こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。
先日、大阪お笑い塾が「OSAKAシャッフル寄席」を開催いたしました。
👆こちらは芥子壺さんが作ってくださったチラシです
大阪お笑い塾が、初めて楽屋Aを使わせていただきました。
当日は、30名近いお客様が足を運んでくださいました。
寒い中お越しいただきまして、本当にありがとうございます!
というわけで、今回の授業の冒頭は、シャッフル寄席の動画を見ながら振り返ることに。
早速授業レポートに入りましょう!
……とその前に、本日の午前中は大阪お笑い塾のビギナーコースが開催されましたので、そちらもぜひご覧くださいね(下記の画像をクリック!)▼
第1回シャッフル寄席の回顧
大阪お笑い塾の主催ライブ「OSAKAお笑い寄席」では、ピン、コント、漫才などバラエティーの飛んだネタが披露されます。
OSAKAシャッフル寄席はいつものライブとは異なり、お笑い塾の塾生の方が普段は組んでいない人とユニットを組んで、コントに挑戦するという新たな試み。
舞台でコントをしているときはみなさん夢中ですが、こうして動画でご自身を確認することで客観視できます。
「こうして確認すると、もっと声を張らないとお客さんに伝わらないと痛感しました」と反省の弁を述べられる方も。
お笑いは「お客さん目線で、自分がどう映るか?」を知ることがとても大事です。
毎回、明確に目標を設定し「それが達成できたか?」をこまめに確認する習慣こそが上達の近道。
お笑いのネタで、全てが狙いどおりハマることは、まずありません。
毎回、ネタを披露すると必ず改善点が見つかります。
必要なのは「なぜ?」の問いを自分で立てる力です。
「なぜ思ったようにいかなかったのか?」を自問したあと、「次はどうすれば、その問題を解決できるか?」の答え出して実践すると、どんどん前へ進めます。
少し先になりますが、また来年の夏以降に新たなライブを考えています。
そちらが決まり次第、お知らせいたしますね。
手紙を使った漫才
現在の漫才は、おおまかに
・しゃべくり漫才
・漫才コント
の2種類に分類できます。
しゃべくり漫才の始祖といえるのが、横山エンタツ・花菱アチャコです。おふたりの代名詞とも言われる漫才が「早慶戦」です。横山エンタツ・花菱アチャコが華麗に登場して以降、しゃべくり漫才をする人の数が増えていきました。
スタンドマイクの前にふたりで立ち、掛け合いを繰り広げるシンプルな芸がしゃべくり漫才です。ただし実はしゃべくり漫才で笑いをとれる人は、ほんの一握りというシビアな現実があります。
ブラックマヨネーズを例に挙げるとわかりやすいのですが、おふたりとも普段からしゃべりが非常に達者です。
「大阪人がふたり集まれば漫才になる」と言われるのは、日常会話でボケ、ツッコミをする習慣があるからでしょう。
拡大解釈すると「日常で漫才になるような掛け合いのトレーニングをしている」ともいえます。いわば日頃から知らず知らずのうちに鍛錬を積み、漫才の地肩をつけているようなところがあります。
大阪弁を使った漫才が受けやすいのは、攻撃性、衝動性の強い言語である関西弁が漫才に適していることもありますが、普段から関西弁を駆使した掛け合いをしている量が多いからでしょう。
掛け合いが苦手な人に、おすすめの形式があります。
それは手紙を用いる形式の漫才です。
実は、手紙を用いた漫才は過去にたくさんの芸人さんがすでにやっておられます。
サンドウィッチマン、フットボールアワー、ダイタク、三四郎、スーパーマラドーナといった人たちがネタに取り入れていました。
今回は、ふたり一組になり、お互いへの手紙を朗読するというワークをやっていただきました。
時折、笑い声が出る楽しい雰囲気で打ち合わせのあとは、いよいよ発表!
とりわけ印象深かった人たちを、ご紹介いたしましょう。
こちらはお笑い塾への入塾が近い、犬飼さん、ケンさんのコンビ。
2024年の1月にユニットを結成し、ライブでコントをしたおふたりですが、犬飼さんはそのときのことを回顧し、当時のやりとりの様子を手紙にしたためました。
一方のケンさんは「同時期に入塾したあなたが遺憾なくセンスを発揮するから、俺は焦る一方ですわ」といったボヤキを手紙にし、上手く笑いへと昇華させていました。
しろみずさんとフッキーのコンビは、初めての組み合わせ。
ギャル男になったフッキーがしろみずさんをいじり倒したり、しろみずさんが「あなたを初めて見た際に、由美かおるの再来かと胸がときめきました」と意味深すぎる発言をしたりと、まさかの展開でおおいに盛り上がりました!
ネタ見せ
2024年の11月から、2025年まで大阪お笑い塾の主催ライブが3ヵ月続きます。
来年の1/11(土)にライブ喫茶亀で行われる「第27回大阪お笑い寄席」に向けて、着々ネタ作りが始まっています。
👆こちらは芥子壺さんが、作ってくださったお笑い寄席のチラシ
シャッフル寄席で爆笑をかっさらった東海の愛されクイーンこと、なすピーはぶっ飛んだピンのコントを披露してくださいました。
まだ覚えたてほやほやということで、ノートを見ながらの実演でしたが、次から次へと繰り広げられるなすピーワールドに「めっちゃ面白いです!」と撃ち抜かれる人が続出。
非日常の世界感ですので、最初の30秒で「どのように楽しむネタか?」という枠組みとネタのトリセツをわかりやすく提示できると、さらに多くの人が楽しめるネタになりそうですね。
鉄道芸人のしろみずさんは、定番となった鉄道フリップネタをしてくださいました。
以前はフリップに書かれた情報量が多く咀嚼するのに大変なところもありましたが、ポップなイラストなどがたくさん入れられており、かなり見やすくなっていました。
犬飼さんは、漫談にチャレンジ!
約2年、大阪お笑い塾に通い続けたことでコミュニケーション力が上がり、会社で同僚とのやりとりが円滑になったという、聞いていて嬉しくなるエピソードを話してくださいました。
またお笑い塾へ通っていることをひた隠しにするあまり「どうすればバレないのか?」を日夜考える気苦労についてもカミングアウトしてくれ、これには一同、大爆笑!
「そこまでして隠さんでも!」というツッコミの声が入りましたが、実はお笑い塾に通っている方で「周囲の誰にも知られずに通う」というスタンスの方は一定数おられるのです。
理数系に強い芥子壺さんは、定理や方程式をフリに使った難易度高めのフリップネタに挑戦。
数式を見せたあと「ざっくり言うと」といって、平易な言葉に置き換えるボケを入れられる構造のネタでした。
フリに使っている時間が長いので、そこをコンパクトにし「フリとオチ(ボケ)」のセットを増やすと、面白みのあるネタに仕上がりそうに感じました。
さて2024年のお笑い塾の授業も、残すところ12/28のラスト1回!
そしてそして12/22(日)の夜には、M-1グランプリの決勝が行われます。
令和ロマンの連覇がかかったM-1。
新たなスターは誕生するのか、今から楽しみで待ち遠しいですね。
それでは、また2週間後にお会いいたしましょう。
風邪が流行っていますので、みなさまもお気をつけくださいね。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
高田豪(大阪お笑い塾・代表)
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