みなさん、こんにちは。
大阪お笑い塾の代表の高田豪です。
イマイビルで今年最後の、大阪お笑い塾の授業が行われました。
まずは授業前に収録された、ネトラジの様子からお伝えいたしましょう。
年内最後のネトラジはしろみずさん、此花六丁目さんがゲスト
今月、楽屋Aで行われた「シャッフル寄席」でユニットを組みコントを披露した、しろみずさんと此花六丁目さん。
冒頭では、しろみずさんが突然「テレビ番組のオーディションを受けにいったときのアクシデント」を語り出すという一幕も。
こちらからお聴きいただけます▼
第73回『鉄道芸人しろみずさん、此花六丁目さんと振り返るシャッフル寄席』
しろみずさんのカミングアウトに👆「マジっすか⁉」という表情を浮かべる高橋さんの図(笑)
続・手紙漫才
前回のお笑い塾では「手紙を使ったネタ」について、お伝えしました。
今回はそれをネタに昇華させようということで、漫才に手紙を入れて発表していただきました。
手紙には
・祝辞
・弔辞 ・感謝の手紙 ・ラブレター ・過去の自分が未来の自分に書いた手紙 |
など、様々な種類があります。
今日は栗尾真理さんが見学に来られていたので、お願いしてご参加いただくことに。
ふたり一組に分かれて、まずはどんな内容にするのか話し合いタイム。
「毎回30分ほどで考えて、実演」というなかなかの速度が求められますが、このお笑い筋トレの継続こそが地肩を強めます。
特に印象的だった方々をご紹介いたしましょう。
犬飼さんとケンさんは、前回の内容を用いてさらにネタの精度を上げていました。
左側の金髪の男性がケンさん。ヘアスタイルがよく変わりますが、金髪がよくお似合いです。
以前のユニットを組んだときのネタ合わせで「もっと論理的なやりとりをした方がいい」と感じたそうで、それを手紙にしたため切々と訴えます。
追い込まれたケンさんは、たじたじ。
両者の良さが出ていました。
此花六丁目さんと極楽さんは、極楽さんが手紙作成を担当しそれを此花さんが朗読するという形をとっておられました。
此花さんが淡々とした口調でボケ続けるため、くすくす笑いがだんだん大きな笑いへと変わっていきました。
手紙を読む人の声に特徴があるのは、大きなアドバンテージですね。
芥子壺さん、塚田さんは、塚田さんが手紙担当。
芥子壺さんのツッコミで、しっかり笑いがとれていました。このおふたりのコンビ、なかなか味わいがあっていいですね!
天ぷら十年ナガサワさんと、栗尾さんはトリオのユニットを組んだことはあったのだそうですが、おふたりで組まれるのは初めてとのこと。
天ぷらさんが手紙を読み、栗尾さんがそれにエモーショナルなツッコミを入れるという形でした。
栗尾さんの表現力に「さすが!」という声が挙がります。
ちなみにおふたりはよく「ご夫婦ですか?」と聞かれるほど雰囲気がそっくりです(笑)
ネタ見せ
さて、それでは年内最後のネタ見せにまいりましょう。
急遽、栗尾さんもネタを披露してくださることに!
以前のOSAKAお笑い寄席でもやられていたネタの後半を、ガラリと変えていました。
泣き笑いというのでしょうか、ペーソス溢れる笑いが持ち味の栗尾さんの人の感情を揺さぶる力に凄みを感じました。
ひとつの映画を観終わったような、壮大な世界観は圧巻。
栗尾さんは、大阪お笑い塾の前身の漫才塾に通われていたのですが、こうして後輩たちにネタを見せてくださる姿は、お笑い塾としても大変ありがたいですね。
鉄道芸人のしろみずさんは、1/11のお笑い寄席へ向けたネタを発表。
6分以上のボリュームでしたので、4分以内にまとめるとさらに見やすくなるでしょう。
今年は、たくさんネタを作ってきてくれた、しろみずさんでした。
ネタ作りの数では芥子壺さん、しろみずさんのおふたかたがお笑い塾では双璧といえますね。
此花六丁目はオジーサンズの相方てっさんが本日はお休みということで、ひとり二役の漫才をするというチャレンジ。
まるで落語家さんがカミシモを切るような漫才でした。
やりきったあと、まず「よくひとりでツッコミとボケを演じ切った」という、ねぎらいの声がかけられました。
漫才の構造としては「相方がズレたツッコミばかりをしてくる」という捻りのあるものなので、最初の30秒以内にネタのトリセツをしっかりお客さんに提示する必要があるでしょう。
芥子壺さんは、以前に作った「流れ星にお願いをする」というフォーマットに血液型というテーマを入れたネタをやってくださいました。
誰もがイメージしやすい血液型というテーマなので「みんながイメージする血液型の印象をまず最初に持ってきて、そこからズラすボケを入れてはどうか?」という意見が出ました。
突飛なボケを考えられるのは芥子壺さんの強みですので、ボケのメリハリを意識することでさらに磨きがかかるでしょう。
犬飼さんは、会社の忘年会で景品の一等賞が当たったのに、喜ぶに喜べない複雑な内情を語るという漫談をしてくださいました。
どんな話でも犬飼さんにかかれば、表現の妙によって「おかしみ溢れるエピソード」に早変わり。
さくらももこさんがお好きとのことですが、毒の使い方や文才を感じさせるところに共通点を感じます。
来年もハイセンスなネタを作ってくれそうな犬飼さんでした。
最後は、たかたかやまのおふたり。
キャッシュレス決済という、共感しやすいテーマの漫才です。
天ぷらさんのおじさんぶりが、ボケとしてよくマッチしていました。
前半が流暢なテンポで進む分、後半の間の使い方を間違えると尻すぼみに陥る危険性がありますので「そこだけ注意が必要かな?」という所感でした。
こちらは1/11(土)のOSAKAお笑い寄席のチラシで、今回も芥子壺さんが作成してくださいました。
新春一発目のお笑い塾は1/11(土)のOSAKAお笑い寄席からスタート。
玉造のライブ喫茶亀で行われます。13時45分開場、14時開演。入場料金は500円です。
さて今年も走り続けたお笑い塾。
7月からは新たにビギナーコースができました。
来年はレギュラーコースとビギナーコースがコラボするタイミングが、きっとあるでしょう。
来年もお笑い塾がどう展開していくか、今から大変楽しみです。
本年も一年間、お世話になりありがとうございました。
2025年も引き続き、よろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えくださいませ。
高田豪(大阪お笑い塾・代表)
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