みなさん、こんにちは。
大阪お笑い塾の代表の高田豪です。
2024年の上半期が間もなく終了。もうすぐ今年も折り返しで「本当に早いなあ」というのが実感です。
さて、大阪お笑い塾からお知らせです。
今夏から未経験者の方に向けた、ビギナーコースを新設いたします。
そして7/20(土)10時30分から、無料でご参加いただける体験授業がございます。
「お笑いには興味があるけど、全くの未体験でついていけるんだろうか💦」と不安になられる方が多いかも?
ビギナーコースでは、そんなあなたに向けたカリキュラムをご用意しております。
詳しくは、下記のチラシをご覧いただいて「一度、参加してみたい!」と思われた方は、nejisiki27@gmail.com までご連絡いただけると幸いです。
シアリス塚田さん&フッキーがゲストのネトラジ
本日も、授業の前にお笑い塾のネトラジの収録がございました。
昨年、今年とお笑い塾に新しい方が入塾されたこともあり、ネトラジに出る方の組み合わせのバリエーションが豊かになりました。
今回のゲストは、シアリスのボケを担当する塚田さんと、お笑い塾最年少のフッキーのおふたり。
お笑い塾になじんできたフッキーが、色々とぶっちゃけ話をしてくれていますので、ぜひお聴きくださいませ▼
お笑いにおける「新規性と親近性」の割合は?
本日も、たくさんの塾生さんが集いました!
統計のお姉さんことサトマイさんをご存じでしょうか?
サトマイさんは、統計というアプローチでさまざまな事象を斬る、人気ユーチューバーです。
彼女の運営するYouTubeチャンネル「謎解き統計学」は、2024年6月下旬時点で38万人以上のフォロアーを獲得しています。
そんなサトマイさんが、下記の動画で「バズるコンテンツの法則」について解説。
こちらの動画の中で「新規性と親近性の比率」という興味深い言葉が用いられていました。
実はこれ、そのまんまお笑いのネタに当てはめられるんです!
新規性は「見たことないもの」「親近性は見たことあるもの」と置き換えれば、しっくりきやすいですね。
動画の中で、サトマイさんは「新規性3と親近性7が、ちょうど良い」とおっしゃっていましたが、やはり新規性の割合が高くなりすぎると「なんのこっちゃ⁉」となりやすいのも確かです。
お笑いを始めて間もない人ほど「誰も生み出したことのないネタをやってやる!」と意気込むものですが、親近性を無視すると、返って遠回りになりかねないのです。
では「お笑いにおける親近性とは?」とは、いったい何なのでしょう?
この答えはたくさんありますが「ベタなシチュエーション」「ベタな関係性」「ベタなキャラ」「ベタなボケ」など、いずれもベタがポイントになります。
笑いの基礎的な技術は、ベタに詰まっています。
というわけで、今日はみなさんで「笑いの基礎の詰まった、新規性、親近性の調和がとれたコント」を学びました。
ジャリズムの「銀行強盗」のコントを見たあと、即興コントに挑戦!
まだ千原兄弟のおふたりが、若手として大阪で活動されていた頃に、一際センスの光るコンビがいました。
ジャリズムです。1991年結成され、2011年3月2日解散されましたが、彼らのネタは強烈な印象を残しました。
ボケを担当されていた渡辺あつむさんは、放送作家業を経たあと落語家へと転身され、現在は、桂三度の高座名で活動されています。
ツッコミを担当されていた山下しげのりさんは、インタビューマン山下とお名前を変えられ、お笑い芸人へのインタビューの特化した活動をされています。
ジャリズムは、まさに新規性と親近性の調和がとれたコンビで、「わかりやすいシチュエーションに、センスあふれるボケを入れていた」という印象があります。
デビューされて間もない時期から、ABCお笑い新人グランプリ審査員特別賞を受賞するなど好成績を収めていたのも納得ですね。
ジャリズムの代表コントといってもいい『サボイの銀行強盗』というコントがあります。
日本語を上手く話せないカタコトの外国人サボイが、つたない日本語でなんとか銀行強盗を敢行しようとする内容なのですが、ここに笑いの基礎的な技術が詰まっています。
今回は、この『サボイの銀行強盗』をインプットしていただいたあと、シチュエーションを変えて同じように「外国人と日本人のやりとり」という縛りで、即興のコントを作って実演いただきました。
こちらは新しく入られた、なすぴーを優しく誘う高橋さん。
打ち合わせ中に「そのやりとり、面白いっすね!」といった感じで、笑いが弾けることも少なくありません。
どんなコントが実演されたのでしょうか?
特に印象深かったものをご紹介いたしましょう。
天ぷら十年ナガサワさんとシアリスの塚田さんは、天ぷらさんが外国人役を担当。
海外を飛び回り、絵画を買い漁る画商役の天ぷらさんは、意外と日本語表現が豊か。ジャリズムのコントも、外国人役の渡辺さんに日本人銀行員の山下さんが振り回されるという図式でしたが、そこをしっかり踏襲。
天ぷらさんの熱量に、塚田さんがタジタジになる一幕も。
非常に見やすいコントでした!
ツーヘッドドラゴン極楽さんとフッキーさんは、極楽さんが店員をしている飲食店へ外国人のフッキーがやってくるというコント。
要求の多いフッキーに、どんどん追い込まれていく極楽さん。躍動感のある演技ができるフッキーと、淡々と応じながらもだんだんと腹を立て始める極楽さんのリアリズム。
とても相性のよいおふたりという感じがいたしました。
そしてそして大爆笑をかっさらったのが、鉄道芸人しろみずさん演じる外国人。
しろみずさんといえば、フリップ芸のイメージがありますが、こんなはまり役があるとは発見でした。
ガチで困っているように映る畠山さんの臨場感もGOOD!
このおふたりのコント、ぜひライブでも見てみたいものですね!!
ネタ見せ
お笑い塾では、毎回、授業の最後は、ネタ見せを行っています。
今回は、初めてネタにチャレンジされた方がおふたかたいらっしゃったので、まずはそちらから!
前回の授業から入塾された、なすぴーは、お得意の絵を駆使したフリップ芸。
ネタ前は「すごく緊張します…💦」とおっしゃっていましたが、最後までしっかりやりきっておられました。
まず最初は場数を増やし、ネタの発表になれることが大事ですね。
チャレンジ精神旺盛な方ですので、どんどん成長していかれるでしょう。
こちらは7/6(土)のOSAKAお笑い寄席で初めてお目見えする、おじさんずのおふたり。
五十路を超えているおふたりですので、おじさんずのコンビ名がぴったりですね。
写真左の此花さんがリードする形でしたが、山本さんもしっかり持ち味を出しておられました。
初めてのネタ発表は、緊張するものですが、緊張を悟らせない温かみのある表情がとてもいいですね。
7/6のライブでの発表が、今から楽しみです!
天ぷらさんのピンネタは、あるコンテストに向けたもの。
電話相手や、相手との関係性がバラシになっているというネタでした。
4分という尺でしたので、ネタの軸を絞って1本化すると見やすさがアップしそうですね。
芥子壺さんは、ブリッジをふんだんに使ったネタを披露。
構造的に作るのが得意な芥子壺さん。ブリッジネタは、ブロックのボリュームをある程度、均一にすることで見る側の負担を減らせます。
そこを追求すれば、さらに面白いネタになるでしょう。
奇抜なボケを考える力が高い芥子壺さんなので、ボケの取捨選択もまだまだできそうな感じがいたしました。
最近、ネタ作りにますます意欲的なしろみずさん。
「キャラ変した特急列車」というキャッチーな切り口のネタ。
先日、子どもたちが集まるイベントで発表した際にも、かなり食いつきのよかったネタとおっしゃっていました。
大きな声も出ており「絶好調!」といった感じでした。
ケンさんとフッキーは、前回のライブに続いて2本目のネタ。
言葉以外での仕掛けが多く「いろいろな笑いを試してみたい!」という意欲を感じました。
挑戦した数だけ笑いの引き出しが増えますので、そのアグレッシブ姿勢は大歓迎です!
シアリスは、7/6のライブで発表する漫才の最終調整。
前回からボケが増えたことで、笑いも増幅していました。
冗長な下りを少し減らして、4分以内にまとめることを意識すると、無駄のない仕上がりになりそうですね。
最後は、たかたかやま。
「安定のたかたかやま」といった感じで、お笑い塾の幹に位置するのが彼らのネタかもしれません。
天ぷらさんのコミカルさと、高橋さんの剛腕ツッコミは見る者に安心感を与えます。
シアリス同様、長い下りで削れるところを省いていけば、タイトで見やすい仕上がりなることでしょう。
本日も白熱した大阪お笑い塾の授業。
新しく入られた方が「こういうネタをやりたい」「こんなネタに挑戦したい」と、どんどん意欲的になっておられるのは嬉しい限り。
7/6(土)の第24回OSAKAお笑い寄席は、14時開演。
会場は、玉造にある「ライブ喫茶亀」です。
おじさんずの漫才をぜひお楽しみに。
それでは、またお会いいたしましょう。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
高田豪(大阪お笑い塾代表)
コメント
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