2021年8月28日お笑い塾・授業レポート「シャーデンフロイデ的笑い」「〇〇スカウター」

授業レポート&ライブレポート

早いもので、間もなく2021年の夏が終わろうとしています。

「(マスクのせいで)何も言えなくて…夏」という感じの方もいるのでは?

のっけから、おじさんしかわからないネタで、失礼しました(笑)。

まずはお知らせです!

我が塾のヒーロートマト刑事トマティーンが、HPを立ち上げました。

トマティーンの活躍をご覧になりたい方は、ぜひトマティーン公式HPにあくせすくださいませ。

お笑い塾のネットラジオの第11回にもゲスト出演してくれたトマティーン。

お笑い塾ラジオでトマティーンがどんなことを語ってくれたかは、下記からご確認くださいませ↓

第11回「トマト刑事トマティーンが初登場!」

 

さて本日は授業前に遊びにいらした方が。

男三人がこそこそ話をしているような写真ですが…(笑)写真右の蓮池光人先生です。

大学で看護を教えておられる准教授ですが、お笑いが大好きで最近、よく来てくださっています。

写真真ん中は怪盗グリーンのツッコミ、高橋さんです。

ちょっとした動画撮影がありまして、3名で楽しくお話しました。

それでは授業の中身にまいりましょう。

笑いの種類の深堀「シャーデンフロイデ的な笑い」

一口に笑いといっても、様々な種類があります。

大笑い、馬鹿笑い、苦笑い、作り笑い、微笑、巧笑などなど、数え上げればきりがないほど笑いのバリエーションは豊か。

今回取り上げた笑いは「ざまあみろ」の笑い。

シャーデンフロイデという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?

ベストセラーを連発する脳科学者、中野信子さんの著書「 シャーデンフロイデ~他人を引きずり下ろす快感(幻冬舎新書)」で、シャーデンフロイデという概念が拡散されました。


シャーデンフロイデをざっくり述べるなら、「ざまあみろ」と思った際に出る黒い笑いといえるでしょう。

古典落語にもシャーデンフロイデ的な笑いを含んだ演目があります。

上方落語では『ちりとてちん』、江戸落語では『酢豆腐』というものですが、ざっとあらすじをお伝えしましょう。

なんでも知ったかぶりをする食通を自認する気障で嫌味な男、竹がいます。この竹をくらしめてやろうと、腐敗の進んだ豆腐を「元祖 長崎名産 ちりとてちん」というネーミングにして、食べさせて悶え苦しませる、なかなか残酷な落語。

竹が「こういう嫌な奴確かにいてるな~」と思われるキャラクターに仕上げられているだけあり、後半、彼が腐った豆腐を食べながらむせ返るシーンでは「ざまあみろ!」の笑いが起こります。

これがもし、善良な人間であれば、騙されて腐った豆腐を食べさせられても同情心しかわかず、笑いも発生しないでしょう。

課題「定量化とスカウター」

定量化とは、質を数値化するような考え。

例えば、人間のルックスは数値化することはなかなか困難ですが、木村拓哉さんを100点とするという基準を設けると、比較で数値化しやすくなります。

定量化を上手く物語に取り込んだ例として、鳥山明さんの『ドラゴンボール』が挙げられます。

本来、強さというのは数値化できないものの、『ドラゴンボール』では戦闘力をスカウターという戦闘力を数値として認識する数値として登場させました。

ちなみに第一形態のフリーザ様の戦闘力は53万だそうです。

M-1グランプリでは、審査員の方々が、漫才に対して点数をつけます。これもまさに定量化という作業。

一部では「ネタの評価を数値化して競い合わせるなんて野暮じゃないか?」という声も。

笑いは主観的な好みによって、かなりジャッジが分かれるため、賛否あるのも頷けます。

今回は、塾生さんに「〇〇スカウターがあると、日常で役立つ」という視点で考えていただきました。

「優しさスカウターがあると、優しい人と出会いやすい」

と語ってくれたのは畠山さん。優しさも確かに定量化しづらいところがありますね。

芥子壺さんは、感情に関するスカウターという切り口で話してくれました。

喜怒哀楽が出やすい人もいれば、ポーカーフェイスなのに実は感情豊かな人もいます。特に日本男児は、むやみに感情を出さない方が良いという教育を受けてきました。

令和の世の中ですので、昭和の日本男児は姿を消しつつありますが、感情表現が苦手な男性はまだまだ多いでしょう。

相手の感情が明確にわかると、日常でのやりとりがスムーズにいきやすいでしょうね。

ネタ披露の時間

お笑い塾の授業で最も盛り上がるといっても過言ではないのが、ネタ披露のお時間です。

アカソフ、碓井両氏が来るべき時に備えます。戦う前の戦士の心境でしょうか?

 

全開の塾ライブで、娘を持つお父さんの複雑な気持ちをひとりコントで表したアカソフさん。

今回は後半の展開を変化させ、それが好評でした。

自身をつけたアカソフさんは、9/4(土)の塾ライブで渾身のピンネタを披露してくれるはずです。

お笑い塾のネタ番長、碓井さんは2本のネタを引っ提げ登場!

色々な幅を試すことに余念のない碓井さん。人前でやることにより、伝わることと伝わらないこと、受けやすい箇所とそうでない箇所などが明確になります。

サークルの一員というシチュエーションのネタを最近、やるようになった碓井さん。今回はオカルトサークルのネタをやってくれました。

出だしはとても良かったので、中盤から後半の展開を変えることでさらに面白くなりそうな予感がします。

我らがヒーロー・トマト刑事トマティーンは

藤岡弘さんの要素を取り入れたパフォーマンスを披露!

体の動きにキレがあるトマティーン。その動きだけで人の目を惹きつける強さがあります。

あとはフリとオチ、天丼といったお笑い技術を取り入れることで、安定した笑いを提供できるようになるのでは?

9/4の塾ライブにも出演予定のトマティーン。ぜひ生でその雄姿をご確認くださいませ。

芥子壺さんは、青い化け物ちゃんネタをやってくれました。

最近、ブラッシュアップしている三国志のネタ。三国志マニアの人も唸らせつつ、三国志をそれほど知らない人にも届くようにできれば、さらに良くなりそう。

知識が前提のネタは、お笑いに組み込むことが難しいところもありますが、工夫次第で伝え方を上げることは可能です。

 

締めは怪盗グリーンの漫才。

4分尺のネタを2分尺にしたショートバージョンをやってくれました。

漫才の言葉は、台本を読むのではなく自らの言葉をして吐けるようになれば、言霊が乗ってお客さんに届きやすくなります。

繰り返し練習をして、お客さんの前でやり続けることによって、言葉が自分のものになってくるでしょう。

さて9/4(土)14時~は、二カ月に一度あるお笑い塾の発表会ライブ「OSAKAお笑い寄席」です。

玉造にあるライブ喫茶亀で開催いたしますので、ぜひお越しくださいませ。

もうひとつお知らせがあります。

9/25は豊中に出張して、豊中市立伝統芸能館で「OSAKAお笑い寄席」を行います。

13時半会場 14時開演。

いつもとは違う会場で、異なるお客さんの前でネタをするのは、塾生さんにとってもきっと良い経験になるでしょう。

株式会社3PEACEの芸人さんも出てくださいます。

こちらもぜひ、お楽しみにしていただけると嬉しいです。

早いもので、もうすぐ秋。

残暑が厳しそうですが、みなさん体調にはくれぐれもお気を付け下さいませ。

それではまたお会いしましょう。

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

写真・文 高田豪

 

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