2025年3月8日の授業レポート「お笑い寄席回顧」「恥を克服するには?」「ネタ見せ」

授業レポート&ライブレポート

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

寒かった2月が終わり、ようやく温かくなりそうですね。

そろそろ桜🌸のシーズン到来ですが、3月はR-1の決勝が行われる時期でもあります。

こちらのレポートがアップされた頃には、もうR-1の優勝者が決定していることでしょう。

どんなネタが発表されたか気になるところですね。

さて3/8(土)の午前10時30分からは、ビギナーコースの15回目の講義が行われましたので、そちらのレポートもご覧いただけると幸いです▼

そして先日、第28回OSAKAお笑い寄席が開催されました。まずはそちらのレポートからまいりましょう!

第28回OSAKAお笑い寄席の回顧

2025年3月1日に、玉造のライブ喫茶亀で第28回OSAKAお笑い寄席が開催されました。

今回も20名を超えるお客様にご来場いただきました。

今回は、3PEACEのサンズのおさんにんが久々にMCをしていただきました。

昨年末に大阪男塾から、サンズに改名されたあとも、たくさんの舞台を踏んでおられます。

声の大きさや、客席の温め方など、お笑い塾の塾生さんもサンズから学べるものはたくさんあるのではないでしょうか。

さて今回、初めてビギナーコースの人たちが舞台でネタを披露してくれました。

レギュラーコースのケンちゃんと、トリオのネタ。

トリオ名はトリコン。フレッシュなネタに客席が温かい雰囲気になります。

初舞台は誰しも緊張するものですが、お笑い寄席のお客様は心優しく「頑張って!」とエールを送ってくれるので、舞台で安心感を感じられるかも?

見事、トリコンは最後までネタをやりきりました!

またビギナーコースから、今後もネタを披露してくれる方が出ることでしょう。


今回のコーナーは、悩み多きケンさんが色々な人に相談を持ち掛け、アドバイスをいただくというもの。

サンズのたくまさんには恋愛相談をしたケンさん。

ケンさんの言葉を肯定しつつも「女性に安心感を与える男になってほしい」「そのためには、これを実践すべし!」と、舞台で公開修行をする一幕も。

いつもながらマニアックなコーナーですが、今回もお笑い寄席らしいニッチな面白さが出ていたのではないでしょうか。


こちらは、のぼりとともにふらり現れたしろみずさん。

お笑い塾では、みんなを引っ張るベテランポジションのしろみずさんですが「新しいものを取り入れる」という柔軟なスタンスをお持ちです。

エンディングでは、サンズから「のぼり、すごいっすね~、ほんでめっちゃ自画像デカイじゃないっすか」と優しいいじりを受けていました(笑)

👆なぜかレオンさんは握りこぶし!

今回も大いに盛り上がったお笑い寄席。次回は5/3(土)のゴールデンウイークの開催でございます。

ぜひ次回も、よろしくお願いいたします!!

恥を取り払うには?

私事で恐縮ですが、先日海外旅行へ行っておりました。

そこで感じたのは「外国の人たちは、解放的でめっちゃ自由」ということでした。

外国の人から見た日本人は、かなりシャイに映るのだとか。

そもそもなぜ、日本人はこれほど恥ずかしがり屋なのでしょう?

今回は、日本人研究の名著と呼ばれるルース・ベネディクトさんが上梓した「菊と刀」の言葉を引用させていただきました。

ベネディクトさんは「欧米が罪の文化なら、日本は恥の文化」と看破されています。

キリスト教圏で暮らす方々は、神様を常に意識しています。一方、日本人はといえば「人からどう思われるか?」を過度に意識するんですね。日本は世間教といえるかもしれません。

日本には「みっともない」という言葉があります。「世間から後ろ指を指されるような振る舞いをするのが最も恥ずかしい」という考えが、子々孫々ずっと受け継がれてきました。

「人様に笑われてはいけない」「人様に恥ずかしくないよう振舞わなければならない」という意識は、令和の世で暮らす我々にも無意識レベルで継承されています。

こういった価値観が、お笑いをする際に心理的なブレーキになるケースも……。

お笑いは人を笑わす行為なのですが、解釈によっては「自ら笑われにいっている」ともとれます。

お笑い芸人のマインドがとんでもなく強いのは、こういった日本的価値観を凌駕しているからなのでしょう。

前置きが長くなりましたが、本日は「恥を取り払おう」ということで、みんなで「かえるの歌」を歌いました🐸

普通に歌っても面白くないので、ゲーム形式で歌うことに。

ルール→歌っている人は、どのタイミングで誰かを「次の歌い手」として指名できる

「どこで誰を指名するか?」は、歌い手に委ねられているので、油断できません。

その前に声出しもかねて発声練習♪

今年のお笑い塾は「もっと声を出そう!」ということで、発声練習を取り入れています。

発声練習の勢いのまま、「かえるの歌」ゲームに突入🐸

「いつ指名されるのかな!?」とドキドキしながらも、思わぬ歌い方をする人も現れ、盛り上がりました。

心理的に負担がかかることほど、心理的安全をしっかり確保できる環境で行うことが大切です。

人前で歌を歌うだけなら緊張するかもしれません。

しかしこうして、みんなで和気あいあいとゲーム形式で声を出して、ちょっと恥ずかしいことをするというのが、楽しみながらの成長につながります。

ネタ見せ

今回は、5/3のお笑い寄席に向けたネタが発表されました。

芥子壺さんは、2分尺のフリップネタを披露。

交通ルールをテーマに、芥子壺ワールドが炸裂します。

ややブラックながらポップな切り口の笑いやすいネタです。

笑いには毒が必要なのですが、その塩梅によって笑えたり笑えなくなったりと、みなさん苦労されることも。

芥子壺さんはキャラの威圧感がない分、多少の毒性は緩和されやすく、そこが強みでしょう。


こちらは天ぷらと壺という天ぷらさんと芥子壺さんのユニット。

ボケの芥子壺さんに、天ぷらさんがツッコミを入れます。

BL大好きな芥子壺さんの世界に、天ぷらさんがどんどん巻き込まれていく様が笑いを呼びます。

最近、おふたりでライブに出る機会も増えており、今後の活躍が楽しみですね。


犬飼さんは、あるお悩みを抱えていた頃の話を漫談にしてくれました。

センシティブなお悩みを抱えていた犬飼さんですが「人に相談するのが苦手」ということもあり、それゆえ生まれた葛藤をユーモラスに語ります。

犬飼さんは、自己対話をまるで落語のように複数のキャラクターとして表現するのが得意。内側にいるボケとツッコミのキャラの掛け合いなども、きっと巧みだと思われます。

どんな題材でも笑いのネタとして仕上げる手腕はさすがという他ありません。

彼女から見た、この世界がどう映り、どのように解釈されていくのか今後も興味がつきません。


他の方のネタの背景に、しろみずさんののぼりが映っていたので、もしかしたらお気づきの方がおられたかもしれませんが、今回もしろみずさんはのぼりとともに登場!

鉄道芸人から鉄道のぼり芸人へ進化を遂げた⁉ かどうかはわかりませんが、こののぼりというアイテムのインパクトは絶大!

「のぼりを持ってのぼってきました」と入り「のぼりを持ちながら下ってまいります」と締めくくる、鉄道ののぼりくだりに掛けた下りも面白いです。

そして、今回、しろみずさんからお笑い塾にあるプレゼントが!

なんと大阪お笑い塾の、のぼりを作ってくださったのです。

5/3のお笑い寄席では、こちらののぼりがお目見えするかもしれません。

しろみずさん、素敵なのぼりをありがとうございました!

さてさて、私はこれからR-1グランプリを鑑賞いたします。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

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