みなさん、こんにちは。大阪お笑い塾の講師の高田豪です。
まだまだ寒いものの、暦の上では春になりました。
だんだんと日の落ちる時間も長くなり、少しずつ春がやってきている感じがいたします。
それでは2/4(土)のお笑い塾の講義レポートをお届けいたしましょう!
3/4のライブのコーナーは恋愛関連の企画!?
3/4(土)14時から、ライブ喫茶亀にてお笑い塾の主催ライブである「OSAKAお笑い寄席」が開催されます。
早いもので次回が第16回目のライブとなります。
今回は、恋愛関連の企画を考案中。
みなさんにアイデアをいただきながら、内容を固めていきました。
手前みそになりますが、「OSAKAお笑い寄席のコーナーはオリジナリティが強く癖になる」とおっしゃる方は結構な数おられます。
今回も濃い企画になることは間違いなさそう!
ぜひお楽しみにしてくださいね。
「もやっとした話」を発表
お笑い塾では事前に課題をお出しして、講義の日に発表していただくことがあります。
今回は、もやっとしたエピソードを発表していただきました。
シアリスのボケ担当の塚田さんは、2つのもやっとエピソードを話してくださいました。
会社であった話の方には、みなさんも頷いておられたので、共感したのでしょう。
共感はお笑いのネタでも重要となる要素です。
高橋さんが語ってくれたのは、道に迷っていた外国人に声を掛けた話。
「どうしましたか?」と英語で話しかけたところまではよかったのですが、そこから言葉の壁があり、意思疎通が中々できず、もやっとしっぱなしだったそうです。
ディスコミュニケーションというのも、お笑いの定番なので、漫談などにも昇華できそうな話ですね。
最も印象に残ったのは、新塾生のTさん。
親御さんから言われていたある決まりを大人になっても、守ろうとするあまり困ってしまうというエピソード。
この困りこそが、桂枝雀さんが提唱した「落語は他人のちょっとした困り」に該当します。
枝雀さんがおっしゃったように笑いのメカニズムは緊張と緩和が基本なのですが、緊張が強すぎるとなかなか笑いに転じにくいのも確かなのです。
窮地に立たされている大きな困りではなく、Tさんが話してくださったようなちょっとした困りという匙加減が大事になってきます。
人前でどんどんエピソードやネタを発表し、自分が想定しているイメージと反応のズレを修正していくことで、鉄板エピソードや鉄板ネタができあがります。
何事も改善し続けることが重要ということですね。
ネタ発表!
今回も、白熱したネタ発表の時間!
鉄道芸人のしろみずさんが、3本のネタを披露してくださいました。
翌日のイベントで発表する機会があり、その最終調整も兼ねての発表だったのですが、どのネタもしろみずワールドがあふれるものでした!
しろみずさんが得意とされているのが、繰り返しの笑い。いわゆる天丼ですね。
天丼の技術を習得されていますので、ボケを繰り返すごとに笑いがどんどん大きくなっていきます。
岩手県を題材にしたネタでしたが、岩手に関する知識がそれほどない方でも「へえ~」「そうなんだ!」と新しい知識を得られる内容となっていました。
芥子壺さんは、青い化け物ちゃんの新ネタを発表。
※目を瞑っている瞬間の写真で、すみません!
青い化け物ちゃんが、人間へ抱えている怒りをぶつけるという内容。
「青い化け物ちゃんが、何に対して腹を立てているのか?」という構造はとても良く、憤怒の対象を変えればまた別のネタも作れそうな、しっかりとした骨組みになっておりました。
前回は漫才を披露してくれた高橋さん。今回はピンネタをやってくださいました。
高橋さんといえば、「データで見る〇〇」という切り口でピンネタをこれまでも作ってきました。
今回は、「データで見る滋賀県」ということで、滋賀県に関する様々なデータを発表。
まだ試作段階のたたき台でしたので、ここからライブの本番に向けてブラッシュアップ!
鮒ずしを扱ったところがあったものの、何人かの塾生さんは鮒ずし自体の知識がなく、伝わりかたが弱かった模様。
前提の知識がズレると、フリオチ、フリボケのフリが成立しづらくなるので、ネタ見せでそこを指摘してもらうことは大きな収穫です。
シアリスは前回の漫才を改良して発表。
今回は、塚田さんがコントINする感じではなく、ふたりが掛け合いをしながら漫才を進める形式。
「掛け合いが中々作れず、正直そこで苦心しました」と教えてくれた畠山さん(写真左側)。
掛け合いを加速させるには、台詞を短くしてテンポアップするのが効果的。
「短縮できる言葉はないか?」「削れる言葉はないか?」を意識しながら台本を確認することで、まだまだよくなりそうなシアリスの漫才でした。
次回のお笑い塾の講義は、2月18日(土)。
3/4のライブ前の最後の講義となりますので、みなさん引き締まったネタを発表してくださることでしょう。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
写真・文 高田豪(大阪お笑い塾代表)
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