2025年4月26日の授業レポート「日常の困りはネタになる」「食レポ漫才コント」「ネタ見せ」

授業レポート&ライブレポート

こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。

間もなくゴールデンウイークがスタートですね。

みなさん、ご予定はいかがでしょうか。

さて第29回OSAKAお笑い寄席まで一週間となった4/26(土)の午後お笑い塾の講義が行われました。

……とその前に!

ビギナーコースのわかささんが、お笑い塾のネトラジに初出演してくれています。

「どのような経緯でお笑い塾に入ったのか?」などを語ってくださっていますので、ぜひお聴きくださいませ▼

第77回『ビギナーコースのわかささんをお迎えして』

日常の困りはネタにしやすい?

お笑い塾では、度々「困ったことほど笑いのネタになりますよ」とお伝えしています。

本日は、みなさんに日ごろ困っていることを発表いただきました。

爆笑王の桂枝雀さんは「他人のちょっとした困りは、情的な笑いになりやすい」と指摘されています。

ぶっ飛んだネタは、演者から浮いてしまい違和感が生じます。

しかし、その人の周辺にありそうな困りをネタに入れるとことで、共感が生まれ、すっと聞きやすくなるのです。

特に、漫才の冒頭で困りごとを入れるとスムーズかも?

例えば中年男性なら「最近、老いを感じてて疲れやすくなったんやけど、俺そろそろ●●した方がいい?」などと困りごとの悩み相談から、ネタに入りやすいですね。

「何かネタを考えないと!」と思い詰めると、ネタは浮かびづらくなります。

しかし「最近、困っていることからネタのアイデアを得よう」と考えれば、どんどん広がっていくのではないでしょうか?

ネタ作りの選択肢が多いと、詰まる可能性を低められます。

食レポの漫才コントに挑戦!

前回の授業で、みなさんに食レポチャレンジをしていただきました▼

2025年4月12日の授業レポート「食レポに挑戦」「ネタ見せ」
こんにちは。大阪お笑い塾の代表の高田豪です。先週はお花見に行かれた方も、多かったのではないでしょうか🌸そろそろ葉桜となり、気温もどんどん上がってきそうですね。こちらは午前中に行われたビギナーコースのレポートです▼さて、それでは本日のお笑い塾...

今回は、そこからさらに発展させて、食レポの漫才コントに挑戦いただくことに。

まずボケを考える前に、食レポにおける正解を考える必要があります。

ボケは常識からのズラしですから、正解という常識がわかっていないとズラしようがありません。

「美味しさを届ける」「お店の魅力を伝える」「スタジオからの振りにしっかり応える」などは、押さえておくべき点ですね。

ボケの一種に、失礼ボケがあります。文字通り、失礼な行為をするボケなのですが、レポーターがひんしゅくを買うような失礼な行動をとると、それが自然に笑いを誘うという仕組み。

ただしいきなり失礼すぎることをやると、引いてしまう危険性があるので、ボケはベタで小さいところから始めるのが安全です。

先ほどの正解を裏返すと次のようになります▼

「美味しさを届ける」→「食べて不味い顔をしてしまう」

「お店の魅力を伝える」→「お店をディスるようなことを言う」

「スタジオからの振りにしっかり応える」→「スタジオを無視して自由奔放に振る舞う」

今回は実戦形式でやっていただきたかったので、下記の流れを決めさせていただきました。

①漫才の入りで「食レポやりたいから、ちょっと付き合って」とコントIN

②スタジオから「〇〇さ~ん」と振って、食レポスタートで、レポーターがボケる

③「これで食レポ、ばっちり!」「どこがやねん」で締める

2人1組に分かれて、30分ほどでどんなネタにするのか打ち合わせ。

ボケが浮かんだときは、自然と笑いが起こりますので、いつもながらなごやかな打ち合わせタイムです。

それでは特に面白かったものを、ご紹介いたしましょう。


こちらはビギナーコースの講師の高橋さんと、今回、見学に来てくれたビギナーコースのOさんの師弟コンビ▼

初めてとは思えないほど、息が合っており、ベタなボケをしっかり入れられていました。

トップバッターとしての役割をはたしてくれて、ありがたいかぎりです。


天ぷら十年ナガサワさんと、此花六丁目さんのコンビも好相性。

自由に暴れ回る天ぷらレポーターに、此花さんが優しくツッコミを入れます。


鉄道芸人しろみずさんと塚田さんのWボケの組み合わせは新鮮!

塚田さんがスタジオからツッコミを入れる側で、しろみずさんはレポーター役でした。

収録が終わってからのやりとりが入っていたのが、捻っておりよかったです。


ネタをシンプル化するためには

「誰が誰をどのように困らせるか?」

を決めることが超重要!

シチュエーションと相方を困らせて振り回すキャラが決まるとあとは、意外とすんなりいくかもしれないですね。

ネタ見せ

5/3(土)に玉造のライブ喫茶亀でお笑い塾の主催ライブ「第29回OSAKAお笑い寄席」が開催されます。

👆こちらは芥子壺さんが作ってくれたチラシです

今回は、ライブ前の最後のネタ見せ。それだけにみなさん気合満点でした!


芥子壺さんは、前回のフリップネタをブラッシュアップ。

きつい印象を与える言葉を、かなり柔らかくしたことで、ネタがとても見やすくなりました。

時間も3分以内に収まり、前回よりも明らかにクオリティが上がっていました。


犬飼さんは、最近思うところがあったことを鋭角に斬るネタ。

彼女らしいエッジのきいたネタで、しっかりと笑いを取っていました。

次々と新しいネタを作り出す犬飼さん。底知れないポテンシャルを感じます。


なすぴーは、前回の桃太郎の絵本のネタをフリップにまとめてくれました。

こちらのネタもかなり角度がついていますので、序盤で「どのように楽しむネタなのか?」というトリセツと「なぜ、なすぴーがこのネタを選んだのか?(どういうところに違和感を覚えたのか?)」が入ればバッチリ!

桃太郎といえば最も良く知られた物語ですが、手垢のついていないところを切り取るのが、なすぴーならではですね。


鉄道芸人のしろみずさんは、最終仕上げ。

フリップの背景色やフォントなど、かなり細かいところまで作り込んでおられます。

「のぼりとともにやってくる」というのが、しろみずさんの新しいスタイルになりつつあります。

本番でも、きっとのぼり持参でネタをしてくださることでしょう。


シアリスは、前回発表したネタを、少しコンパクトに仕上げました。

塚田さんが踊り始める下りがあり、そこが一工夫加わってさらに面白くなってきました。

毎回、着実にレベルアップし続けるシアリスの姿勢に頭が下がります。


オジーサンズのネタを、急遽てっさんの代理として、見学者のOさんがヘルプで入ってくださいました。

前回のネタ見せで「怖いボケが多い」という指摘がありましたので「緩和の箇所を足しました」という此花さん。

後半は大分緩みが出てポップになってきていますので、あとは導入から中盤までをいかにわかりやすく、共感されやすいボケを入れるかが鍵を握ります。


最後は、たかたかやま。

「漫才が流暢すぎて、ネタが流れる危険があるかも?」ということで、今回は、途中で笑いが起こる間をいくつか意図的に増やしたおふたり。

結果、とてもメリハリがついて、よい漫才に仕上がっていました。

もともと、たかたかやまは漫才の技術が高いので、少しネタを変えるだけで一気に笑いが増えます。

本番が楽しみですね!


来週5/3の土曜日は、いよいよライブ本番です。

第29回OSAKAお笑い寄席は、13時45分開場 14時開演。

入場料は、前売り当日ともに500円。

会場は玉造のライブ喫茶亀です。

ぜひゴールデンウイークは、お笑い寄席をお楽しみくださいませ!

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

高田豪(大阪お笑い塾・代表)

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