暑い五月がもうすぐ終わりそうですね。
今年の春は気圧の変動が激しいので、お疲れ気味の方も少なくないはず。
みなさん、お変わりないでしょうか?
さて、まずはお知らせです。
二ヵ月に一度、定期ライブを続けてきたOSAKAお笑い寄席が、今年の11月で20回目を迎えます。
20回記念ということで、いつもよりも規模を拡大して大きな会場で開催する予定。
また詳細が決まり次第、お知らせいたします!
お笑いを知るのに必須の「ギャグ語辞典」
春になると、見学者の方が増えます。
本日も2名の見学者さんが来られてました。
そして久々にトマト刑事トマティーンも、来塾!
おはリコピン🍅
🍅「いい国つくろう鎌倉幕府(1192年)」ハイキー「今は【いい箱つくろう鎌倉幕府】(1185年)やぞ!!そんなんも知らんのか!」
🍅「え💦マジで💦いつから変わったん⁉」
今日も頑張リコピン🍅 pic.twitter.com/4TJimbet7f— トマト刑事トマティーン (@tomateen0927) May 26, 2023
人気者のご当地ヒーローのトマティーンは、お仕事の依頼が多数舞い込んでかなりご多忙の様子ですが、それでも時間を見つけて、こうして来てくれるのは嬉しい限り!
体力に自信がありそうなトマティーンですが、ぜひ体を労わりながら今後も活躍を続けていただきたいものです。
こちらは▼トマティーンの調査予定ですので、もしお近くの方はぜひ新撰もぎたて生トマティーンを体感してくださいね!
次回調査予定
5月
14日 九島院マルシェ★
20日 靭公園バラまつり★
21日 ざこばの朝市(中央卸売市場)
28日 ヴィーガンマルシェ(滋賀県)★ショーはありません
— トマト刑事トマティーン (@tomateen0927) May 7, 2023
さて今日はまず『ギャグ語辞典』という、お笑いの知識を得る上でかなり役立つ書籍を紹介させていただきました
高田文夫先生たちの「ギャグ語辞典」、あいうえお順に並ばれた保存版。辞書として活用できる。ガチョーン! pic.twitter.com/77SvmjSiZA
— 松野大介 (@daimatsuno) February 19, 2021
著者は、放送作家の大家である高田文夫さん、そして松岡昇さん、和田尚久さんのおさんにん。
こちらの『ギャグ語辞典』の素晴らしい点は、古い情報から新しい情報までが網羅されていること。
1962年に放送されていた『てなもんやの三度笠』からお笑い第七世代にいたるまで、非常に幅広い情報が掲載されています。
一冊持っていると、お笑いのことを調べる際に役立つのでかなりおすすめ。
さて本日の授業の前半では、お笑いクイズにチャレンジいただきました。
出題された問題は10個。
①お笑いBIG3の名前を全てお書きください。
②次の言葉は誰の座右の銘?「生きてるだけで丸儲け」 ③次の言葉を口にしたのはお笑い芸人は誰?「やる気のあるものは去れ」 ④「人生はクローズアップで見れば悲劇だが,ロングショットで見れば喜劇だ」と言った喜劇役者は誰? ⑤「イラッとする」「ネタがかぶる」「絡む・絡みにくい」「ドン引き」「食い気味」「グダグダ」「ブルーになる」「ハードルを上げる」「事故る」「ケガする」「サムい」「ダメ出し」「へこむ」「逆に」 ※以下の空白が何かお考えください ⑦「リアクション芸人にとって○○はダイヤモンド」 by出川哲朗 ⑧中村獅童氏がスキャンダル中に詠んだ川柳「買えるなら 金で買いたい ○○○」 ⑨「無責任であり続けることこれが俺の○○だ」 by高田純次 ⑩「人気とは高さではなく、○さである」 by高田文夫 |
6問目以降は、難易度がぐぐっと上がりますが、みなさんもよければチャレンジしてくださいね。
正解は、こちらの記事のの最下部に掲載しておきます。
ネタフリを意識するラジオトーク企画
お笑い塾では、コーナーや企画にどんどん挑戦いただいて、お笑いを起こす上で各々が担う役割についての理解を深めていただいております。
春になり新しいメンバーが増えたこともあり、先月やったラジオトークの第二弾をやっていただきました。
お笑いでよくある役割分担として、ネタを振る人、ボケる人というのがあります。
ツッコミや司会を担当する人がネタ振りをすることが多いのですが、サッカーで例えるとネタ振りはゴール前にパスを送るような役割。
「頼むで。このパス決めてや」という思いを込めてポーンとセンタリングを上げるのが、ネタ振り担当だとしたら、そのパスを受けてしっかりシュートを決めるのがボケの人に課せられた役割なのです。
今回のラジオ企画の場合は、司会進行を務める人がネタを振る役目で、ゲストとして登場する人がゴールを決める役目ですね。
さて今回のテーマは「こっそり教える自分の秘密」。
このテーマをお伝えした途端「秘密なんで明かしたくないですよ~」と、つれない反応が…(笑)。
もちろん話してもらう秘密は、人に話して支障のないもの。
写真は掲載していないですが、こちらの企画には見学者の方にもご参加いただきました!
お笑い塾に通われる人は、深い趣味をお持ちの方が少なくありません。
秘密を開示することで「えっ、そんなマニアックな分野に精通していたの!?」となる一幕も。
ディープな趣味は同好の士がいなければ、話す機会が少ないため、結果、秘密の趣味になりやすいのかも?
仕切りである司会のポジションを担当すると、全体を成り立たせるのに必要な俯瞰の視点が養えるようになります。
お笑い塾の定期ライブでは、これまで多くの塾生さんに司会をお願いしてきました。
発表するネタはもちろん重要ですが、普段担当しない立場を担当することで、また新たな学びが生まれます。
ネタ発表の時間!
さて毎度、盛り上がるネタ発表のお時間。
天ぷら十年ナガサワさんは、前回やってくださった「面接官視点で感じること、思うこと」のネタの構成を少し変更。
もともと10分あったネタの受けが良かったところを残して、2分とコンパクトにまとめました。
前半は割合ゆったりとした感じで始まり、後半は怒涛の畳みかけ。「ギアチェンジするところをいかに丁寧に運べるか?」を意識いただければ、さらに大きな笑いが狙えそうでした。
新塾生のミナさんは、実体験の「ひとりユニバ」というドキュメンタルタッチのネタを披露してくださいました。
手書きの文字やイラストのゆるゆる感が何ともいえない味わいを醸しています。
まずユニバという「大勢の人が集まりやすい場所へ、ひとりで赴く」という切り口がいいですね。
マイノリティ側の視点が入っているため、面白いものに仕上がりやすくなります。
みんながワイワイしている状況のなかで、ひとりというのは寂しく感じかもしれません。
しかしミナさんはその自分を俯瞰で見て楽しんでいる節があります。
チャールズ・チャップリンが残した言葉に「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇である」というものがあります(※先ほどのお笑いクイズの4問目)。
自分をメタ認知で見つめる客観的視点こそが、お笑いのネタを考える上で重要な要素。
ミナさんはお笑い塾に入られてまだ一年も経っていないですが、すでにこの視点をお持ちです。
この能力は今後のネタを作る上で、大きな武器になっていくでしょう。
芥子壺さんは、貯水槽管理技術者としての資格をお持ちでして、それをネタに盛り込んだフリップにチャレンジ!
あえて長尺でお客さんが脳内で処理しきれない情報を提供し、それをフリにして笑いを誘うという構造のネタ。
ネタは内容や言葉選び、身体的な表現が演者の個性に一致している必要があります。
こちらのネタは、芥子壺さんにフィットしている内容だったので、「どうすれば意図したことをお客さんに伝えられるか?」を考えて、丁寧にブラッシュアップすることを推奨させていただきました。
いつも比類なきジャンルのネタを披露してくれる芥子壺。今回も彼女ならでは、のオリジナリティあふれるネタに仕上がりそうです。
最後はシアリスの漫才。
シアリスはまず初めに緩めの叩き台を作り、そこから客観的な意見をもらって、定期ライブに向けどんどん仕上げる形式をとっています。
今回も、叩き台としての台本だったので、「もっとここをこうすれば笑いをとれそう、というのがあれば、ご意見お願いします」と、積極的なフィードバックを求めておられました。
「塚田さん(写真左)のキャラとボケが一致するようにすると見やすくなりそう」「後半にかけて加速的に面白くなるので、盛り上がる展開を早めるのはどうか?」「前半、中盤がやや平坦なので、最初から盛り上がる仕掛けがあると良い」など多くの意見が出ました。
台本担当の畠山さんは、修正能力の高さが強みですので、次回はまたガラリと台本を書き換えて漫才をしてくれるはず。
次回のシアリスも漫才が、どう変わっているのか楽しみです。
さてそれでは、クイズの正解を下記に記載しますので、何問正解だったかチェックしてみてくださいね!
①タモリ、ビートたけし、明石家さんま
②明石家さんま ③タモリ ④チャールズ・チャップリン ⑤ダウンタウン、松本人志 ⑥未来 ⑦鼻水 ⑧好感度 ⑨責任 ⑩長さ |
みなさんは難問正解でしたでしょうか?
全問正解の方は、相当お笑い愛のあるお笑いマニアに違いありません。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
次回の授業レポートは、6月となります。
引き続き、大阪お笑い塾をよろしくお願い申し上げます。
文・写真 高田豪(大阪お笑い塾代表)
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