M-1の予選が繰り広げられる夏。
気づけばもう8月下旬ですね。
今年もあっという間に過ぎていく感覚があります。
今回は、お笑い塾のネトラジにあるご夫婦が出演してくださいました。
あたりめ島田さんご夫婦がネトラジのゲスト
昨年の夏も、ネトラジのゲストとして遊びに来てくださった、ラッパーのあたりめ島田さんご夫妻。
こちらは高橋さんと島田さんご夫妻の打ち合わせの様子。
楽しそうですね!!
仲良し夫婦が各々の喜怒哀楽をテーマに語ってくれております!
第53回『一年ぶりにあたりめ島田さんご夫婦がゲスト』
ぜひお聞きくださいませ▼(下記の写真クリックでサイトへジャンプ)
恐怖と笑いの共通点
本日も見学者の方が一名いらっしゃっていました。
近々、新しい仲間がまた増える様子。
今年のお笑い塾は、新メンバーの加入により益々活気づいております!
さて夏は、ホラー映画や怪談のシーズン。
恐怖と笑いは異なるように思えるものの、実は構造的によく似ています。
本日は、「恐怖と笑いは類似した構造である」というテーマで語らせていただきました。
『水曜日のダウンタウン』は、バラエティ番組にもかかわらず、しばしば視聴者が恐怖で固まるような場面があります。
水曜日のダウンタウン配信を見てるんだけど、ベッドの中に人が入ってるどっきり怖すぎるw
斎藤さんのストーカー女どっきり回もだけど、人が一番怖いてw🐔— 🍧鶏人はるかってぃ🍛 (@harukatti) August 22, 2023
笑いを追求しすぎた結果、ホラー的な光景が繰り広げられることになるのも笑いと恐怖が構造的に近いことを示唆していますね。
これまでに何度かご紹介させていただいた桂枝雀さんの『らくごDE枝雀』。
こちらには、笑いの基礎となるロジックが記されています。
枝雀さんが発見し言語化した、お笑いの基礎的なロジックといえば緊張と緩和です。
張り詰めていたものが緩んだ瞬間に、笑いが発生するというメカニズム。
最初から緩和状態で、緩みきっていると笑いは生まれづらいのです。
緊張する状況ができて、それが緩和されないまま、さらに緊張が高まるとそれは恐怖になります。
まず緊張状態を発生させるというのは、笑いも恐怖も同じなのです。
今日は、あるホラー漫画の一場面をみなさんに読んでいただきました。
夜中に海パン一丁の男性が墓場へ忍び込み、墓石を抱きかかえるというシュールな場面。
これを見て「怖いです」とおっしゃる人もいれば「変な状況に笑ってしまいました」とおっしゃる人も。
笑ってしまった人は、恐らく心の中で「何しとんねん!」とツッコミを入れることで、緩和させられたのでしょう。
枝雀さんは、「困りは緊張の1つの表現」と定義し、「自分が困るということが緊張。困らないということが緩和」と語られております。
困り過ぎると緊張が勝ち過ぎると笑いごとではなくなるため、ちょっとした困りが理想。
少し不安に感じること、少し怖くなった状況くらいがいいかも?
というわけで今回は、「恐怖や不安」をテーマに3分間エピソードトークにチャレンジいただきました。
高橋さんは、家庭で感じた不安を吐露。
心配性のお母さんがたまに電話をかけてくるそうなのですが、「大げさすぎる電話のしゃべり始めに不安を覚える」という日常の一風景を語りました。
シアリスの畠山さんは図解で解説。
「自分が不在のとき、実家に自分がいて、親に部屋の外から呼ばれて受け答えをしていた」という怖い話をしてくれました。
ケンさんは、物理的な恐怖、対人関係で感じた不安などバリエーション豊かな話を披露。
怪談でも幽霊ではなく、人による恐怖の「ヒトコワ」という分野があります。最も怖いのは、人と言う説も確かにありますね。
ミナさんは、マルチ商法の勧誘にあったエピソードを披露。
共感要素もあり、そしてミナさん独特の視点も加わり、たくさんの笑いが起こりました。
見学者の方も、チャレンジしてくだいましたが、話の組み立てが巧みでした。話し終わった後「まさかの結末!」とみなさん良い意味で裏切られたようで、「おお~!!」と歓声があがっておりました。
恐怖や不安をテーマに語ってもらいましたが、多くの笑える話があったのも確か。
「何か笑えるエピソードをお願いします!」と言われた際、視点を変えて「少し困ったこと」「少し不安に感じたこと」を探すと結果的にそれが笑える話に仕上がることもあります。
ネタ発表!
9/9(土)の14時からライブ喫茶亀で、第19回OSAKAお笑い寄席が開催されます。
今回は、9/9(土)のライブの最終調整。
芥子壺さんは前回披露したネタを少し変更。
冒頭では勇ましく拳を振り上げ、見る者を鼓舞!
テンポよく進むネタで、とても見やすくなっています。
あと、下りをもう一つ追加することで、ちょうどよいボリュームになりそうです。
芥子壺さんお得意のアイテムがお目見えする、楽しいんネタです!
9/9(土)のライブでのデビューを控えているミナさん。
今回は本番用ビジュアルの最終確認ということでした。
知性を感じる言動の多いミナさん。白衣は好評で「キャラに合っている」という意見が多数でした。
こちらは、ミナさんと同じく9/9(土)に、初めて客前でネタを披露するケンさんです。
誰もが知っている漫画やゲームの必殺技をふんだんに盛り込んだネタ。
色々と模索を続けてきましたが、最近になって自分に合う題材が掴めてきています。
一度見たら忘れないビジュアルは大きな武器。
ケンさんだからこそ生み出せる笑いの形があります。お笑い塾のネタ見せで、だんだんとそれを理解してきたと実感できる新ネタでした。
シアリスは塚田さんの動きを活かした漫才。
会社の中で、塚田さんが所狭しと暴れ回り、そこへ畠山さんが適格なツッコミを入れ笑いを誘うスタイル。
4分半ほどあったので、4分以内に収められると見やすさが増すでしょう。
たかたかやまも、9/9(土)に向けた漫才の最終調整。
わかりやすいボケ、ローカルネタなどがふんだんに入れられており、後半へ進むにつれて笑いが加速していきます。
テンポが速いため、ところどころ「今のオチはどういうこと?」と感じた人がいらっしゃいましたので、伝わりづらい箇所はフリや説明を丁寧にすることで、もっと笑いを増やせそう。
間や緩急などは相変わらず素晴らしいので、「細かい部分をより伝わるように」を意識いただくことで、盤石の漫才として仕上がりますね。
9/9(土)の、第19回OSAKAお笑い寄席は14時開演。
👆こちらは芥子壺さんが作ってくださったチラシです!
今回はデビュー者が2名おられますので、またこれまでと違った趣があるでしょう。
皆さん、ライブに向けて気合が入っておりますので、必ずや熱量の高い内容になるはず。
9/9(土)は、ぜひライブ喫茶亀へお越しいただけると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
大阪お笑い塾代表・高田豪(文・写真)
コメント
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