こんにちは。大阪お笑い塾の代表講師の高田豪です。
さて本日は2023年、最後の講義。
今年のお笑い塾は、新たな仲間が増えて活気づいた一年でした。
嬉しいことに本年は回を重ねるごとに、参加される方が増えました。
さて授業のレポートに入る前に、ネトラジ情報のお知らせです。
今年入られた此花六丁目さん。
早くも塾になじまれており、お笑い塾のネトラジに2度目のご出演です。
お笑い塾第一号の塾生である芥子壺さんと、ゆったりお話されておりました。
ぜひお聞きいただけると嬉しいです▼
第60回『此花六丁目さんと芥子壺さんをゲストに振り返り2023年お笑い塾』
今年の漢字一文字を発表!
毎年、その年を象徴する漢字一文字の発表があります。
今年の漢字は税でした。
さてお笑い塾に通われる方々に「あなたの2023年を表す漢字は何でしたか?」という課題をお出ししました。
全て紹介したいところですが、特に印象深かった方をピックアップさせていただきます。
犬飼さんは「虹」。
美しい虹🌈を目撃したのかと思いきや、Vチューバーの「にじさんじ」が推しになった一年だったというネタバラシ。
最初に「おや?」と印象づけておいて、そのあとにしっかり回収のバラシを用意しているのが犬飼さんらしいですね。
此花六丁目さんは「変」という漢字を書かれました。
これまで激務の中働き続けてきた此花六丁目さんでしたが、今年から少し暮らしにゆとりができたのだとか。
「何か始めたい」と通い始めたのが、大阪お笑い塾だったそうです。
お笑いを見るのは好きだった人が、お笑いを発表する側に変わりつつあります。
これは嬉しい変化ですね!
「変化のあった一年」と語ってくださいました。
無人島のコント
今年からユニットでコントにチャレンジしていただく企画がスタート!
今回のシチュエーションは無人島。
乗っていた飛行機、船にトラブルがあり気づけば無人島へ。
「無人島で出会ったふたりがどんなコミュニケーションをとって、最後どうなるのか?」を3分以内にまとめていただきました。
笑いの基本は、人のちょっとした困り。
「いきなり無人島にたどり着いた…」となれば、ちょっとどころか大きな困りが起きそうですね。
困りが大きすぎると緊張が高まりすぎて笑いならないこともあります。困り具合をいかに調整するかが腕の見せ所。
さて、こちらは打ち合わせの風景。
20分ほどで、どんな内容にするのかを話し合い、台詞を覚えます。
「そんな短時間で!?」と思われるかもしれませんが、キャラ設定と流れ、結末さえ決めておけば、結構スムーズにいくものです。
そしてコントの発表!
無人島にPCを持ち込み「会議をするためにZOOMの用意をしないと」と、Wi-Fiを探す男性を演じた福崎さん(写真左)。
足を怪我した畠山さん(シアリスのツッコミ担当)から「命の危機が迫ってるのに、仕事してる場合ですか!?」とツッコミを入れます。
クライマックスで、救助にやってきてヘリコプターに畠山さんが手を振ります。
しかし福崎さんはなぜか、それを阻止。
ボケの多い掛け合いに、たくさんの笑いが起こっておりました。
福崎さんは、なんとこれがコント初挑戦!
ワーカホリックというキャラ設定もわかりやすく、情報を入れ込みすぎずシンプル化できるところから地頭の良さが自然と伝わってまいりました。
今後が楽しみですね!!
初対面で無人島で遭遇したにもかかわらず、写真左の塚田さん(シアリスのボケ担当)に指示を送る犬飼さん。
「無人島で舞を披露する」という、シュールな光景が繰り広げられました。
こちらはご当地ヒーローと鉢合わせした芥子壺さんが、ヒーローのパフォーマンスに巻き込まれそうになりながらも、淡々と受け流すコント。
見せるべきキャラクターがしっかりしている分、見やすいコントに仕上がりました。
いきなり長い棒を振り回しながら登場し、駆け出したケンさん。島民かと思いきや、実はちがっていたという裏切りによるつかみ。
田中さんとのやりとりは、あとから「ほとんどアドリブでした!」と明かされ一同びっくり!
長年組んでいるコンビのように、呼吸ができあがっていました。
きっとおふたりの相性は、かなり良いのでしょう。
おおいに盛り上がったユニットコント。
新しい塾生さんが増えたことで、組み合わせのバリエーションが増えました。
ぜひ来年もこのユニットコント企画を、授業で実施したいと思います!
ネタ発表
さて最後はいつものようにネタ発表のお時間。
鉄道芸人のしろみずさんは新ネタ。
カラーイラストをふんだんに使っており、視覚情報が満載のフリップ芸。
例えに鉄道を用いるという切り口で作られた新ネタは、3月のお笑い寄席に向けて作られているとのことです。
ご自身の強みを理解されているしろみずさんですので、こちらのネタも笑いの多いものにしっかり仕上げてくれることでしょう。
ケンさんはドン・キホーテで購入したナースの衣装で登場。
彼のヴィジュアルは強烈な個性ですので、これを活かさない手はありません。
だんだんと自分の売りが掴めつつありますので、ケンさんの来年が楽しみです。
そしてケンさんと犬飼さんのコント。ケンさん大忙しです。
おふたりは入塾された時期が近いので、ほとんど同期のようなもの。
ネタの着想と構成に定評のある犬飼さんが書いたネタは、ケンさんの良さをばっちり引き出されておりました。
此花六丁目さんは、前回のネタを少しスリムにするなど修正。
気の強い部下にたじたじになる場面があるので、もう少し困っている様をデフォルメすることで、さらに笑いを誘えそうですね。
来年は舞台に立つ意気込みがおありのことですので、こちらも楽しみです。
田中さんは、初めてピンのコントに挑戦。
面接を受けることになった男性が、その会社の商品についてポジティブなことを言わなければならないにもかかわらず、内面ではネガティブなことをいろいろ考えているという内面暴露で笑いをとる手法。
ミルクボーイの漫才をみてもおわかりのとおり、スイッチングとシステムというのは笑いとの親和性がかなり高め。
初めて書いたと思えないほど、しっかりフリとオチがあってわかりやすい構成になっていました。
新しく入られた方は、田中さんのように論理的思考を得意とされている方が多いからか、早い段階で構造的にネタを作るということをクリアされています。
1/6(土)の第21回OSAKAお笑い寄席でデビューされる予定です。
シアリスは1/6(土)のお笑い塾のライブへ向けた漫才の最終調整。
少し冗長だったところがカットされ、テンポアップしました。
時間も短くなり上々の仕上がりですね。
ボケをあと少し足せそうなところがあったので、そこが追加されればもっと笑いをとれるネタに仕上がるでしょう。
ラストは、たかたかやまの漫才。
ネタを交互に書かれている、おふたり。
互いを信頼していることが自然と伝わる抜群の呼吸。
今回は高橋さんの来歴をイジるところが初めて見られましたが、こういったパーソナリティのいじりは確実に笑いがとれるので、とてもいいですね。
まだ6分ほどありますので、ここから削れるところをどんどんカットしていけば4分前後のネタになるでしょう。
今年はM-1にもチャレンジした、たかたかやま。
ドンドンよくなってきていますので、来年の飛躍が楽しみです!
さて本年の大阪お笑い塾の授業は今日が最後。
今年は、ライブ喫茶亀、シアターセブンでのライブなどを経て、一同良い経験を詰めたことでしょう。
来年の大阪お笑い塾は、1/6(土)の「第21回OSAKAお笑い寄席」から始まります。
二ヵ月に一度の定期ライブだけでなく、またスピンオフイベントなども考えておりますので、来年も引き続き大阪お笑い塾をお願い申し上げます。
本年もたくさんお力添えいただき、誠にありがとうございました。
高田豪(大阪お笑い塾・代表)
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