こんにちは。大阪お笑い塾です。
前回の9/20の講義は、体験会でしたので、ビギナーコース・ライトの講義の本格的なスタートは今日からと言ってもいいかも?
なんと前回、体験会に来られた方全員が入塾されました👏
そして、今回また新たに見学者の方が。
これも戸田和子先生が作り出す、温かで楽しい雰囲気ゆえかもしれません。
さて戸田先生が、どんな講義をされたのか早速見ていきましょう!
まずは時間を気にせずにトーク!
今回の講義では、「エピソードトーク」をテーマに実践的なトレーニングを行いました。
お笑い芸人に限らず、日常の会話や自己紹介の場面でも、自分の経験を面白く、分かりやすく語れる力は大きな武器になります。
最初の段階では、とにかく自分のエピソードを自由に語っていただくことに。
制限時間を設けず、好きなだけ話してもらうことで、自分の体験をどう記憶しているのか、どの部分を強調しているのかが浮かび上がります。
ここでの目的は「素材の洗い出し」です。初めから短くまとめようとすると、大事な要素を切り落としてしまいかねません。
多少、長くてもOKですので、まずは叩き台として自由に語る。その中に笑いの原石が眠っているのです。
客観的なフィードバック
自由に語ってもらった後は、戸田先生や他の受講生からフィードバック。
「どの場面が印象に残ったか」
「ここで笑えた」
「この部分は少し冗長に感じた」
といった意見を交換することで、自分では気づかなかった強みと弱点が見えてきます。
すでにビギナーコース・ライトには、さまざまな年代や背景を持つ方が集っているため、異なる視点の意見が数多くインプットできます。
この段階では「自分の話を客観的に聞く」ことがポイント。
話し手本人は「面白い」と思っている部分でも、聞き手にはそう伝わらないことがあります。
逆に「当人がそれほど力を入れず話した一言が、聞き手には一番ウケていた」というケースも少なくありません。
フィードバックによって、自分の感覚と客観的な評価とのちがいを知ることができます。
焦点をしぼり、3分以内にまとめる
次の段階では、同じエピソードを「3分以内」で語り直していただきました。
制限時間を設けることで、余計な寄り道や説明を削り、核となる部分に焦点を当てざるを得なくなります。
これは非常に効果的な訓練です。話に贅肉がなくなり、伝えたいことがより明確に。
大胆に構成を変えて、見違えるほどスッキリとした面白エピソードになった方もいらっしゃいました。
また、端的に話すためには「言葉の選び方」も重要です。長い説明を避け、具体的な言葉で一気に情景を伝えることで、聞き手の想像力を喚起できます。
結果として、同じエピソードでも、聞き手にとってずっと鮮やかに伝わる話へと変化していきます。
ちなみにテレビに出るお笑い芸人は、「30秒に1度笑いを求められる」とう説も。
短いフリで早めに落とすためには、端的で伝わりやすい言葉選びをすることが求められます。
お笑い芸人のネタづくりに通じるプロセス
この練習の流れは、実はお笑い芸人がネタをブラッシュアップしていく過程とよく似ています。
お笑い芸人は新しいネタを作ると、まず舞台で試してみます。その時点で完成度は50点や60点程度でもかまいません。
観客の反応を受け止めながら、不要な部分を削り、必要な部分を強調し、少しずつ加点していきます。
何度も同じエピソードを人に話し、そのたびに「笑いが起きた箇所」「反応が薄かった箇所」を確認する。
そうして磨き上げていくうちに、やがて誰の前で話しても必ずウケる「鉄板のネタ」へと成長します。
一回で100点を狙わない姿勢
今回の講義で強調されたのは「一回で100点を狙わなくてよい」という姿勢でした。
最初から完璧なエピソードトークを作ろうとすると、どうしても肩に力が入り、かえって不自然になります。
大切なのは、まず50点や60点の出来でもいいから形にしてみること。そこから少しずつ加点していけば、必ず完成度は上がっていきます。
時間をかけて繰り返し話し、人に聞いてもらい、反応を受け止め、修正する。その積み重ねこそが面白い話を生むのです。
「すべらない話」は一朝一夕にできあがるものではなく、たゆまぬブラッシュアップがあってのことなのでした。
まとめ
今回の講義を通じて、受講生の皆さんのエピソードトークの質が目に見えて変化しました。
最初は時間を気にせずに自由に語り、その後フィードバックを受け、3分以内にまとめ直す。その過程で、話から余計な部分が削がれ、核がはっきりと浮かび上がり、ぐっと伝わりやすい形になりました。
お笑い芸人がネタを磨くように、私たちもエピソードを少しずつ磨いていけば、必ず「人に届く話」へと育っていきます。
一回で完璧を狙うのではなく、段階を踏んでクオリティを上げていくこと。その積み重ねが、自分だけの鉄板エピソードを生み出す道筋なのです。
大阪お笑い塾
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