こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。
近畿の梅雨入りが発表されたと思ったら、な、な、なんと沖縄はもう梅雨明けしたというニュースが。
観測史上でも類を見ない早さだそうです。
6月14日の授業は雨天でしたが、たくさんの人が参加されました。
それでは授業レポートに入りましょう!
……と、その前に大阪お笑い塾のネトラジが更新されています。
ビギナーコースからモモさんが初めて出てくださいましたので、ぜひお聴きいただけると幸いです▼
自分の才能に気づきづらい理由
大阪お笑い塾では「どうすれば自分を客観的に見られて、自己理解を深められるか?」という講義をさせていただく機会があります。
本日は「自分の才能をいかに発見するか?」というテーマでお話いたしました。
才能発見や自己理解の本でベストセラ―作家になった八木仁平さんや、日本屈指のマーケターである森岡毅さんが共通しておっしゃることがあります。
それは「動詞が才能発見のヒントになる」ということ。
・人より秀でている行為
・ずっとやってられる行為 ・隙があればついやってしまう行為 ・周囲に止められてもやってしまう行為 |
これらは、いずれもその人が持つ才能や適職のヒントになりやすいのです。
今回は、上記にあてはまる行為と、それにまつわる話を発表していただきました。
それでは、とりわけ印象深かった方をピックアップさせていただきましょう!
天ぷらさんは、お店に入ったりイベントに行ったときにすぐ「原価から考えてどれくらい利益が出ているのか?」を考える癖があるそうです。
この着眼点、とても面白くネタに昇華できるかも?
デートに行った際に「この店、原価率なんぼや?」という細かく指摘するキャラにするなど、脚色すれば、漫才のネタにも使えるのではないでしょうか。
犬飼さんは、ついYouTubeを見てしまうと語ってくれました。
いまやテレビを欠かさず見る人は、それほど多くないかもしれません。
YouTubeは動画だけでなくラジオ替わりにもなりますし、現代人にとって欠かせないものとなりつつあります。
極楽さんは、SNSで政治の流れを追うことにハマっておられるのだとか?
つい興奮してしまい中毒性が高い行為だと自覚されているそうで、内心「ほどほどにせんとあかん」と思っているとのことでした。
畠山さんは、最近ゲームにどはまりしているそうで、寝ても覚めても「早くバイオハザードやりてーぜ」というモードになっているのだとか。
学生時代はかなりゲームをやられていたらしいのですが、社会人になってその熱が下がってきたかと思っていたら、ここへきてまたゲーム熱がかなり高まっているそうです。
バイオハザードのイメージがなかったので、意外でした!
他にも面白い発表が目白おしでしたが、ほとんど全員がマニアック。
Digるという意味の「深堀する」「探求する」という言葉が、近年、広まっていますが、探求心旺盛な方がたくさんいらっしゃることを改めて感じました。
ネタ見せ
来月の7/5の土曜日に楽屋Aで、30回目の「OSAKAお笑い寄席」が開催されます。
今回は、そちらのライブに向けたネタ見せが行われました。
天ぷらさんのピンネタは、「時間の円環から出られない苦悩」という角度があるもの。
前半をテンポよく展開していき、そこから感情の表出をどんどん上げていくことで、大きな笑いを誘えそうです。
ポテンシャルを感じるネタでした。
此花六丁目さんは、前回やられたピンネタをブラッシュアップ。
此花さん演じる店長が万引き犯に「君、なんでこんなもの盗んだんや?」と問い詰めるという、わかりやすいシチュエーションです。
盗品のラインナップに関連性を持たせ、万引き犯のキャラクターをもっとイメージしやすいものにすると、ネタへの没入度が上がりそうですね。
漫才もピンも頑張り、精力的な此花さんは、きっとお笑い塾の先輩たちに刺激を与えていることでしょう。
ありがたいかぎりです!
芥子壺さんは、前回発表した流れ星のネタ。
全体的に情報が多い印象を受けましたので、3割ほど間引くと見やすくなりそうですね。
最初の流れ星が現れるタイミングをもう少し早めることで、リズミカルにできるでしょう。
偏見という切り口が面白いので「どの偏見が受けるのか?」を確かめることで、ネタの精度を上げられるはずです。
しろみずさんは、アンパンマンをモチーフにした鉄道ダジャレネタ。
アンパンマンというメジャーな作品を取り上げているので、誰でも知っている台詞を持ってくると、さらにわかりやすくなるでしょう。
今回も、しろみずさんにしか出せない独特のとぼけが炸裂していました。
芥子壺さん、極楽さんのネタは前回よりもかなりテンポアップしていました。
さらに面白くするアイデアとして「ふたりの関係性が見えるといいのでは?」というご意見が。
極楽さんがテンション高く芥子壺さんを振り回す構図ですので、芥子壺さんが巻き込まれながらも、次第に乗ってくるなど、いろいろ感情の変化を入れられそうですね。
シアリスは、万博ネタをブラッシュアップ。
塚田さんのポーズがチャーミングですので、天丼的に何度も繰り返すと笑いを重ねられそうですね。
ツッコミの畠山さんが、ボケの塚田さんに巻き込まれる様がユーモラス。
シアリスワールドがしっかり出せていました。
犬飼さんと塚田さんは、犬飼さんの書いた台本でのコント。
塚田さんはシアリスでもボケ、こちらのコンビでもボケと大忙し。それだけ需要があるということですね。
犬飼さんが描く塚田さんは、またシアリスのときと異なる味わいがあり「こういうボケ方もできるのか!」と一同、感心。
今回が初お披露目ということだったので、5分ほどになりましたが、ここから余分なところを削ることで、ボケの多い楽しいネタに仕上がりそうですね。
たかたかやまは、前回やられた漫才をブラッシュアップ。
この前はやや長めだったので、今回はサクサク進むよう少しカットされたようです。
流暢に進む漫才は3分20秒でフィニッシュ。
おふたりは「思ったよりも短くなりすぎてしまった」と苦笑いされていました。
4分弱くらいまで膨らませても、成り立つネタのように映りました。
オジーサンズは、台本ができたてということで、読み合わせも兼ねての実演。
笑いの軸が複数ある感じでしたので、もう少し絞ってシンプルにすると見やすくなりそうですね。
設定はわかりやすいので「誰がどうなることによって、生まれる笑いなのか?」を突き詰めることで、ネタの軸をひとつに絞れます。
7/5のお笑い寄席まで、残り一回。
だんだんとネタが仕上がりつつあり、みなさんもいい感じで集中されています。
次回の授業では、さらに仕上がったネタが披露されることでしょう。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
高田豪(大阪お笑い塾・代表)
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