お笑いのネタ作りを学ぶのに「パロディ」が有効な理由

塾長ブログ

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

今回は、笑いとパロディについて記します。

笑いは
・常識
・正しいとされていること
からのズラしが大事です。

初めてネタを作った人が、陥りやすい罠があります。

お笑いのキャリアが少ない人ほど「何をどうズラしているのか?」という前提が抜け落ちているというミスを犯しやすいのは否めません。

題材そのものが、よくわからないと「常識からどうズラしているか?」がお客さんには伝わらないので、そもそもネタとして成立しづらいのです。

僕は笑いの基礎を学ぶために、パロディへの挑戦をおすすめしています。

パロディは「既存作品を滑稽化したり、茶化す行為」を指します。

パロディは正解がしっかりしているので「どれだけズラしたか?」を確認しやすいという利点が挙げられます。

以前、大阪お笑い塾で「桃太郎をパロってみましょう」という授業をしたことがあります。

桃太郎のあらすじを知らない人は、恐らくいないはず。

創作落語においても、桃太郎はモチーフとして多くの人に用いられています。

昔々あるところに老夫婦が住んでいました。毎日おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出掛けました。

ここまでですでにパロディとして、ボケを入れられる要素がありますね。一か所、パロってみましょう。

昔々あるところに老夫婦が住んでいました。毎日おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へバス釣りに出掛けました。

と変えるだけで「いや、洗濯は!?」「おばあさん、趣味が若い!」「いや、時代設定!」などのツッコミを誘導できる簡単なボケが入れられます。

みなさんも「お笑いのネタを作る際に、何から手をつけていいかわからない…」と悩まれた際は、まず有名作品を題材にパロディをしてみると、わかりやすいボケが作れますよ。

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

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