2024年5月25日の授業レポート「新しい塾生さん」「笑いと攻撃性」「即興コント」「ネタ見せ」

授業レポート&ライブレポート

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

早いもので、来月には入梅のシーズンですね。

今年は三寒四温がずっと続いていますが、みなさん体調お変わりないでしょうか?

さて本日は、授業前にお笑い塾のネトラジ収録が行われました。

まずは、そちらの様子からお届けいたしましょう。

芥子壺さん、ケンさんのKKコンビによるネトラジ

大阪お笑い塾で最も、お笑いのアウトプット量が多い芥子壺さん。

そしてそんな芥子壺さんが出場する『コメディスタジアム』などのライブを観覧し応援されているのがケンさん。

今回は、そんなおふたりをゲストにお招きしてのトークです▼

第66回『芥子壺さん、ケンさんのKKコンビがゲスト』

写真左が夏に向けて、髪の毛を短くした爽やかケンさんです!

新塾生の加入で新たな刺激が!

2023年は、次々と新しい塾生の方が加わりお笑い塾の雰囲気がガラリと変わりました。

新たな仲間の加入に刺激をうけられた人も多かったはず。

そして2024年、また新たな塾生さんが入られることに。

こちらの山本さんです(※写真中央の男性)▼

先日、見学にお越しいただき「ぜひ入塾したいです!」と言ってくださいました。

 

山本さんに入塾のきっかけをお尋ねしてみました。人生をじっくり振り返る機会があり「自分が一番苦手なものに挑戦してみよう!」と思い立ち決意されたそうです。

 

引き寄せなのでしょうか、このところ入られる塾生さんは地頭がよく思考力、洞察力の優れた人がどんどん入ってこられています。

 

深く考える力や分析力をお持ちの山本さんが、今後どういったネタを発表されるか、とても楽しみですね!

笑いと攻撃性

今回は、みなさんと「笑いと攻撃性」について考察しました。

作家でユーチューバーの岡田斗司夫さんが「笑いとは攻撃性の裏返しである」と看破されました。

笑いと聞けば「楽しい」「幸せ」などといったことを連想しがち。

しかし笑いの根っこにあるのは、黒い感情なのです…。

 

自在に笑いを作り出した作家で劇作家の中島らもさんも「笑いと差別の関係」について自著の中で説かれていました。

 

笑いには「嘲笑」「冷笑」など、意地悪さを含んだ言葉も少なくありません。

 

そして「いじる」と「いじめる」は一字違いですが、行動としてよく似ています。

異なるのは、攻撃側と受け手側の間の関係性くらいかもしれません。仕掛ける側と仕掛けられる側、困らせる側と困らせられる側などの役割分担は、どこかSMに類似していますね。

 

攻撃的な笑いは、人を引かせることも珍しくありません。

例えばダウンタウンが誕生したとき、若者は熱狂的に迎え入れました。しかし大人の中には「人を攻撃しすぎる」「品がない」と眉をひそめる人もいたのです。

 

笑いの根底にあるのは毒ですが、それを素材のまま加工せずに出すとドン引きされる危険性があるのです。

 

だからこそ「いかに中和させるか?」が大切。

 

ちなみに明石家さんまさんは「人生ではIQよりも愛嬌が大事なんや」といった名言を残されています。

毒性が強くなりすぎたら「いかに愛嬌やかわいげを出せるか?」を念頭に置いて、整えることで調和が保ちやすくなるでしょう。

本屋を舞台にした即興コント

お笑い塾の第4週目の授業では、テーマを設けてコントに挑戦していただいております。

 

今回は本屋を舞台にしたコント。

・お客さんがある本を探している

・そのお客さんは、探している本を人に知られたくない

・親切心で店員が「お探しですか?」と近づいてくる

ここまでを固定して、あとの展開を自由に考えていただきました。

ポイントは「知られたくない」というお客さん側の感情です。

「知られたくないことを隠そうとする人」と「職務的にそれを暴こうとする人」という対立軸が、自然と緊張感を生みます。

ボケにしやすいのは、探している本の内容。セレクトによっては本のタイトルを告げるだけで、笑いをとることが可能です。

繰り返しお伝えしていることですが、やはり笑いの基礎は、誰かの困り

「人に知られては困るけど、ぜも手に入れたい」という葛藤は、笑いにつながりやすいのでしょう。

こちらはコントの打ち合わせの様子。2人1組に分かれて話し合います▼

それでは印象的だったコンビを、ピックアップいたしましょう。

 

こちらは新しく入られた山本さんと高橋さんのコンビ。

ニコニコ温厚な山本さんの第一声が「ああ~、急遽ブレイキングダウンに出ることになったから、格闘技の本を探さんと」という裏切り。

笑いの初速が早いのは、とてもいいですね。

山本さんは「初めてのコントだったので、とても緊張しました」と、おっしゃっていましたが、堂々と最後まで演じられていました。

 

極楽さんと天ぷら十年ナガサワさんは、初めての組み合わせ。

客役の天ぷらさんに、店員の極楽さんが近づきます。

天ぷらさんが探していたのは、ちょっとセクシーな漫画。その漫画のうんちくを熱量高く語るところで大きな笑いが起きていました。

選んだ漫画のタイトルが絶妙で、見事にボケとして成立していました。

 

こちらはフッキーとシアリスの畠山さんのコンビ。

ビジュアル的に映えるおふたりは、前にやった無人島のコント以来の組み合わせ。

葛藤のあるキャラを演じることに定評のあるフッキー。扱ったテーマはややセンシティブなものでしたが、巧みに緩和要素を入れ笑いに変えていました。

組む回数が増えるにつれお互いの呼吸が掴めるため、アドリブなどの遊びを入れやすくなります。

 

そして初めてコンビを組んだ、シアリスの塚田さんと、芥子壺さん。

冒頭で、どちらも本を探していたことから「どっちが客で、どっちが店員⁉」とツッコミの声が入りました。

実は塚田さんが店員役で、業務で本の整理をしていたとのちほど判明。

おふたりにしか出せない独特の味わいがありましたので、また別のコントでも見てみたいですね!

ネタ見せ

大阪お笑い塾では、2ヶ月に一度主催している定期ライブ「OSAKAお笑い寄席」に向けて、授業の最後にネタ見せを行っています。

さて今回は、どういったネタが発表されたのでしょう?

天ぷらさんは、ピンネタを披露してくれました。

BGMを使ったコントでしたが、わかりやすい枠組みで、フリとオチも明確。

まだ作りたてのようなので、ここからどんどん削りスリムにしていけば、面白いボケがたくさん入った仕上がりになるでしょう。

 

フッキーはあるユーチューバーのパロディに挑戦。

荒々しい言葉で、視聴者を奮起させるユーチューバーの口調を真似ていました。

「お前〇〇だろ? ××って」といった言葉が繰り返されるのですが「××って」と語尾を繰り返しインプットするごとに、笑いが起こっていくのが興味深い点。

反復は、笑いを呼びやすい技法ですので「印象づくユーモラスな口調を繰り返す」というテクニックは、今後も活用できそうですね。

 

芥子壺さんは、漫談にチャレンジ!

ブリッジ的なフレーズを繰り返す、構造的なブロック構成になっていますので、あとはどう緩和を入れるかでしょう。

やや類似するカテゴリのネタを、先輩の栗尾さんがやっておられたのですが、「ネタ作りのヒントになった」と口にされていた芥子壺さん。

たくさん舞台に出て、たくさんインプットを続けておられる芥子壺さんだからこそ、どんどん成長していけるのでしょう。

その貪欲に挑戦と改善を続ける姿勢に、頭が下がる思いです。

 

鉄道芸人のしろみずさんは、新ネタを初披露してくれました。

前回のネタは、割と文字情報が多めでしたが、今回はふんだんにイラストを入れてくれているため、視覚的に見やすい仕上がりに。

5分を超えるネタになっていますが「ここから削れるところをどんどん削っていきます」と、おっしゃっていました。

7月のライブで、どんな仕上がりになっているかが楽しみですね。

 

此花六丁目さんは、ショート漫談を披露してくれました。

先日、参加した授業後の犬飼さんとの心理戦を詳細に描写してくれた此花さん。

マニアックな視点に定評のある此花さんは、着眼点にオリジナリティがあります。

そして話術が急上昇しており、地道な努力を積み重ねておられる印象を受けました。

 

犬飼さんは2本のネタに挑戦。

1本目は他己紹介

自分ではなく他の人を紹介するという、面白い切り口。紹介されたのは、写真右側に座る天ぷらさんです。

犬飼さんがイメージする天ぷらさんを語ったものの「俺はA型やなくてB型や」というツッコミも。

期せずして、犬飼さん、天ぷらさんによるボケ、ツッコミが成り立ち、度々大きな笑いが起こっていました。

犬飼さんの2本目は、飲み会問題

就労後の飲み会にストレスを感じる犬飼さんは「自分だけリモートで参加したい」と胸の内を語り、次々とフリップをめくっていきます。

シニカルな視点で鋭く飲み会の矛盾を突く様に「さすがは犬飼さん!」と称賛の声が。

どのネタをしても決して外すことのない、ハイアベレージを誇る犬飼さんが今回も遺憾なく力を発揮しておられました。

「犬飼女史から見た、この世界がどのように映っているのか?」をまとめると、いずれも面白いネタに仕上がるのが驚異的ですね。

 

シアリスは、前回披露した漫才を少し修正。

「情景が浮かびづらいところがある」という指摘がありましたので、フォロー台詞や所作などを工夫して「ふたりの周囲には何があるのか?」を示唆できれば、さらに笑いが増えそうです。

 

最後は、たかたかやまの漫才。

情緒的な天ぷらさんと、ポーカーフェイスの高橋さんのコントラストがいいですね。

会社での微妙な役職に対して、高橋さんが細かくツッコミを入れる漫才。

漫才の軸を改めて据え直し、そこを中心に組み立て直すとさらに見やすくなるでしょう。

授業終了後に、見学者の方が、たかたかやまのテンポ抜群の漫才をご覧になって「めっちゃ面白かったです!」と感動を伝えてくれました。

初見の方が見ても、しっかりその面白さを伝わっていたようですね。

 

さて次回のお笑い塾は、2週間後の6月8日の土曜日。

またそのときの授業レポートでお会いいたしましょう。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

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