こんにちは。大阪男塾の講師の高田豪です。
4月のような陽気が続きましたが、また2月らしい寒さが戻ってきましたね。
さて本日は、授業の前にネトラジの収録が行われました。
司会を務めるのはシアリス、ゲストは3/2のOSAKAお笑い寄席で、初めて舞台に立つ此花六丁目さん。
お笑い塾に入塾されて半年以上が経過した此花さんが語ってくださった「お笑い番組を見た際に感じる変化」とは⁉
こちらからお聴きいただけます▼
天国よりも地獄の方がエンタメ要素が強い理由
今回も、ぎっしり満席のお笑い塾
本日の発表していただく課題のエピソードは「地獄すぎる状況すぎて、笑ってしまったエピソード」です。
企画意図は、地獄のようなネガティブな状況ほど、笑いの基本原理である「人間の情緒的な困り」が出やすいことを確認していただくということでした。
古典落語にも『地獄八景亡者戯』という演目がございます。
まずは特に印象に残った方をピックアップいたしましょう。
犬飼さんは学生時代に帰宅部だったにもかかわらず、なぜか登山部に誘われて過酷な登山に挑戦した地獄エピソードを披露!
図解でわかりやすく説明してくれました。
登山に持っていくパンは、事前に平たい状態へと圧縮をしてリュックに詰めるそうです。
おススメ行動食
潰しアンパン
潰せば食べやすいサイズと形に。パンの部分がアンコと一体化して口の中の水分を奪われない。あらかじめ潰していけば省スペース!チョコ、クリームは潰すとはみ出しちゃうのでアンパンだけ可能。もう最初か潰したアンパン販売してほしい。ヤマザキパンから「山パン」で pic.twitter.com/4bSBSoYU4M— プロ登山家 竹内洋岳 (@hirotaka14_) July 30, 2019
こういうディティール感あふれる一次情報は、リアリティを感じさせるので、とてもいいですね。
当日、準備万端で登山に臨んだ犬飼さん。
しかし普段から運動をしていなかったことがたたり、足がつるなど散々な結果に…。
心の余裕をなくしたことで、あまり怒りを露にしない犬飼さんが殺気立ったそうです。
畠山さんは、大学のゼミ仲間と先生とある日の夏にビアガーデンへ行ったところ、べろべろに酔っ払ったご両親を見つけて絶句。「うわっ、おるやんけ!」と思ったエピソードを発表。
なんとか自分の姿を隠して、酔っ払っているご両親にバレずに済んだものの、酩酊している人が苦手な畠山さんは「見たくないものを見てしまった…」という地獄の体験をしたのでした。
学生時代サッカー部だった福崎さんは「サッカー部所属の福崎くんなら足が速いにちがいない!」と俊足偏見をもたれてしまい、リレーの代表に選ばれたエピソードを披露。
福崎さんのチームは、先頭を走っていたそうなのですが、福崎さんがバトンをもらってから、どんどん抜かれることに。
追い抜かれた瞬間の表現が秀逸でした。
なんとスローモーションになり、応援している人たちの悲嘆にくれる表情が、走りながらもありありと確認できたそうです。
う~ん、これはまさに地獄。
こういった視点カメラの演出をトークに入れられるのは、お笑いIQが高い証拠ですね。
今後の福崎さんが楽しみです!
ラジオ企画に挑戦
お笑い塾では、定期的ふたり一組になっていただいて、MCとゲストのポジションでラジオ番組を想定して語るという企画をにやっていただいております。
コミュニケーションの基本は、話すことではなく聴くこと。
立て板に水の人よりも、しっかり相手の呼吸を合わせて話に耳を傾けられる人の方が信頼されます。
受けての気持ちを無視した一方的なしゃべりは、むしろ信頼を失う結果を招きかねません。
今回は、ゲストの方に「死ぬまでにやりたいこと」を発表していただく流れを決めて、ラジオ企画に挑戦していただきました。
こちらは、打ち合わせの様子。各々、どういう流れで進めるかを会議します。
打ち合わせが終わると、いよいよ発表!
こちらも印象的だった方々を紹介いたしましょう。
福崎さんと高橋さんのペアは「死ぬ前に一度行ってみたい海外旅行の行き先」という内容で展開。
司会の高橋さんが福崎さんの話を聴き出します。
高橋さんは、お笑い塾のネトラジの司会を何度もやられていますので、さすがに堂々としておられました。
福崎さんは楽しそうに「どこを経由して、どこの国を巡りたい」などを話してくれました。
キャリアの長い人と組むことで、まだ入塾してから一年未満の人も安心してこういった企画にチャレンジできるのがお笑い塾の特色かもしれません。
こちらのおふたりは、司会が天ぷら十年ナガサワさんで、ゲストは芥子壺さん。
エネルギーあふれる司会キャラを降臨させた天ぷらさんが、芥子壺さんを巧みにトークへと、いざないます。
こちらのおふたりの組み合わせは恐らく初めてでしたが、なかなか相性がよさそう。
おふたりがユニットでコンビを組まれたら、どういったネタになるかも見てみたくなりました。
ケンさんは、シアリスをゲストに迎えての司会。
ふたりのゲストをさばくのは、なかなか骨が折れたかも?
負荷がかかる状況でこそ、人は成長できるものなので、きっと何か掴むものがあったはず。
司会者の脳内はかなりせわしなく「この話を振ったあと、次はこう振って最後はこう締めよう」などと、めまぐるしいものなのです。
こうして司会を経験することで、バラエティ番組を見た際に「さりげなくさばいているけど、さすがはプロ!」と見る目が変わるかもしれないですね。
ネタ見せ
最後は、いつものようにネタ見せのコーナー。
3/2(土)の第22回OSAKAお笑い寄席に向けたネタの発表をしていただきました。
しろみずさんは、最初5分ほどあったネタをかなりコンパクトにまとめて3分半ほどに。
冗長な部分が省かれて、かなり見やすくなりました。
その分、ボケしろも減ってしまったところがあったので、しろみずさんお得意の天丼ボケを重ねることで、笑いを足せそうです。
山田さんは、ショート漫談を披露。
タクシー会社をされている山田さんならではのオリジナリティーあふれる話。
実際、周囲にいらっしゃる個性の強い人をデフォルメしてリズミカルに語ってくださいました。
トークはテンポが命。「さすが山田節!」といったところでしょうか。
ケンさんは、いかついルックスを活かしたネタを披露。
前回、発表されたネタをもとに変更。
ちょっとした仕込みがあるのですが、それをどのようにするかで意見が分かれました。
笑いは意外性のよって起こるのですが、そこのさじ加減によって笑いが起こることもあれば、お客さんを引かせてしまうことも。
「何をどう仕込むのか?」を考える際に、ターゲットとして想定しているお客さんの視点に立つと答えが見えてくるかもしれません。
どういったネタか気になった方は、ぜひ3/2のお笑い寄席でご確認いただけると幸いです。
芥子壺さんは、青い化け物ちゃんネタを披露。
入口のツカミから大きな笑いをとれる、初速の早さが強みのネタです。
青い化け物ちゃんがお笑い寄席で披露されるのは、久し振り。待ちに待ったファンもきっといるはず。
必ずや盛り上がることでしょう!
最近、感情表現がより豊かになったシアリス。
とにかく塚田さんが元気!
所せましと暴れ回る塚田さんに、大きな笑いが生まれます。
塚田さんの長所は、イノセンス。怒りの表現すらも愛嬌に変えてしまうのは、塚田さんならではかもしれないですね。
本番がますます楽しみになりました!
此花六丁目さんと高橋さんのユニットコンビ「タカ・コノ」。
以前、お笑い塾の授業の中で作ったコントをブラッシュアップし、3/2(土)のお笑い寄席で発表することに。
ビジュアルの相性もよく、ひとまわりほど違う年齢差もキャラの関係性にぴったりとそぐいます。
お客さんの前で、初めてネタを発表するのは緊張するものですが、思い切ってやってもらえればきっとうまくいくはず。
第22回OSAKAお笑い寄席は、14時開演。
会場は、玉造のライブ喫茶亀。
龍笑という、初お目見えのコンビも出場いたします。
ぜひお越しいただけると幸いでございます!
こちらは、芥子壺さんが作成してくれたチラシ▼
3月のお笑い塾も高い熱量で突き進みます!!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
高田豪(お笑い塾代表)
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