みなさん、こんにちは。
大阪お笑い塾の講師の高田豪です。
12月は『THE W』『M-1グランプリ』の決勝が行われますので、お笑い好きにとってはたまらないシーズン。
本日のお笑い塾へ参加された方も、『M-1グランプリ』の決勝進出が決まったコンビを見て楽しく語られていました。
12月24日のM-1の決勝が今から楽しみですね。
大盛況だったOSAKAお笑い寄席
さて11月26日(日)に十三シアターセブンで、第20回OSAKAお笑い寄席が開催されました。
満員御礼となったこちらのライブを振り返りましょう。
第20回記念ということで、十三のシアターセブンで開催させていただきました。
MCを務めたのは、3PEACEの大阪男塾。
シアリスは客席の後ろまでしっかり伝わる堂々とした声で、場を盛り上げます。
OSAKAお笑い寄席2度目の登場となったケンさんは、座った状態からスタート。
途中、座った状態から飛び跳ねる身体能力の高さを見せるくだりがあります。そこで大きな笑いが起こっていました。
お手製のツッコミマシーンをシアターセブンという大きな会場で映えるようバージョンアップ!
アイテムを駆使したネタで、さらなる笑いが生まれました。
大喜利コーナーでは、お笑い塾チームVS男塾チームに分かれてガチ対決!
熱戦の末、大阪お笑い塾チームの勝利!
後半ブロックをネタで盛り上げてくれた3PEACEのよこたつやさん。
彼の迫力ある声がシアターセブンに響き渡り、とりの大阪男塾へ見事にバトンを渡しました。
90分があっという間に過ぎエンディング。
温かなお客様に恵まれたことで、演者の方も伸び伸び楽しくやられていた印象がありました。
パフォーマーを育ててくれるのは会場やスタッフの方、そしてお客様の存在。
素晴らしい方々に恵まれ「ひとりひとりの力が合わさり、濃密なライブが作られる」を実感していただけたのではないでしょうか。
お笑い塾のネトラジはしろみずさん、ケンさんコンビ
ここから12月9日のお笑い塾の講義の模様をリポートいたします。
本日の講義の前に、お笑い塾のネトラジの収録がありました。
新旧の塾生の両方に出ていただこうといことで、鉄道芸人のしろみずさんと今年から仲間に加わったケンさんのおふたりにご出演いただきました。
新旧塾生を引っ張る高橋さんもナイスフォローを見せてくれています。
ぜひ第59回のネトラジ
『しろみずさん、ケンさんのコンビで振り返る2023年お笑い塾』
をお聞きくださいませ▼
恥の意識を取り払うワーク
アメリカの文化人類学者 R.ベネディクトは「欧米は罪の文化、日本は恥の文化」と指摘しました。
子ども時代、大人から「みっともないことはやめなさい」「世間に笑われるよ」と繰り返し言われたことがある方もおられるはず。
これらは全て恥に関連した言葉。我々、日本人は恥の意識が相当強いのです。
しかしお笑いをする上で「こんなことを言っては恥ずかしい…」という考えはマイナスに働きます。
お笑いのネタになるものほど、根っこはネガティブ。お笑いはネガティブをポジティブに転換する行為です。
恥ずかしい失敗談をオープンにできるのが芸人マインド。
今回は、恥を取り払っていただくために「勇気を出して、人に言ってこなかったことを語る」というワークにチャレンジいただきました!
こちらは中野さんと田中さん。内容を明かすことはいたしませんが、体毛に関するエピソードトークをしてくださいました。
👆田中さんのこのポーズ、アメリカンでいいですね(笑)
カラオケが苦手だという犬飼さん。
かつてのバイト先で、ノリの良い先輩キャラを演じていたものの後輩数名とカラオケへ行くことになり、かなり恥ずかしい思いをされたのだとか。
犬飼さんはオリジナリティあふれる言葉で映像が浮かぶ描写を得意とされています。
今回もカラオケで困惑した犬飼さんとその周囲にいた人たちの様子が、ありありと思い浮かびました。
鉄道芸人のしろみずさんは「昔は恥ずかしがりでしたが、年齢を重ねるごとに恥の意識が薄らいでまいりました」と告白。
本番の舞台でもポーカーフェイスで飄々とネタをされているしろみずさん。その理由が少しわかりました。
芥子壺さんは「恥ずかしいですが、ネタの作り方をゼロから全て見せます」と宣言!
結論から述べ実例を挙げ、締めでもう一度結論を繰り返しPREP法というフォーマットを使って、最近ネタ作り励んでいるという芥子壺さん。
理系の芥子壺さんは、論理的な枠組みを用いておられることが判明いたしました。
お笑いのネタを発表できる機会がある人ほど、恥ずかしい失敗をした際に「これおいしい!」「使えるネタだ!」と転換できます。
恥ずかしい失敗は隠すよりも少しデフォルメして人に伝えるのがおすすめ。
面白いネタとして誰かに伝え笑ってもらえれば、恥ずかしい体験の意味がポジティブに変化します。
ネタ見せの時間
後半はネタ見せのお時間。
ケンさんは、特技であるコーラの一気飲みを披露。
ライブの平場のアピールコーナーで使えそうな芸ですね。
まだまだ色々な特技を隠していそうな節があるケンさんです。
2023年は、どんどん彼らしさがあふれ出ることでしょう。
お笑い塾の最年少であるナカノさん。
今回初めてネタを作ってきてくださいました。
在宅ワーク中心の実生活をネタに落とし込み、共感の笑いがたくさん起こっていました。
最初に作るものは、ぶっ飛びすぎてお客さんに伝わりづらいネタをしてしまうのはビギナーあるある。しかしナカノさんは、一切そういうこともなく「意図したことがしっかり伝わるネタ」になっていた印象です。
ぜひこの調子で、他のネタへのチャレンジを続けてもらいたいものですね。
芥子壺さんはPREP法で作ったコントを披露。
働きたくない女性が「いかにして玉の輿に乗るか?」を思案するネタ。
芥子壺さんならではのアイデアがふんだんに詰まっており、ここから広げていくとさらに面白いネタとしてしあがりそうです。
そして笑顔弾けるシアリスの漫才!
1/6(土)の第21回OSAKAお笑い寄席に向けた漫才です。
前回の指摘を受けた箇所をしっかり改善したことで、漫才にメリハリが生まれました。
「同種のボケがあったので、そこを別のネタに変えるとさらにバリエーションが出るのでは?」という指摘も。
本番のライブまでに、あと1回ネタ見せがありますので、そこで最終調整といった感じでしょうか。
さて2023年のお笑い塾の授業も、残すところあと一回になりました。
12/23(土)は、年内最後の授業。
寒いシーズンはウイルスが蔓延しやすいので、みなさんもお体に気をつけてお過ごしください。
それではまた2週間後にお会いいたしましょう!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
高田豪(大阪お笑い塾代表)
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