こんにちは。
大阪お笑い塾の代表の高田豪です。
気づけばR-1グランプリの決勝も終わり、間もなく桜🌸のシーズンが到来。
今年も4分の1が間もなく終わろうとしていますが、本当に早いですね。
春は、お笑い塾へ見学者の方がたくさん来られます。
・コミュニケーシンスキルを上げたい方はビギナーコース
・ネタにチャレンジしたい方はレギュラーコース |
どちらもを無料で見学いただけますので、お気軽に下記のページの下部からお申込み欄からお願いいたします▼

ビギナーコースのひっしーがネトラジ初ゲスト!
3月に開催されたお笑い塾の主催ライブ「OSAKAお笑い寄席」で、初めてビギナーコースの方が舞台に立ち、コントに挑戦されました。
そのときの様子も含めて、ビギナーコースのひっしーが語ってくれています。
お笑い塾の先輩として、ひっしーをリードしたケンさんも一緒にネトラジに出演してくれており、いい味を出してくれています。
ぜひ下記からお聴きいただけると幸いです▼
実は初ゲストのひっしーでしたが、4月から拠点を関東へ移されるとのことでした。
さびしいですが、新天地でもひっしーらしさを発揮していただけると嬉しいですね。
こちらが3/22のビギナーコースのレポートです▼
推し活について
今回は、推し活についてお話しいたしました。
お笑い芸人も今や推しの対象。
タレントになれば、その全てが人を惹きつける要素になります。
お笑い芸人としては「ネタを見てほしい」というのが本音であるものの、ルックスがいい人ほど顔ファンといわれ、そのビジュアルにファンがつきます。
ハイツ友の会が解散した際に、顔ファンという言葉がよく使われ認知されたという印象がありました。
もちろん、ハイツ友の会が解散した理由は、いくつかあるとされており「顔ファンが解散に追い込んだ!」と決めつけるのはあまりに飛躍した乱暴な結論でしょう。
ただし「ビジュアルが良い芸人さんならではの悩み」というのも確実にあるはず。
今回は、そういったことも含めさまざまな角度から推しについて、みんなで考えてみました。
推しと愛憎の関係
「推される存在になる」というのは演者としてひとつの理想かも?
ただし昨今のライバーの事件などを見ていると、推されるというのが危険性をはらんでいる面も否定できません。
推しを語るうえで、愛憎という言葉を用いると解像度を上げられます。
愛の反対は何かといえば、憎しみではなく無関心です。
関心がゼロということは、感情のエネルギーもゼロ。
しかし愛情エネルギーが100あれば、反転した際に憎しみのエネルギーも100になります。
愛も憎悪も対象との距離をかなり縮めますので、距離が近くて幸せなこともあれば、それによって苦しむこともあるというわけですね。
全ての事象は裏表の関係ですから「ポジティブなことの裏には、同じ量のネガティブなことが必ずセットになっている」と捉えれば、複雑な人間心理の理解度が上がります。
「通行人とストリートパフォーマー」の即興コント
今回のは「通行人とストリートパフォーマー」のコントにチャレンジいただきました。
①街を歩いていると、ストリートパフォーマンスをしている人間を見つける
②興味を持ち近づいて、お金を支払いパフォーマンスをしてもらう ③通行人がパフォーマンスを見て、なんらかの反応を示す |
上記の流れで作っていただきました。
ポイントは「日常の中に潜む非日常」です。
ネタを非日常から始めると「えっ待って! これってどういう状況、どういう設定なん?」とお客さんが戸惑ってしまうので、離脱率が高くなります。
普段、なじみある日常から、ゆっくりと非日常側へ変化させていくとスムーズですね。
こちらは打ち合わせの様子。みなさん、ワイワイ楽しそうにアイデアを出し合います▼
それでは、発表されたコントをご紹介しましょう!
極楽さんと高橋さんは、極楽さんの「応援屋」に興味を持つ高橋さんが、どんどんお金を要求されピンチに陥る展開のコント。
応援するまでの焦らしが絶妙で、そこに高橋さんが「高いから半額にしてもらえません?」と交渉する様子もリアル。
息がピタリと合っており、即興で作ったとは思えない出来でした。
なすぴー、しろみずさんは、お笑いキャリアの長い、しろみずさんがリードする形でスタートしました。
コントの中で途中、漫才のような掛け合いが始まります。
なすぴーの反応を見て「まるで夢グループのようなやりとり!」と指摘する声も。
明るいリアクションの得意な、なすぴーの良さもしっかり出ていました。
しろみずさんの背後ではためく「鉄道芸人」というのぼりも、いい味をかもしていますね!
此花六丁目さんと芥子壺さんは、なんとニューヨークが舞台。
ニューヨーカーの中で、ストリート詩吟をしている日本人、芥子壺さんに近づく此花さんという、かなりぶっ飛んだ設定です。
ストリート詩吟というのは、あまり聞かないので、もしかしたらブルーオーシャンかも!?
天ぷらさんと畠山さんは「偶然、路上で出くわす妙なおじさんにまきこまれる女性」というホラー風味のコント。
道をふさぐ天ぷらおじさんに、戸惑いを隠せない畠山さん。
あまりにキテレツな行動を取り続けるおじさんに対して、ついに畠山さんが辛抱たまらずパチーンと強烈な平手打ちを喰らわせて終幕。
あざやかな一撃でした笑
ネタ見せ
5/3に、ライブ喫茶亀で「第29回OSAKAお笑い寄席」が開催されます。
今回は、5/3のライブに向けたネタが披露されました。
ライブ日が母の日に近いこともあり、シアリスは塚田さんとお母さんの関係にフォーカスしたドメスティックなネタを発表。
やけにリアリティがあると思っていると、ネタのあと塚田さんから「半分以上、実話なんです」と種明かしが。
漫才はその人の暮らしやコアな部分が入っていると、より深みが出せます。
ボケをまだまだ足せそうなゆとりを感じたので、そのあたりが改善といえそうです。
最近、積極的にライブ出ている天ぷらさんと芥子壺さんのコンビ、天ぷらと壺。
芥子壺さんのかぶっている帽子は、お手製のものだそうです。
芥子壺さんはアイテム作りの名手ですので、今回も遺憾なくその才能を発揮されています。
今週、木曜日にあるライブに向けたネタで、途中から天ぷらさんが芥子壺ワールドに巻き込まれ戸惑うという漫才。
3分のネタで、ちょうど半分の90秒くらいからどんどん盛り上がっていきます。スイッチングやメリハリを意識することで、さらに見やすく楽しい漫才に仕上がりそうですね。
たかたかやまは、叩き台として5分の漫才を発表。
ユニットも組んでいるため天ぷらさん、大忙しです!
「ハラスメント」というセンシティブなテーマのネタを、共感要素などを入れながらポップな掛け合いに仕立てます。
ここから不要な箇所を削って、スリムにする作業に入るかと思いますので、最初の盛り上がりまでをできるだけ短く、そしてフリ、オチに関連していないしゃべりをカットすることで、テンポアップできるでしょう。
全体的に情報量が多くなりがちな傾向がありますので、お客さん目線での「適量」を意識すれば、さらに良くなること間違いなしです。
前回のライブで、絵本の「桃太郎」に対するツッコミネタを披露されたなすぴーは、今回も同じ絵本を使って、違うツッコミ方で挑みました。
なすぴーといえば、エッジのきいたボケを得意とするイメージがありました。しかし前回のライブで「しっかりツッコミ視点を持ったネタも作れる」ということがわかりました。
今回のネタは「昔から違和感があり、どうしても言いたかったこと」だったそうですが、日ごろから感じている違和感はやはりネタに昇華しやすいようですね。
ネタではないのですが、本の紹介をしてくれたケンさん。
ある本を読んでいて「こいつ俺やん!」と思えたキャラがいたそうで、その点を感情たっぷりに語ってくれました。
シアリスの塚田さんのネタもそうですが、やはりその人ならではのコアが出ているネタはオリジナリティーが強まります。
ケンさんは、情けないキャラが似合うかわいげを持つ稀有な人材ですので、そのあたりを深堀すると「笑いの鉱脈を、掘り当てられるのでは?」と感じました。
ラストは、鉄道芸人のしろみずさん。
最近、お笑い塾ではすっかりのぼりが定着しつつあります。
前回のネタをブラッシュアップし、情報量を減らして見やすくすることを意識されました。
確かに、脳内で処理しやすい適量のネタという感じがして、見やすくなっています。
めくりの速度も以前より早くしようという工夫が見られました。
笑いはやはり、テンポが超大切。
お笑い塾では、ベテランの立ち位置のしろみずさんですが「まだまだ自ら改善点を見い出してさらに面白いネタを!」という姿勢には頭が下がる思いです。
他の塾生の方々も、しろみずさんの存在を頼もしく思っておられることでしょう。
4月で年度が変わりますが、ビギナーコースという新たなコースが充実してきていることもあり、今後のお笑い塾はさらに面白いことがありそうです。
7月には、30回目ということで記念のOSAKAお笑い寄席も控えています。
引き続き、大阪お笑い塾をよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
高田豪(大阪お笑い塾・代表)
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