2026年4月11日 レギュラーコース「面接コント」「ネタ見せ」

こんにちは。

大阪お笑い塾の講師の高田豪です。

今回の講義に見学者の方がいらっしゃいました。

春は、新しい仲間の増えるシーズン。

ご見学は無料でしていただけます。ご興味おありの方は下記へご連絡いただけると幸いです▼

nejisiki27@gmail.com

お笑い塾のネトラジが更新されました。

ビギナーコースのユーユーが二度目のご出演。

こちらからお聴きいただけます▼


さて今回は、コンビニの面接を舞台にしたコントワークを行いました。

面接コントは、プロアマ問わず多くの芸人が取り入れている定番のシチュエーションです。

なぜこの設定がこれほどまでに愛され、笑いを生み出しやすいのか?

そのルーツと構造を紐解きました。

面接コントのルーツ:古典落語の名作「代書」

面接コントと類似の原型を辿ると、古典落語の「代書」という演目に突き当たります。

このネタは、文字の書けない男が、履歴書などの書類を代筆してくれる代書屋を訪れるというもの。

面接ではないのですが、密室空間でふたりっきりになる状況。けったいなことを矢継ぎ早に言う客人という構造は同じです。

ちなみに漫才のレジェンド、夢路いとし・喜味こいし先生の名作ネタ「交通巡査」の元にもなった演目です。

実はこのネタ、桂米朝師匠の師匠にあたる四代目・桂米團治師匠が、実際に代筆業を営んでいた実体験をもとに作られました。

この「代書」と現代の「面接コント」に共通する最大のポイントは、密室で二人きりになり、気まずくてもすぐに逃げられないという極限状態にあります。


面接コントが最強のシチュエーションである3つの理由

なぜ面接という設定は、これほどまでに笑いとの相性が良いのでしょうか。

1. 逃げたくても逃げられない「役割」

面接の場では、双方が面接官と応募者という役割を演じ続けなければなりません。

どれほど相手が不気味であったり会話が成立しなかったりしても、面接官は社会的な立場上、即座に「帰れ!」と突き放すことが難しいのです。この逃げ場のなさが、笑いの緊張感を生みます。

2. 価値観が違う二人

本来なら一生交わることがないであろう「社会のルールで生きる人」と「自分のルール(妄想)で生きる人」が、机を挟んで向き合います。この断絶した世界観の衝突を、密室という濃縮された空間で描けるのが面接の設定です。

3. 主観の強いキャラの固執

ジャルジャルのネタに見られるように、特定のルールや反復の中に異常な個性が混じると、受け手はそれを修正しようとして疲弊します。この修正しようとする努力が無駄に終わる過程が、観客の笑いを誘います。


応用編:面接と同じ構造を持つ「逃げられない密室」

面接以外にも、代書や面接と同じ構造(密室・役割・逃走不可)を持つ、コントに適したシチュエーションは数多く存在します。

行政・ビジネスの窓口

  • 区役所の窓口:書類を通したい常識人と、あり得ない主張をする市民の攻防。

  • 不動産仲介:まともな物件を紹介したい社員と、常識外れの条件を譲らない客。

  • 万引きの取り調べ:自白させたい店主と、居直り絶対に認めない犯人。

教育・指導の現場

  • 家庭教師:教えようとする人間と、ズレたことをを語り出す生徒。

  • 自動車教習所:隣に座っているため物理的に離れられない空間で、珍妙なことを語り出す教習生。

サービス・儀礼の場

  • 美容室のカット中:ハサミを握られているため動けない状況での、噛み合わない会話。

  • タクシーの車内:目的地に着くまで降りられない密室で、運転手(または客)が異常な半生を語り続ける。

このように、逃げられない状況下で役割を全うしようとするからこそ、そこに生じるズレが大きな笑いへと繋がります。


今回の講義でも、コンビニ面接という枠組みの中で、個性豊かなキャラクターが暴れ回る面白いワークとなりました。

日常に潜む「逃げられない密室」に注目してみると、新しいネタの種が見つかるかもしれません。

こちらは👆しろみずさんと塚田さんのコント。

普段はシアリスでボケを担当している塚田さんが、面接官の役。

面接を受けに来たしろみずさんが繰り出すボケに、塚田さんがしっかりツッコミを入れていました。

ネタ見せ

大阪お笑い塾では、二か月に一度、主催ライブを開催しています。

今回、5/2のライブに向けたネタが発表されました。


此花六丁目さんは、AIとの小気味いい掛け合いのネタ。

AIなのに、どこか人間味を感じさせるやりとりがいいですね。

べたなボケをしっかり入れられる技術がついてまいりました。

本番のライブが楽しみです!


鉄道芸人のしろみずさんは、新しい切り口で、来年初めて開催する単独ライブの絡めた漫談。

告知を絡めたネタというのは、斬新で一同、「初めて見る形式!」と驚いていました。

来年1月のライブに向けて、着々と準備が進んでいるということで何よりです。

どんなライブになるか、ワクワクしますね。


シアリスは、メガネをテーマにした漫才。

塚田さんの天真爛漫なキャラが存分に出ています。

畠山さんのツッコミも感情がしっかり乗って、前回よりも面白くなっていました。

4分を少し超えていたので、3分半をめどにテンポアップするとさらによくなりそうですね。


5/2のライブまで、あと一回ネタ見せがあります。

次回は最終仕上げ。

今回のライブは大喜利対決もありますので、そちらもぜひお楽しみにしてくださいね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

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