2022年11月26日の授業レポート「フリオチのネタフリとは?」「ジェスチャークイズ」「ネタ発表」

授業レポート&ライブレポート

今年の11月は例年よりも温かい日が多かったものの、もう少しすれば冬将軍が到来しそうな予感。

しかし冬といえば、賞レースが多いシーズンでもあり、お笑い好きの方は楽しみが多いのではないでしょうか?

今回も、お笑い塾の講義の前にネトラジ収録が行われました。

鉄道芸人のしろみずさん、そして芥子壺さんにゲストで出ていただきまして、「はぁ」などの短い言葉をどういった意味合いで使ったのか、ニュアンスを当てるクイズに挑戦いただきました!

ぜひ下記からお聴きくださいませ。

第41回大阪お笑い塾ラジオ『しろみずさん、芥子壺さん出演でクイズ』

お笑いのネタフリとは?

お笑いの基礎となるのは、フリとオチ(そしてフォロー)であると、何度かこちらのレポートでもお伝えしてきました。

一口にフリといっても、複数の意味あいがあるため、受け取り方が異なることもあります。

今回は、フリの中のネタフリに絞って講義をさせていただきました。

フリの一種であるネタフリとは、オチやボケに対するパスのようなもの

今、ワールドカップの話題で持ち切りですが、ネタフリは言うならば「ゴールを決めてね!」と、味方にパスを出すような行為。

お笑いのゴールとは、もちろんオチ(ボケ)で笑いを発生させること。

多くの場合、ツッコミ担当者がボケを担当する人へネタフリをします。

ネタフリを一言でいえば、枠組みを作る行為。

笑いは「●●と思わせて××だった」という裏切りで発生するのですが、この「●●と思わせて」の箇所が、ネタフリに該当します。

「●●と思わせて」というのは、何かにフォーカスを絞ることであり、イメージを限定すること。

具体例を挙げましょう。

これはかなり前に『人志松本のすべらない話』の中で、ほっしゃんさんが披露されていたエピソードトークです。

雨上がり決死隊の蛍原さんが「ほっしゃん、昆虫好きやろ? ヘラクレスカブトの幼虫あげるわ」とプレゼント。

ヘラクレスカブトは、世界で一番大きなカブトムシ。

昆虫好きの憧れです。

成虫になるまでに、二年の年月がかかるのだとか。

二年が経過しサナギとなり、いよいよ土の中からポコッと成虫になったヘラクレスカブトが姿を現しました。

……メスだったそうです。

 

↓こんな格好いいオスのヘラクレスを想像していた、ほっしゃんさんが

「いや、メスなんかい!」と残念がったというのがオチ。

要約すると「ヘラクレスカブトの幼虫をもらい(オスだと思い込んで)喜んで育ててたら、実はメスだった」となります。

カブトムシと聞くと、角がニョキッと伸びたオスカブトをつい連想しやすいというのが笑いの仕掛けですね。

今回は、ネタフリに関する講義を聞いていただいた後、ネタフリのワークにもチャレンジいただきました。

ジェスチャークイズ

お笑い塾では、定期的にエクストラ高橋さんから講義をしていただいておりますが、本日は演技について語っていただきました。

演技に関するワークショップに通った経験を持つ高橋さん。

今年のキングオブコントで審査員の松本人志さんが「演技力の重要性」について語っておられた件を紹介したあと、お笑いでも演技力が必要であると熱別。

そしてジェスチャークイズのワークを、チーム分けしてやっていただきました。

ジェスチャーというのは非言語コミュニケーション。いかに動きや感情表現などで伝えるかが大切になります。

象やキリンなどのフォルムに特徴がある生き物などは、ジェスチャーで表現しやすくみなさん正解をすぐに導き出しておりましたが、政治家などすぐに動きで表しづらいものには苦戦。

高橋さんから「政治家がどういう行動をとっているか?」を考えれば、選挙での街頭演説など具体的なジェスチャーを表現しやすくなるというヒントが語られていました。

普段から様々なものを観察し、情報を頭に入れておくことが大事というわけですね。

ネタ披露の時間

シアリスのボケを担当される塚田さんは、音楽に合わせて演舞するネタをやってくださいました。

前回のライブでも、音楽に合わせて力強い演舞を披露した塚田さん。

扇子を振り躍動する塚田さん。最前列で見ていた人は気圧されるほどの迫力があったようです!

 

芥子壺さんは、青い化け物ちゃんネタを披露!

スタイルが出来上がりつつあるので、お客さんの気持ちを想像し「ついてきてくださいね」的な距離が縮まる言葉を挟んでいくことで、見やすさを上げられます。

くすぐりや楽しい小ネタがたくさん散りばめられているネタなので、「初見で青い化け物ちゃんを見た方からどう映るか?」を意識すれば、芥子壺ワールドにいざなうことができるでしょう。

 

エクストラ高橋さんは、和歌山に対してツッコむ漫談を披露。

前回に比べて、かなり整理されており見やすくなっておりました。

あとは、高橋さんが「なぜ和歌山について語るのか?」という理由づけが入れば、かなり良くなります。

激しいツッコミを入れすぎると、攻撃をしているような印象を受ける面があるため、とこどどころで和歌山の素晴らしさに触れられれば、メリハリができそうです。

さて2022年のお笑い塾は、12/3と12/17の授業を残すのみとなりました。

一年の疲れが出やすい季節ですが、師走に突入してもバテずに突き進みましょう!!

最後まで、お読みいただきありがとうございました!

写真・文 高田豪(大阪お笑い塾代表)

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