2025年8月23日の授業レポート「定量化と自己分析」「ネタ見せ」

授業レポート&ライブレポート

みなさん、こんにちは。

大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

酷暑も暑いですが、8月はM-1というお笑いの熱さ。日々、大阪でも熱い戦いが繰り広げられています。

昨年はエントリー数が1万組を超えましたが、今年はどれくらいの数になるのでしょう?

年々「漫才は見るだけでなく、出るものでもある」という考えが広まっているのかもしれないですね。

大阪お笑い塾も熱量では負けておりません!

現在、2025年度の新規ビギナーコースの募集を行っています。

9/20から新しい授業が始まりますので、「お笑いに興味はあるけど、最初の一歩が不安でなかなか踏み出せない…」というあなたも、ぜひ一度無料のご見学にお申込みいただけると幸いです。

初回の見学会は、9/20土曜日の午前10時30分~12時までの90分。

お問い合わせは下記からお願いいたします▼

nejisiki27@gmail.com

※件名に「ビギナーコースの見学について」とお書きいただけるとスムーズです

ネトラジのゲストはビギナーコースのあかやん

まずはお笑い塾のネトラジから。

今回のゲストはビギナーコースのあかやん。

ビギナーコースの感想や今後の意気込みなどを語ってくれています。

ぜひこちらかお聞きくださいませ(※画像クリックでサイトに飛びます)

定量化とは?

さて本日の講義では、定量化についてお話しいたしました。

お笑いは感覚的なことや感情に関連することが多いものの、もしそれらを日頃から定量化できるようになれば、スキルアップの速度をどんどん早められます。

定量化とは、物事の質や状態を数値で表すことです。

たとえば「売上増加」という漠然とした希望を、「前年比10%増」に置き換えるだけで、目標が具体になり、達成度も明確に測定できるようになります。

これは仕事に限りません。「最近なんとなく疲れやすい」を、「睡眠6.5時間/10段階の活力度で4」と記録できれば、次に打つ手(たとえば就寝時刻やカフェイン量の見直し、食事内容)などが浮かびやすくなるのです。

最初から完璧な指標体系は要りません。

むしろ小さく始め、続けられる枠を持つことが大切です。

ここで役に立つのが、次章の「感情日記」です。

感情日記――“気分”を測る最小の道具

感情日記とは、毎日数分、出来事気分の点数を書き出すだけの簡素な記録法です。

気分のように曖昧で移ろうものを点数にすることで、日常の輪郭が見えやすくなります。

見える化は、それ自体がストレスの軽減や、対処法の発見につながります。

三行フォーマット

  1. 【事実】何が起きたか

  2. 【感情】今の気分を0〜10点で

  3. 【仮説/一手】なぜそうなったか・明日の小さな対策

例)
事実:午前、会議2本+移動。
感情:5/10(不安3→2、やる気4→5)。
仮説/一手:移動直後に糖分不足。明日は会議間に軽食を用意。

併せて記録すると役立つ要素

  • 睡眠時間(h)

  • カフェイン量(杯)

  • 歩数 or 体を動かした時間(分)

  • 交流(0/1:人と話したか)

これらも記すと、ますます定量化のコツが掴めるようになります。ちなみに項目が増えすぎると、書いていてしんどく感じるかも?

項目数を増やしすぎないのがコツです。

継続の妨げになる要因

下記を意識いただくことで、感情日記が三日坊主になるのを防げます。

  • (悩み)毎日続かない。
    平日は2行でも可。「事実/点数」だけでよい日を許可します。

  • (悩み)点数の基準がぶれる。
    自分の物差しで固定しましょう。他人と比べる必要はありません。先週の自分比で十分です。

  • (悩み)数えると余計に落ち込む。
    “一手”を必ず書くと、記録が“対策メモ”に変わります。点数だけで終わらせない。

以上が、芸事や仕事に限らず、暮らし全体に効く「定量化×感情日記」の最小セットです。

スモールステップですぐ始められますので、ぜひお役立ていただけると幸いです!


芸人としての特徴を定量化してみよう!

自身の強み弱みがわかっていると、課題の発見につながりやすく、キャラに合ったネタを作りやすくなります。

今回は下記から5つをピックアップし、5段階(1=弱み/3=平均/5=強み)で自己評価をして、発表いただきました。

候補
キャラの強さ、かわいげ、ルックス、華、動き、声、インパクト、ネタの力、マニアックさ、共感力、論理性、ツッコミ力、ボケ力、大喜利力、回し(司会)、リズム感、いじり力、いじられ力、おじさん力 他(※その他、追加項目も自由に入れていただきました)

みなさん、面白い発表ばかりだったのですが、とりわけ印象深かった方をご紹介いたしましょう。

こちらは開脚しながらホワイトボードへ書き込んでくれた極楽さん。

美肌、視力という新たな項目を付け加えて笑いを誘いました。

「最近のお笑いの知識が乏しいという自覚がある」と、おっしゃっており、そこは低い点数にされていました。

こうして数値化することは、課題の発見につながりますね!

ネタの時間

大阪お笑い塾のレギュラーコースでは、授業の最後に主催ライブに向けたネタ見せを、毎回行っています。

今回もどんなネタが披露されたか、確認していきましょう。


オジーサンズは、てっさんがお仕事の関係で来られなかったこともあり、写真右側のケンさんが代理でサポートしてくれました。

てっさんの書かれるネタは、面白いボケがバランスよく入れられています。

今年もM-1へ出ると公言しているオジーサンズですので、ぜひM-1とOSAKAお笑い寄席でのパフォーマンスが楽しみです!


高橋さんとなすぴーのコンビのアホーイは漫才コント。

ちなみに「アホイ」というのは、チェコ語で「やあ」「おーい」という意味だそうです。

好奇心旺盛な行動派のなすぴーは、チェコ語を習いチェコに旅へ出かけたことがあるそうです。

なすぴーが演じるのはレポートをお届けするアナウンサー。

自由に暴れ回るなすぴーへ、高橋さんはスタジオからツッコミを入れます。

もともと相性がよいと言われていたおふたりですので、呼吸もばっちり。9/6のライブが楽しみですね!


シアリスは、猫カフェをテーマにした漫才。

塚田さん(写真左側)が店長を務める猫カフェへ強引に連れていかれ、翻弄される畠山さんという構図です。

毎回「嫌だな~…」と言いながら畠山さんが付き合ってあげて、そこで塚田さんの無邪気なボケが爆発します。

塚田さんならではのボケがふんだんにあり、楽しいネタに仕上がっていました。

4分以内にまとめられると、さらに見やすくなるはずです。


鉄道芸人のしろみずさんは、鉄道ダジャレのネタ。

以前、披露されたネタをコンテスト仕様にテンポアップしたとのこと。

評判は上々で「前よりも見やすさが増した」という意見ばかりでした!

こうして同じネタでも見せ方を変えるだけで、伝え方がぐぐっと変わります。

お笑い塾の長老的ポジション? のしろみずさんですが、まだまだ進化し続けておられます。


芥子壺さんは今回のネタで、かなり進化した感じがいたしました!

アイテム作りに定評がある芥子壺ですが、今回はハイクオリティなアイテムが目白押し!

実験的に入れてみたものもありそうですが、他の追随を許さないレベルに一同感心していました。

ネタ時間が4分を超えていましたので、アイテムにフォーカスを当てて、言葉を減らせばさらに見やすくなるでしょう!


9/6(土)は玉造のライブ喫茶亀で、お笑い塾の主催ライブ「OSAKAお笑い寄席」がございます。

13時半開場、14時開演。入場料金は500円(※当日、前売り同じ)です。

👆こちらは芥子壺さんが作ってくださったチラシです

他では見ることができない濃厚すぎるライブをお届けいたします!

ぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

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