2022年10月1日の授業レポート「新しいと古いの組み合わせ」「自分史」「ネタ発表」

授業レポート&ライブレポート

今月は、第一土曜日と第三土曜日に授業がある大阪お笑い塾。

本日は、関東圏から見学に来られた方がいらっしゃいました。お笑いを学ぶためには、遠方からでも駆けつけるその熱意に頭が下がります。

授業内のワークにも急遽、参加していただき、すごいキャリアに一同「おおっ!」と感嘆の声が。

次回から、新たな仲間としてお笑い塾の一員に加わってくださいそうです。

さて授業の前には、いつもようにネトラジ収録が行われました。

ゲストは、鉄道芸人のしろみずさんと芥子壺さん。

芥子壺さんの好きな食べ物の1位を、エクストラ高橋さんと白水さんが当てるという企画。

以前は、白水さんの好きな食べ物を当てるという企画をやらせていただきましたが、今回、白水さんは回答者の立場に回りました。

こちらから↓お聞きいただけますので、よろしくお願いいたします!

第38回大阪お笑い塾ラジオ『芥子壺さんの一番好きな食べ物は?』

久々にトマティーンが登場!

大阪お笑い塾が誇るヒーローといえば、トマト刑事トマティーン。

久々にトマティーンが、お笑い塾へ足を運びにきてくれました。

愛されヒーロートマティーンには、多数の仕事がひっきりなしに舞い込みます。

多忙な中、時間を見つけてこうしてやって来てくれるのは嬉しい限り!

みなさん、久々に現れたトマティーンに色々な話を聞いており、最近の活動に興味津々。

曽根崎警察とのコラボなど、トマティーンの活躍は今後も続いていきそうです!

新しい要素と古い要素を組み合わせる

「未来は現在に偏在する」という言葉があります。偏在とは「ある場所に固まって存在していること」という意味。

少々ややこしい表現になりますが、端っこにあったり分散しすぎて目立たなかった存在が、どんどん規模を拡大していき、主流になることも過去を振り返るとよくあった現象。

この偏在している新しいものを鋭敏にキャッチし、ネタに落とし込むと新しいものができあがります。

しかし新しいものばかりを入れすぎると、共感ポイントが少なく食いつくも悪くなってしまいます。

そこで新しいものは、既視感のある枠組みに入れ込むことで見やすくなるのです。

2022年の初頭に報道されたセンセーショナルなニュースのひとつといえば、豚の心臓が人間の心臓へ移植された異種移植でしょう。

これなんかは、まだ鮮明に覚えている人も多いことから、ある程度の共通認識を持ちやすい題材。

古典落語に、ひょんなことから犬の目と自分の目と交換されてしまった男の話があります。

つまり、古典落語の世界にもすでに異種移植ものの話はあったのですね。

これを現代風にアレンジすると、豚の臓器が人間に移植されることによって、起こるドタバタ劇にもなりうるはず。

落語のみならず、コントの題材としても使えるでしょう。

ニュースというのは毎日、様々なものが更新されていきますので、みなさんもぜひアンテナを立てて、着想のヒントにしていただけると幸いです。

自分史を語ろう!

人間がそこにいるということは、当然ながらそこにいたるまでの歴史があるということ。

今回は、人生を振り返っていただいて、印象に残っている出来事や出会いなどについて語っていただきました。

特に印象に残った方をご紹介しましょう。

芥子壺さんは承認欲求を軸に全てをつなげ巧みに語りました。

芥子壺さんのお母さんが芥子壺さんを出産される際、なかなか大変だったそうなのですが、それすらも「私の承認欲求ゆえに起こった事態」と、まとめ「んなアホな!」とつっこまれ、大きな笑いが起こっていました。

最初は、お芝居を学んでいてその授業の一環でやったお笑いが面白く、もっとお笑いをやってみたいと、お笑い塾の前身である漫才塾に入った方もおられました。

いきなり勇気を出してお笑いを始めた人もいれば、異なる習い事をしていてお笑いの魅力に気づいた人もいたことが判明。

鉄道芸人しろみずさんは、鉄道とお笑いの2つの軸でわかりやすくまとめてくれました。

十人いれば、十通りの興味深いヒストリーがあります

お笑いはパーソナルな情報をネタに入れることもよくありますので、改めて振り返っていただいた自分史から、ネタをチョイスしてみるのもいいのではないでしょうか。

ネタ発表!

本日は、エクストラ高橋さんとシアリスがネタを発表!

高橋さんは、得意のデータを使った漫談。こちらは、11月5日のライブで披露するのを想定したネタ。

テーマパークの入場者数をはじめ、色々なランキングで首位を獲得できない大阪の悲哀を上手に語りました。

流暢に語れており聞きやすいのですが、それゆえに「どこで笑いを狙いに行くか?」が問われます。

大阪にあるテーマパークでも、まだまだ面白そうな選択肢があるので、そのあたりを再考することで、さらに良いネタに仕上がるでしょう。

 

最近、どんどんネタに磨きがかかっているシアリス。

塚田さんのパーソナルな情報を上手くいれながら、後半は飛躍を入れて大きな笑いを誘います。

日常的なところから入って、気づけばぶっ飛んだところへいざなわれているとういのが、お客さんからしたらかなり嬉しいのです!

唐突に展開するのではなく、しっかりとつなぎや伏線を意識し丁寧に作っていますので、だんだんと加速していきエスカレーションしていく構造になっています。

お笑い塾では、毎回後半で授業のネタ見せをして「どうすればネタがさらに良くなるか?」という意見を出し合います。

シアリスのネタがどんどんよくなっていっているのは、必要な意見を取り入れてどんどん改良を加えているからでしょう。

10/15にOSAKAお笑い寄席に向けた最後のネタ披露の時間が設けられてありますので、そこで最終調整といった感じになりそうです。

さてここ数カ月で新しい仲間も増えたことで、お笑い塾に通い続けている塾生さんも新たな刺激をもらっています。

次回のお笑い塾は、10/15(土)に行われます。

それでは、また次回お会いいたしましょう。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾代表)

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