こんにちは。大阪お笑い塾を主催している高田豪です。
R-1シーズンですね。
大阪では、日本橋のインディペンデントシアター2ndで初戦が開催されています。
お笑い塾の主催ライブでお世話になっている3PEACEの芸人さんや、お笑い塾の方々が出場されていることもあり、観覧に行ってきました。
同じ大学の落研にいる人をひとりひとり、いじっていくというマニアックなネタが個人的には印象に残りました。
R-1は表現の幅が広いこともあり、たくさんのネタが楽しめるが醍醐味ですね。
さて、大阪お笑い塾の講義も今日を入れて、残すところ年内3回。
それでは授業レポートにまいりましょう!
お笑い塾を知り尽くす男がネトラジのゲスト!
現在、大阪お笑い塾には
・レギュラーコース(ネタ作りに特化したコース)
・ビギナーコース
・ビギナーコース・ライト
という3つのコースがあります。
今回のゲストのケンちゃんは、全てのコースに通う経験を持つ
貪欲さの持ち主です。
コミュニケーション能力が高く、すぐに相手と打ち解ける愛されキャラ。
これまでたくさんの方とネタ作りをした経験を持つ彼が、今感じていることを率直に語ってくれました!
下記からお聴きいただけますので、ぜひよろしくお願いいたします▼
漫才の対立軸を生む「一方的な決めつけ」
今回のワークでは、漫才の笑いを、一方的な決めつけ、いわゆる偏見から発生するものに挑戦いただきました。
漫才において必要なのは、面白い言葉そのものよりも、感情のエネルギーと、そのやりとりです。
人がどこで反応し、どこで否定したくなり、どこで感情が動くのかを理解することで、会話は自然と漫才の形になります。
人間は、ネガティブな決めつけをされると、ほぼ反射的に否定したくなります。
「そんなつもりで言っていない」、「そこまで決められる覚えはない」、「勝手にまとめないでほしい」、といった感情は、作ろうとしなくても自然に湧き上がります。
そのため、一方が強く決めつけ、もう一方がそれを嫌がるという構図を用意するだけで、感情の往復が生まれます。
このやりとりそのものが、笑いの最初のエネルギーになります。
決めつける人と嫌がる人という対立軸
漫才が見やすくなる理由の一つは、対立軸が最初から明確になる点にあります。
このワークでは、分かった気になって話を進める人と、勝手に決めつけられたと感じて反発する人、という立場が最初から分かれています。
どちらが正しいかを競うのではなく、価値観のズレが埋まらない平行線をエンタメと見せるのが肝と。そのため、会話は噛み合わないまま進行します。
この、進みたい側と戻したい側という軸があることで、漫才として非常に分かりやすい構造になります。
ツッコミは言葉だけでなく感情のリアクションを使う
決めつけられる側は、単にツッコミワードを返すだけでなく、困惑や戸惑い、悲しさ、呆れといったリアクションを加えることで、やりとりの幅が広がります。
否定の言葉だけでなく感情が乗ることで、観客はその理不尽さを共有しやすくなります。その結果、同じ決めつけの構造でもテンポや見せ方に変化が生まれ、漫才が単調になりにくくなります。
偏見 決めつけ漫才の基本フォーマット
このワークで使用した漫才は、知りたい、知られたいという動機を導入で示し、そこから質問と決めつけを段階的に積み上げていく構成です。
出身地、兄弟姉妹構成、血液型、趣味、好きな異性のタイプといった項目を一つずつ扱うことで、決めつけが次第に強まり、最終的に人物像が乱暴にまとめられていきます。
決めつけられた側は、そのたびに否定や困惑のリアクションを返し、対立軸を最後まで崩さずに会話を続けます。
下記がフォーマットです。
| 導入
A B ―――― 出身地 B A B A B A ―――― 兄弟 姉妹構成 B A B A ―――― 血液型 B A B A ―――― 趣味 B A B A ―――― 好きな異性のタイプ B A B ―――― 締め A B A |
特に面白かったコンビをピックアップ!
今回も、とりわけ面白かったコンビをピックアップいたしました!

塚田さんと高橋さんの漫才は、塚田さんが一方的に決めつけ、それに対して高橋さんが「おいおい、なんでそうなる!?」とツッコミを入れる形式でした。
今年のワークで、塚田さんのまだ見えていなかった面白みやボケシロが発見され、それがシアリスの漫才に上手く取り入れられているのが嬉しいですね。
ネタ見せ
大阪お笑い塾のレギュラーコースでは、毎回、授業の最後にネタ見せの時間を設けています。
今回はどんなネタが披露されたのでしょうか?
12月のビギナーコースのライブで、初めて舞台でネタを披露される河村さん。

前回4分ほどあったネタを、今回は半分ほどに凝縮。
ネタの焦点がしぼられて、大変見やすくなりました。
漫談などは、語り手独自の視点が重要。美容院へ行き、いろいろ気にしてしまうという河村さんの視点がしっかり入れられていたのもポイントが高いですね!
此花六丁目さんは、前回のライブで披露したユーチューバーネタをアレンジ。

情報量を減らせたこともあり、すっと入ってくるため見やすかったです。
話し方もあえて癖をつけるなど、工夫されているのが伝わります。
ひとつのネタから別のネタを派生させるという方法は、強みの再現や再確認にもつながるため、いいですね!
漫才だけでなくピンネタにも高い熱量のある此花さんのこれからが、楽しみです!
11/30にR-1の初戦に出場する芥子壺さん。

どんどん面白くなっていく拍手マシーンのインパクトは絶大!
R-1は、たくさんの方々がいろいろなネタをされるため、「いかにインパクトを残すか!?」と問われます。
芥子壺さんしか作れないアイテムは、衝撃を与えるのではないでしょうか?
最後はシアリスの漫才。

塚田さんのボケのバリエーションが増えたこともあり、これまでにちがう笑いの取り方を入れられるようになりました。
漫才はしゃべりや演技表現で笑わすのが主ですが、今回はあえて視覚的な要素を入れるというチャレンジも。
毎回、しっかりブラッシュアップを重ねて、クオリティを上げていくのがシアリスのスタイル。
1月のライブまで、あと2回、ネタ見せをする機会がありますので、さらに面白さがアップしていくことでしょう。
早いもので明日から12月に突入🔥
風邪が流行っていますので、くれぐれも体調管理にはご注意を。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の授業レポートでお会いいたしましょう!
高田豪(大阪お笑い塾・代表)


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