2021年3月27日(土)大阪お笑い塾・授業レポート「序破急エピソードトーク」

授業レポート&ライブレポート

春は気分が高揚するシーズン。

年度末が終わり、新たに「何か始めたい!」と新たな扉を叩く人も少なくないのでは?

この日は、大阪お笑い塾に見学者の方が来訪

メモを取りながら、熱心に講義を受けておられました。

どんな場所でも、まず自身にフィットするのか波長が合うのかを感じていただくのが大切。

大阪お笑い塾では現在、塾生を募集中ですので、「授業風景を見てみたい!」と思われた方は、nejisiki27@gmail.comまでメールをお送りくださいませ。

と、いきなり塾生募集から入ってしまいましたね!

「油断も隙もありゃしねぇ~…」といった感じで、授業レポートに入ってまいりましょう!

3部構成・序破急

序破急と聞けば、瞬時にエヴァンゲリオンの劇場版を連想する人がいそうですね。

ウィキペディア先生から引用して説明いたします。

序破急(じょはきゅう)とは、日本の雅楽舞楽から出た概念であり、能楽連歌蹴鞠香道剣術抜刀術居合道茶道[1]など芸道論で使用される言葉である。脚本構成としては、に限らず、浄瑠璃および歌舞伎等においては、 日本では中近世以降、伝統的に用いられてきた構成である

Wikipedia「序破急」

 

雅楽の用語でもあるとのことで、かなり『和』にちなんだイメージが強いですね。

ちなみに現在、大阪お笑い塾では、「感性を磨こう」と俳句をたしなむ人が増えています。

俳句も5・7・5になっており、上5・中7・下5の三部構成ですね。

映像分野脚本構成においても、序破急の同義語である三幕構成が国際的に主流となっている[5]。また、文章構成などにおける三段構成(パラグラフ・ライティング三幕構成等)を指す概念としても用いられる。

Wikipedia「序破急」

音楽だけではなく、脚本の構成にも用いられるのが序破急。

構成法といえば、起承転結の方が有名かもしれません。

しかしテンポで勝るのは序破急

若手のネタは2分、3分とかなり短い時間内に収めなければなりません。

展開しすぎると畳みづらくなる危険性が出てくるのです。

紳助竜介で売れっ子漫才師となり、M-1グランプリを立ち上げた島田紳助さんはかつて「漫才にストーリーは不要」といった旨の発言をされました。

短い時間であれば、ボケ数が多いほど有利

話を展開しているうちにかなりネタ時間が経過していたとなれば、高い評価を得づらくなるかもしれません。

もちろんしっかり伏線を張り、終盤でしっかり回収する形の漫才が悪いといっているのではないのです。

しかしそういった形式の漫才は、賞レースで不利になるのは確かでしょう。

というわけで、本日は三部構成を意識した上で、これまであったエピソードを端的にまとめるというワークにチャレンジいただきました。

意識するのはテンポと展開

3という数字には切れ味があります。

悠長に運んでいると、あっという間に時間が過ぎ去り、三部構成にはなりません。

三段落ちというお笑いの構成法にも、しっかりと理由があるのでしょう。

これまでの人生を振り返り、みなさん様々な序破急を話してくれました。

  • 序→幼稚園の自由すぎる園風で「人生オールオッケー、ルールなんて関係ねぇぜ」と思い込む
  • 破→小・中・高は、ひたすら人間社会?!の仕組みをインプット
  • 急→小・中・高で学習したことを活かし社会に適応

というユニークかつ、トリッキーな序破急を発表する猛者も。

最もコンパクトな序破急を語ってくれたのは、上記の写真の塚田さん(シアリス)。

言葉は意識しなければ、つい冗長になってしまうもの。

今回の『序破急エピソードトーク』は、無駄を省き要約して伝える良いトレーニングになったのではないでしょうか?

ライブMCを任され気合満点のシアリス

大阪お笑い塾では、二か月に一度、第一土曜日にライブ喫茶亀で、主催ライブを行っています。

「MCをたくさんの人に経験していただきたい」という意図から、固定せず回していくシステム。

4/3のライブMCを務めるのは……

シアリスのおふたり。

以前にも一度MCをやってもらいましたが、そのときが司会初チャレンジでした。

初めての経験は何事も負荷が多い分、学びがたくさんあります。

今回は4/3に向けたネタの最終チェック。

4/3のシアリスは

  • 司会
  • コーナー
  • 漫才

と大忙しですが、きっと楽しみながら務めてくれることでしょう!

鉄道芸人の、しろみずさんも塾の先輩としてバックアップしてくれるはず!

 

大阪お笑い塾のライブは「とりわけコーナーが盛り上がる!」と、お客様に言っていただくことが多いです。

興味をお持ちの方は、4/3(土)ライブ喫茶亀までお越しくださいませ。

開場は17時で、入場料金は500円。

ライブ喫茶亀は、JR、大阪メトロ玉造駅から徒歩1分とアクセス抜群。

アクセス | ライヴ喫茶 亀 【 珈琲とライヴ 】
大阪玉造にあるライヴ喫茶

塚田「もう4月だわね。ほんとライブが待ち遠しいわ~」

と、ネタ終わりの塚田さんも春コートに身を包み、来るべき日に向け集中マックス。

4月の授業は、10日と24日の14時からスタート!

また授業レポートをお届けいたしますね。

それでは、またお会いしましょう。

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾・代表)

 

【シアリスイラスト▼(作・芥子壺画伯)】

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