けであるガロを対比しながら、説明しました。

よくあるのが、伝わりやすくしすぎた結果、最初にやりたかったものとかけ離れる現象。

これはエンタメに携わる者が抱えるジレンマです。

作っていて演じていて楽しい、ネタを見ているお客さんも楽しいというWinWinの状態の成立は容易でないのも確か。

だからこそ、しっかり伝わり狙った笑いのとりかたができた時は、感慨深いものがあるでしょう。

鉄道芸人しろみずの復活!

大阪お笑い塾が誇る鉄道芸人の、しろみずさん。

少しの期間お休みされていましたが、9月から復活となりました。

YouTubeでもネタ動画を上げてらっしゃいますので、ぜひご覧くださいませ

今回の課題は、「過去の自分に声を掛けるとしたら?」というもの。

「あのとき、こうしておけば良かった~」という思いは、誰でも持っているかもしれません。

今回、最も聞き手の感情を揺れ動かしたのは芥子壺さん。

親御さんとのエピソードに絡めながら、今の自分と照らし合わせて語ってくださいました。

語り終わった後、感動的な空気に室内が包まれたが印象的。

切ない話や悔しかった話などは、笑いと親和性が高め。聞いた人が笑えるレベルになるまで昇華させられると、エピソードを語った当人も「上手く伝わった!」と嬉しくなるものです。

白熱するネタ披露の時間!

毎度毎度、白熱するのがネタ披露の時間です。

この日は『関西演芸しゃべくり話芸大賞 』を前日に控えてため、しゃべくり話芸大賞用のネタをされた方もおられました。

トマト刑事トマティーンは、9/25の出張OSAKAお笑い寄席で上演予定のネタを披露。

ポテンシャルを感じるからなのでしょう。トマティーンのネタに対して「もっとこうしたら、さらに面白くなる!」という意見が多数飛びました。

ヒーローですので、BGMを効果的に使うことで、たくさん笑いがとれそうですね。

 

芥子壺さんは青い化け物ちゃんと、、、

サランラップ擬人化コントを披露。

 

落語作家でもある碓井さんから、演じ分けの演出に関する意見が投げかけられました。

 

碓井さんは2本のネタを披露。

人間関係の機微など、ディティールを描く手法を得意とする碓井さん。

今回は2本目にやった教師のコントが、かなり好評でした。

 

鉄道芸人のしろみずさんは、鉄道に関するフリップネタを2本披露。

鉄道に関する知識はもちろんですが、しろみずさんにしか出せないおかしみがそこはかとなく出ていました。

ブレないマインドでやり続けることによって、お客さんをしろみずワールドにいざなえることでしょう。

さて9月の大阪お笑い塾は変則日程でして、9/25(土)は出張ライブを行います。

3PEACEさんの芸人さんも出演されるライブです。

開場13時30分 開演14時

料金は500円

となっております。

ぜひこちらの方もよろしくお願いいたします!

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾・代表 )

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