こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。
さて先日、2024年最後の大阪お笑い塾の主催ライブ「OSAKAお笑い寄席」が開催されました。
日和もよく、常連のお客様、初めて見に来てくださったお客様など多数の方にご来場いただきました。
ご来場いただいてみなさま、ありがとうございました!
まずはそちらのライブを振り返ります。
第26回OSAKAお笑い寄席回顧
2024年11月9日(土)ライブ喫茶亀で、お笑い塾の主催ライブ「OSAKAお笑い寄席」が開催されました。
2ヶ月に1度のペースで開催される当ライブ。今回もさまざまなネタが発表されました。
トップバッターのシアリスは「過去最高レベル」といわれる漫才で、早々に場内を盛り上げます!
初コンビとなった「フッキー&極楽」は、システムを巧みに取り込んだ漫才を披露。
動的なフッキーと、静的な極楽さんのコントラストが見やすくバランスのいいコンビですね。
芥子壺さんは、スクリーンを使ったパペット漫才をやってくださいました。
パペットたちの間には、漫才で使われるしっかり38マイクが設置されており、作り込みのきめ細かさが光ります!
3PEACEのヒュンゼンさんは、シュールな漫談を披露。
マニアックなお笑いを好きなお客様も多かったようで、ツボに入り大きな笑いがあちこちで起こっていました。
今年、賞レースで結果を出すなど躍進を果たした男塾は、すさまじい熱量で爆笑を起こします。
やはりお笑い寄席に大阪男塾は、なくてはならない存在ですね。
ネタ、コーナーと大活躍だった栗尾真理さん。
大阪お笑い塾の前身だった漫才塾に所属されていた栗尾さんは、お笑い塾の塾生さんからすれば「学ぶことだらけ」かもしれません。
ネタを見た塾生さんから「やっぱり栗尾さんは、すごい!」と感嘆の声が上がっていました。
そして、東海地方から大阪へ来るほどお笑い熱が高い、なすぴーが満を持してのお笑い寄席デビュー。
「新人さんデビュー」のコーナーで、堂々フリップネタをやりきりました。
自らのセンスでフルスイングする思い切ったスタイルで、一部のお客様の心を鷲掴みに。
常連のお客様から「とんでもないセンスの人が、まだいたんですね!」と驚きの声をお聞きいたしました。
ネタのあとは、MCのたかたかやまが「なすぴーの今後」について質問。
「お笑いの本場の大阪でお笑い塾の先輩たちと、一緒に舞台へ出られることがとにかく楽しいです!」とご満悦のなすぴーでした。
なすぴーには、お笑い塾のネトラジにもご出演いただきましたので、こちらもお楽しみいただけると幸いです▼
次回のお笑い寄席は、来年です。
2025年1月11日(土)に、ライブ喫茶亀で開催、14時開演です。
引き続き、よろしくお願いいたします!
芸人として自らをキャラ立ちさせる方法
それでは2024年11月16日(土)に行われた、お笑い塾の授業のレポートにまいりましょう。
午前中には、お笑い塾のビギナーコースも開催されています。
興味のある方はそちらもぜひご覧くださいね▼
今回は「キャラの立たせ方」に関する講義でした。
まずは、みなさんに「自分の中に息づくキャラ」を発表していただきました。
こちらは👆笑顔の芥子壺さん。
お笑い塾の塾生さんは、個性派ぞろいということもあり、バリエーションに富んだキャラが発表されました。
内在する複数のキャラについて、発表された方もおられました。
キャラ立ちしている状態とは、個性が際立っている状態です。
もともと漫画のキャラクター作成で、小池一夫さんが口にされたことで定着したという説も。現在「キャラ立ち」という言葉はエンタメ業界全般で使われているようですね。
お笑い芸人はキャラが命。魅力あるキャラを持つ人は、引く手あまたです。
誰でも魅力ある一面を持っているのですが、それをキャラ化していく方法を知らない方もおられるでしょう。
キャラ化するには、
①自身に内在するキャラを把握する
②キャラの特徴を書き出す ③キャラの特徴をデフォルメする |
という段階が必要です。
大谷翔平選手も使ったといわれる「マンダラート(マンダラチャート)」を使うとスムーズ。
やり方をお伝えしましょう。
まず9マスの中心の枠にテーマを書きます。
性格を突き詰める場合は、真ん中に性格と記します。
性格 | ||
そして「自分は、どんな性格か?」を思いつく限り書いて枠を埋めます。
多趣味 | 強気 | 前向き |
いらち | 性格 | 自分軸 |
優しい | 瞬発的 | 感動屋 |
続いて、書き込んだ8つの中から深めたい言葉をピックアップし、また別の9マスの枠を作り、中心に選んだ文字を記入します。
いらち(短気、せっかち)を中心に据えて、さらに連想し細分化していきます。
即断即決 | 並ぶの嫌 | 早口 |
早く歩く | いらち | 口が悪い |
タイパ重視 | 攻撃的 | 喧嘩っ早い |
どうでしょう?
いらちというキャラの解像度が、かなり高まっていますね。
落語で「長短」という、短気なキャラとのんびり屋のキャラの問答の話がありますが「いらちキャラをどのようなシチュエーションに配置すれば、面白くなるか?」を考えると、状況設定をしやすくなります。
キャラの出し方や設定に悩んでいる方は、ご参考にしていただけると嬉しいです。
ネタ発表
次回のお笑い寄席は来年ですが、今年最後にお笑い塾の主催ライブが来月17日に楽屋Aでございます。
👆こちらは芥子壺さんが作ってくださったチラシです
普段は組まない人同士で、コンビを組みコントに挑戦しようという企画。
本日のネタ見せは、「シャッフル寄席」に向けたものも多かったです。初めての「シャッフル寄席」ということもあり、みなさん気合入っています!
どういったネタが披露されたのか、お伝えいたしましょう。
こちらは此花六丁目さんと、鉄道芸人しろみずさんのコンビ「此花鉄道」によるコント。
「恐怖と笑いは紙一重で裏表の関係」と、何度か書いてまいりました。
此花鉄道のコントも、怪奇要素と笑いが入り混ざり面白い世界観を醸していました。
いつもはオジーサンズというコンビで活動をされている此花さんですが、今回はお笑い塾の大先輩しろみずさんに胸を借りコントに挑戦されます。
犬飼さんと塚田さんのコンビは、来月のクリスマスシーズンにちなんだ内容のコント。
サンタの装いをした塚田さんを出迎える犬飼さん。
何もかもが正反対のふたりの織り成す問答が笑いを誘います。
5分ほどあったので、ここから削れるところをどんどん削って4分以内にまとめることで、さらに見やすくなるでしょう。
芥子壺さん、ケンさん、極楽さんはトリオコントに挑戦。
銀行強盗の立てこもり事件を外から説得する極楽さんが、中盤から後半にかけて思わぬ逆襲にあいます。
シチュエーションはなじみあるものですが、いかんせん共感できるキャラがいませんでした。
トリオの場合、誰かひとり「お客さんの代弁者」になる中立ポジションの人間がいるだけで、かなり見やすくなります。
あくまで今回は、読み合わせということでしたので、ここから大胆な改変があるかもしれないですね。
ここまでが、12/7のライブに向けたネタ見せでした。
最後は、白水さんの鉄道フリップネタ。
2024年の下半期は、いつにも増してネタをたくさん作られているしろみずさん。
先日のお笑い寄席では「青春18きっぷ」を鉄道に詳しいしろみずさんの視点で、ユーモラスに語りました。
今回も、その「青春18きっぷ」に関するネタ。
「なるほど!」「そうだったのか!」とお客様が思うような内容を意識されたネタだそうです。
白水さんの持つ鉄道の知識が、ふんだんに入っていましたが、その量が多くなりすぎると、中盤から後半にかけて見る側に負担を強いる危険も。
情報を減らして、緩和効果のあるイラストや写真のフリップを挟むことで、懸念点は解消されそうです。
最後に、もう一度「シャッフル寄席」の告知をさせていただきます。
12/7「OSAKAシャッフル寄席」
「大阪お笑い塾」がお送りするコントライブ。普段の相方とは違うコンビ、トリオにてお届け。 開場14:15 開演14:30 料金1,600円 出演: タカハシ、なすピー、てっさん、天ぷら十年ナガサワ、此花六丁目、しろみず、犬飼、塚田(シアリス)、フッキー、畠山(シアリス)、ケン、芥子壺、ツーヘッドドラゴン極楽 会場:楽屋A |
チケットをご希望の方は、下記のTIGETのサイトからお願いいたします▼
さて2024年のお笑い塾の授業も、残すところあと3回です。
来週から気温がぐーんと下がるそうですので、みなさまも体調管理にご注意いただけると幸いです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
高田豪(大阪お笑い塾)
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