みなさん、こんにちは。
大阪お笑い塾の講師の高田豪です。
M-1の3回戦が始まりますね。
今回、ゆかりのある芸人さんが出場されることもあり、チケットを予約したところ「抽選の結果、当選の方のみが観覧できます」と通知が。
日頃の行いもありなんとか当選できたものの(笑)、あらためてM-1人気の高さを痛感いたしました。
さて本日も午前中に、大阪お笑い塾のビギナーコースの授業が行われています。
詳細は、下記の授業レポートをご覧くださいませ▼
授業前のネトラジ収録
さて本日は、授業前にネトラジ収録がありました。
2023年に大阪お笑い塾へ入塾されたフッキー、極楽さんがゲストです。
下記からお聴きいただけますので、よろしくお願いいたします▼
システム漫才とは?
本日は、システム漫才についての講義を行いました。
- ハライチ
- ミルクボーイ
- オードリー
上記の芸人さんは、システム漫才を上手く取り入れM-1の決勝へ進むなど、結果を残されました。
システム漫才は、わかりやすいパッケージを軸にした漫才の呼称。
固定された枠組みの中で、テーマを入れ替えて作れるのがメリットです。
システム漫才は、安定してボケ数を入れられるため、時間の定められた競技漫才との相性が抜群です。
今回は、ハライチのシステム漫才について解説いたしました。
2009年のM-1グランプリで、披露されたシステム漫才について少しお伝えしましょう。
ネタの冒頭で岩井さんが「ペットを飼いたい」と言い始め、次々に「〇〇のペット」と言葉をつむぎ、それを澤部さんが演じるという形式です。
指示役が岩井さんで、演技者が澤部さん。
ペットから派生して、ヨット、ニットと「○ット」という感じで、言葉が変化していき笑いも加速します。
プロの作ったシステム漫才をそのまま使うと「あっ、あの漫才師のネタのパターンだ!」と思われます。ただし笑いの仕組みを体に入れる練習として、システム漫才を体に入れるというのは有効。
「こうやって笑いをとっているのか?」と、笑いのメカニズムを理解できるのです。
「今日は2人1組で、ハライチのシステム漫才を実際にやってみよう!」ということに。
手順は以下の通り
- 指示役、演技する役を決める
- 「〇〇〇〇の×××」の下の句の3文字の「×××」を決める
- 上の句の「〇〇〇〇の」をどんどん考える
- 上の句の「〇〇〇〇の」の並びを整える
です。
産みの苦しみをショートカットできるところもあり、システム漫才は、考えるのも実演するのも楽しいもの。
30分ほどの打ち合わせを挟み、いよいよ発表です!
しろみずさん&畠山さんのコンビは、しろみずさんが指示役を担当。
普段はシアリスをツッコミとして回している畠山さんが、ボケを担当するというのが新鮮でした。
繰り返しの笑いの天丼が得意なしろみずさんだけあり、天丼がよいタイミングで多数挟まれていました。
芥子壺さん、ケンさんのKKコンビは、選りすぐりのネタを発表。
ボケの数こそ少なかったですが、かなり強めのフレーズが入っておりインパクト抜群です。
「実はハライチのシステム漫才が大好きなんです!」というフッキー(写真右)は、ノリノリで熱演!
キャラをたくさん憑依させるのに長けたフッキーだけあり、躍動感たっぷりにネタを演じておられました。
冷静に指示を出す極楽さんの淡々とした感じも、妙な味わいがあります。
塚田さん、天ぷらさんのコンビは、塚田さんが指示役で天ぷらさんが演じる役。
器用な天ぷらさんは、パッケージを完コピ。
かなり完成度が高く、大きな笑いが度々起こっていました。
黒い服など、ふたりのビジュアルもなじんでおり、息がぴったりのおふたりでした。
ネタ見せ
11月9日(土)に、玉造のライブ喫茶亀で第26回OSAKAお笑い寄席がございます。
本日は、ライブ前の最後のネタ見せが行われました。
まずは、天ぷらさんのピンネタからスタート。
天ぷらさんの持ち味は、人と異なる視点です。ある職場で働く男性の微妙な人間関係の不満をデフォルメした、おかしみあふれるものでした。
2本のネタをひっさげてやってきた、精力的な芥子壺さん。
1本目はこちら▼
ネタバレになるので記しませんが、詳細は割愛いたしますが、降霊装置の中にはあるものが隠されています。
笑いの基本は「隠していたものの開示」。アイテム作りに長けている、芥子壺さんにしかできないネタが披露され盛り上がりました。
2本目はこちら▼
パペット漫才ですね。
こちらは11/9(土)のライブで披露されます。
パペットのキャラ分けをしっかりできれば、さらに見やすいネタになりそうですね。
いろいろなネタに挑戦される芥子壺さんの新境地にこうご期待です!
11/9(土)のライブでは、ピンネタに挑戦されるケンさん。
病院の待合室というシンプルなシチュエーションと、彼の持ち味がしっかり出るひとりごとが面白かったです。
最近、ぐんぐん笑いの腕を上げているケンさん、イベントの観覧など積極的にインプットを続けてきたことで、何か手ごたえを掴んだのかもしれないですね。
てつどう芸人の、しろみずさんはフリップネタを披露。
7分ほどの大作でしたので、ネタの軸をしっかり定めて作り直せば、別のネタ2本としてしあがるボリュームでした。
毎回、フリップの微調整を行っているしろみずさん。
「もっとこうした方が、見やすくなると思います」といった意見を積極的に受け入れる柔軟性をお持ちです。
シアリスは、テンポアップを意識した漫才を披露してくれました。
細かなボケも足され、きっかり4分に収まっていました。
ライブに向けて仕上がりは上々です!!
ライブでメインMC、トリを務めるたかたかやまは、ボケの固有名詞をわかりやすいものに変更。
「変更された人名の方がニュアンスが伝わります」という声もありました。
細かい修正のトータルが、ネタのクオリティアップにつながりますので、こういった微調整は大切ですね。
天ぷらさんは感情たっぷりに演じるのが得意で、高橋さんはネタの仕分けとカスタマイズが得意と、各々分担がしっかりできています。
本番、会場をおおいにわかせてくれることでしょう。
さて下記が、11/9(土)に行われるお笑い塾主催ライブの詳細です▼
第26回 大阪お笑い塾
【日時】 11/9(土)13時45分開場 14時開演
【入場料金】 500円(本番、当日とも)
【会場】 ライブ喫茶亀
【出演者】 ・オジーサンズ、栗尾真理、芥子壺、ケン、シアリス、しろみず、たかたかやま ・3PEACE |
今回は、愛知県からなすぴーが初参戦!
どのようなネタをしてくださるのか、今から楽しみです!!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
そろそろ寒くなりつつありますので、みなさんもお体に気をつけてお過ごしくださいね。
高田豪(大阪お笑い塾・代表)
コメント
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