2022年8月27日の授業レポート「下方比較」「天ぷら十年ナガサワ旋風」「ネタ発表」

授業レポート&ライブレポート

暑さが和らぎ、だんだんと秋の気配がしてきましたね。

夜、河原を通り過ぎるとコオロギなど秋の虫が鳴いています。

とはいえ、まだまだM-1予選のまっただ中。灼熱のようなお笑い熱を発している方もおられるでしょう。

さて私事で恐縮です!

鉄道芸人のしろみずさんと懇意にされている、大阪観光プロガイドのおくむらたけすけさんのvoicyに出演させていただきました。

お笑い塾のことなども語っておりますので、もしよければお聴きくださいませ。

お笑い塾ラジオは畠山さんクイズ!

お笑い塾ラジオのMCを担当されている高橋さん。

彼が考案してくれた「塾生クイズ」

これまでシアリスのボケ、塚田さん。しろみずさんらに関するクイズが出題されましたが、今回はシアリスのツッコミ畠山さんにまつわるクイズ!

写真右側が畠山さん、左側が塚田さん。

今回の回答者は、高橋さんと塚田さん。

ふたりとも畠山さんとの付き合いが長いだけに、正解率が高いと思いきや、予想外の展開に……!?

こちからお聴きくださいませ▼

第35回大阪お笑い塾ラジオ『シアリス畠山さんクイズ』

笑いとは他者から「下方比較」されることである

大阪お笑い塾では、お笑いに関連するロジックの話をよくさせていただいております。

本日は、アメリカの心理学者レオン・フェスティンガー氏の提唱した社会的比較理論の「下方比較」についてお話いたしました。

認知的不協和理論で、レオン・フェスティンガー氏のことをご存知の方がいるかもしれません。

おっと、こちらは、大阪男塾のレオン氏。

声のボリュームには定評があるレオンさんですが、社会的比較理論とは何の関係もございません(笑)

急なレオン・インサートですみません!

話を戻しましょう!!

今回は社会的比較理論の「下方比較」を紹介させていただきました。

「下方比較」とは、自分より不幸であったり、優れていない人物や集団と自分を比較することです。

なぜ笑いと「下方比較」が関連しているかといえば、笑いとはギャップや落差によって発生するからです。

お笑いの例えでよく出されるのが、バナナの皮でつるりんと滑って転んだ人を見た瞬間、思わずプププ!と吹き出す例のやつ。

すってんと転ぶ人を見て笑っている人は、当然ながら転んでいない人。

ここには、明確な差異が存在します。

オーディエンス側が、安全な場所から演者のパフォーマンスを見て笑うという構図。

お客さんの安全、安心が確保されていなければ、笑うゆとりが生まれません。笑う側は、ある程度、心理的に緩和できる安全と安心が不可欠なのです。

ちなみにボケの起源は「とぼけ」。「とぼけ」も意図的に妙なことをして「下方比較」されるように誘導し笑いを誘う行為。

笑いが起こっているとき、ほとんどの状況で「下方比較」が起こっているといっていいでしょう。

過去を嘆いて笑いを誘う

嘆き、ぼやきなどはネガティブ感情を伴います。

自虐などもそうですが、パフォーマー側の困っている状況、アンハッピーな状況というのは、聞いている人が無意識に「下方比較」しやすくなるのも事実。

というわけで、「過去の嘆きを語って笑いを誘おう」という企画に挑戦いただきました。

学生時代の勉強にまつわる嘆き、恋に関する嘆きなど、各々の持ち味が遺憾なく発揮されました。

特に印象的だったのは、芥子壺さん。

ご自身のお名前をホワイトボードに書かれて、本名でエゴサーチをしたときの嘆きエピソードを披露。

講義でインプットした「下方比較」の要素をすぐに入れており「さすが芥子壺さん」といった感じでした!

ネタ発表で天ぷら旋風!

それでは毎回、白熱するネタ披露のコーナーへとまいりましょう!

前回の授業より正式にお笑い塾の仲間として加入してくれた、天ぷら十年ナガサワさん

すでにお笑いの基礎を習得されている方で、見ている人に安心感を与えます。

天ぷらさんが塾に入られたことで、空気がガラリと変わりました。

もちろん良い雰囲気になったということです。

ご自身の風貌を生かし、お客さんが心の中で思わずツッコんでしまう天ぷらさんのネタ。

王道の笑いも入れつつ、マニアックなボケも入っているため、多くの人が虜になりそう!

9/3(土)14時開演のOSAKAお笑い寄席でも、ピンネタをやってくださるとのこと。

とても楽しみですね!

 

お盆はたっぷり東西南北、国内各地を巡ってきたという、しろみずさん。

鉄道ダジャレのネタもバージョンアップ。

しろみずさんならではの味も出ており、大きな笑いが起こっておりました。

やはり面白いネタを作るには、経験や体験を増やすことが重要なのは間違いありません。

 

エクストラ高橋さんは、データをもとにした漫談。

数字を好む理数系の彼らしいネタ。

口頭で数字の情報を伝えると、どうしても流れていきやすいので、情報を整理してフリップネタに仕上げると伝わりやすさが変わるはず!

 

塚田さんのピンネタは、ご自身が弁護士に扮するコント。

今ある材料をフリにして、最後、大胆にぶち壊す展開にすれば、お客さんの感情を揺さぶれそうな内容でした。

 

芥子壺さんは、青いばけものちゃんネタ。

ファンタジー要素の強い世界観ですが、現代の価値観を入れ、見事にアンマッチを演出。

初見の人は、心を鷲掴みにされるのではないでしょうか?

 

シアリスの漫才では、塚田さんの暴走がまたまた炸裂!!

こちらの写真は、面接官を務める塚田さんが面接中になんとヘッドロックをかけられてしまう一場面。

シアリスの漫才の台本は、畠山さんが書いておられます。

コンビ歴の長いシアリスですが、どんどん内容が面白くなり、塚田さんの人柄による笑いが生まれ続けています。

今回、披露されたネタは、9/3(土)14時開演の「第13回OSAKAお笑い寄席」でご鑑賞いただけます。

こちら▼芥子壺さんが作ってくれたライブチラシ。

リピーターが多く中毒性が高いといわれる「OSAKAお笑い寄席」では、毎回ここでしか目撃できないコーナーがございます。

9/3(土)のコーナーでは、「嘆きワンGP」と題して、誰が最も気持ちのこもった嘆きができるのかを競っていただきます!

芥子壺さんの出演が決定しております。

少しでも「何それ!?気になる」と思われた方は、玉造のライブ喫茶亀へぜひ足をお運びくださいませ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

それでは、また9月に!!

文・写真 高田豪(大阪お笑い塾代表)

 

 

 

 

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