2022年11月12日の授業レポート「しゃべりくと漫才コント」「例えツッコミ」「ネタ披露」

授業レポート&ライブレポート

11月は好天の日が多く、特にお昼間は温かいですね。

「まかなん」で行われた11/12(土)の講義も、20度を超えるポカポカ陽気でした。

さてお笑い塾のネットラジオに、ばかんすのお二人が出演してくださいました。

2022年度のM-1グランプリで、3回戦に進出したばかんす。

7,000組以上の漫才師の中で、3回戦に進めるのはわずか300組ほど。

いかにして彼らが2022年に飛躍を遂げたのかを、赤裸々にネットラジオの中で語ってくれています!

ぜひお聴きくださいませ。

第40回大阪お笑い塾ラジオ『ばかんすの赤裸々トーク』

愛知県からの見学者の方が5名!

この日は、愛知県から5名の見学にいらっしゃいました。

好きなお笑い芸人などを発表していただいたのですが、塾生さんからは「お笑い好きならではのチョイス!」という感想が。

アマチュアのお笑い、社会人のお笑いというジャンルが浸透してきたようで、今年は、関西圏以外から見学に来られる方が増えています。

改めて漫才を考える!

お笑い塾では、これまで何組か漫才を組んでいた方がおられました。

現塾生では、シアリスがずっとコンビを継続しています。

その昔、漫才といえば音曲漫才が主流でした。しかし、その後、しゃべくり漫才が隆盛を極め、今ではコント漫才(漫才コント)もかなり増えています。

しゃべくり漫才は、阪神巨人のおふたりのように、ご本人たちが役柄に入ることなくそのまま掛け合いをする形式。

コント漫才は、漫才の冒頭で「俺は〇〇やるから、あなたは●●やって」と役割を演じる形式。

どちらも面白いので、優劣をつけるものではないですが、短い時間であればコント漫才の方が伝わりやすいかも?

賞レースとなれば、漫才の持ち時間は長くても4分。

M-1の1回戦では、2分という極めて短い時間内に漫才を繰り広げなくてもはいけません。

数分の時間であれば、システマティックに作りやすく、自由度が高いコント漫才を選ぶ人が多いようです。

今回は、2016年M-1グランプリの決勝の、和牛、銀シャリのネタを鑑賞していただきました。

もちろんどちらも日本最高峰の漫才をされていたわけですが、しゃべくり漫才とコント漫才を学ぶ上で、わかりやすいお手本だったはず。

和牛の漫才を鑑賞した直後、ある塾生さんからは「コントに入っているけど、水田さんの神経質という性格のベースがあるから成り立つ設定」と鋭い意見が出ていました。

役割を演じるとはいえ、あまりにかけ離れたキャラになると、浮いてしまうので成立しなくなるのは確かでしょう。

例えツッコミのワーク

今年のM-1グランプリの予選動画を見ていて、ツッコミの方が色々な例え表現で笑いをとっている光景が度々ありました。

例えツッコミは、ツッコミの中の一つの技術。

例えツッコミの名手といえば、フットボールアワーの後藤さん、くりぃむしちゅーの上田さんが有名ですね。

ちなみに、上田さんと交流のある芸人さんが、上田さんのご自宅へ遊びに行った際、上田さんが使用しているパソコンの画面が閲覧可能な状態になっており、ちら見したところ「ツッコミ」というフォルダがあったのだとか。

日頃から、様々なツッコミフレーズを用意しているからこそ「ここぞ!」という場面で、自然に用いることができるのでしょう。

今回は、見学者の方にも例えツッコミチャレンジをしていただきました。

  • 似て非なるもの
  • 考えこんでいる人
  • 薄っぺらい会話

これらに対して例えツッコミをするとしたら、どんな言葉が生み出せるのか挑戦していただきました。

みなさんもぜひ、どういった例えが出せるかチャレンジくださいませ!

参考までに、上田さんが先ほどの3つのボケに対して、どういった例えツッコミをされていたか掲載しておきます。

  • (似て非なるもの)アンルイスと半ライスぐらい違う もしくは 加藤あいと阿藤快くらい違う
  • (考えこんでいる)ロダンより考えている
  • (薄っぺらい会話)ふぐ刺しか!

お笑いでアドリブと称されるものは、総じて前もって用意されていたものです。

これは例えツッコミも全く同じ。

普段から、状況に応じた例えツッコミのストックをどれだけ持っているかが問われます。

例えツッコミを習得したい方は、上田さんのように例えツッコミのストックを日々、増やすのがいいでしょう。

ネタ披露の時間

大阪お笑い塾では、授業の後半をネタ披露の時間としています。

作ってきていただいたネタを発表いただいて、みなさんでブラッシュアップしていきます。

エクストラ高橋さんは、1月のお笑い塾に向けた漫談を披露。

最終的には、フリップのネタとして完成させたいとのことでして、今回は叩き台。

和歌山県を題材にしているので、演者の高橋さんと和歌山との関連を冒頭で伝えられると、入りやすさがぐっと上がります。

 

芥子壺さんは、青い化け物ちゃんネタを披露。

野球の情報を取り込んでいたのが面白く、ここを世代によって変えられるような形式にすると幅が生まれるでしょう。

ファンタジックな青い化け物ちゃんと現実の情報をいかに組み合わせるかが妙になりそうです。

 

今回は30枚ほどのフリップを用意し、新ネタを発表した、鉄道芸人のしろみずさん。

先日とある場所で、こちらのネタを発表したとのことですが、鉄道芸人の本領発揮といえるディープな内容。

違うネタでも、同じオチの繰り返しで笑いをとるコツをしっかりつかんでおられました。

しろみずさんのように、繰り返し技法の天丼を覚えることで、一気に取れる笑いの量が増えます。

 

シアリスは、前回ライブで披露したネタをベースに、少し変更した漫才を披露。

着実に笑いを取れる箇所がありますので、そこをいかに繰り返せるかといった感じがしました。

前半がやや間延びしている感があったので、ネタを見た塾生さんから「笑いが少ない箇所を減らして、小さなボケでもいいから足していくと、見やすくなる」という意見が出ました。

早いもので、2022年のお笑い塾も残すところ、あと3回。

次回の授業は、11/26(土)となります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

大阪お笑い塾では現在、新塾生を募集中です。

興味をお持ちの方は、下記のメールアドレスへ見学のお申込みをいただけると幸いです。

nejisiki27@gmail.com

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾代表)

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